日版王宮-ふたりの彼に癒されて~To make your S

ふたりの彼に癒されて~To make your Smile~

(獎勵故事)

日版王宮-ふたりの彼に癒されて~To make your S

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日版王宮-ふたりの彼に癒されて~To make your S

【期間】2019/03/12~2019/03/22

※今回はキャンペーンの終了時間が21:00となりますのでご注意ください。

 

 

日版王宮-ふたりの彼に癒されて~To make your S

 

日版王宮-ふたりの彼に癒されて~To make your S

日版王宮-ふたりの彼に癒されて~To make your S

 

日版王宮-ふたりの彼に癒されて~To make your S

 

日版王宮-ふたりの彼に癒されて~To make your S

『和装が似合いそうな彼』

『スイーツが好きそうな彼』

『マジックが得意そうな彼』

『お風呂が好きそうな彼』

の4つの中から選択してね♪

 

日版王宮-ふたりの彼に癒されて~To make your S

 

日版王宮-ふたりの彼に癒されて~To make your S

公務がいくつも重なり、少しお疲れ気味なあなた。
そんなあなたを癒してくれるのは、二人の彼で…―
吉琳「もしかして、二人で一緒に用意してくれたの?」
アラン「一緒にじゃねえよ」
レオ「たまたま、なんだよね」
ユーリ「吉琳様、今日の夕食なんだけどね、」
ルイ「君のために、俺たちで作ろうと思ってるんだけど、いい?」
ジル「シドにしては上出来ですね」
シド「あ? もっと他に言い方があんだろ。……まぁ、その話は後だ」
アルバート「ゼノ様との会談までまだ時間はありますし、休まれますか?」
ゼノ「その件については、明日帰る前に少し話せればいい」
レイヴィス「お前はまあ、よくやってるんじゃない?」
ロベール「せっかくだし、3人でお茶はどうかな?」
彼たちの心のこもった気遣いに、自然と笑顔がこぼれ、
温かな気持ちに包まれる…―

 

日版王宮-ふたりの彼に癒されて~To make your S

 

[獎勵故事]

 

ジル・シド(シナリオ特典)>>>


ドアがノックされ、ジルとシドが顔を出した。
シド 「公務は済んだか? プリンセス」
吉琳 「シド……お城に来てたんだ。うん、今終わったよ」
ジル 「ちょうど良いタイミングでしたね。では、参りましょう」
吉琳 「え……?」
いきなりそう告げられ、状況を呑み込めないまま、二人に促されて執務室を後にした。
ジル 「ここのところ、毎日遅くまで公務をなさっている貴女を、癒して差し上げたいと思いまして、」
ジル 「シドにいい方法を調べさせたのです」
シド 「急になんだとは思ったが……訳を聞いたら、断れねえだろ」
吉琳 「そうだったんだ……二人には心配をかけちゃったね、ごめんなさい」
そう謝ると、シドは私の頭を軽く小突き、ジルは微笑みながら首を横に振ってくれた。
シド 「謝るくらいなら、笑っとけ」
ジル 「そうですよ。貴女には、笑顔が似合います」
二人の優しさを感じつつも、私は考えを巡らせていた。

(これから何をしてくれるんだろう……)

戸惑いながらも、言われるままに扉を開けると、
部屋のあちこちでキャンドルが灯り、ベッドやテーブルの上には花びらが散らされていた。
吉琳 「素敵……」
シド 「気に入ると思ったぜ」
こんな風に部屋をロマンティックに飾りつけてくれたのは、シドだという。
喜びを隠しきれない私を見たジルはふっと微笑んで、シドに目を向けた。
ジル 「シドにしては上出来ですね」
シド 「あ? もっと他に言い方があんだろ。……まぁ、その話は後だ」
シド 「頼まれてた物は、あそこにある」
シドが顎で示した先のテーブルには、綺麗な色の小瓶がいくつも並んでいる。
吉琳 「それは、何ですか……?」
ソファに座らされた私が、目の前の小瓶を見つめていると、ジルが意味ありげな笑みを浮かべた。
ジル 「こちらは、私が特別に調合させた精油ですよ」
ジル 「これを使って、貴女にマッサージをして差し上げます」
吉琳 「え……ジルと、シドが……ですか?」

(オイルでマッサージって、素肌に直接、触れるんじゃ……)

思いもよらない話に戸惑っていると、シドがからかうように言う。
シド 「今、やらしいこと考えただろ」
吉琳 「っ……」
ジル 「そうなのですか? 今夜のプリンセスは随分大胆なようで」
ジル 「どうしてもとお望みであれば、叶えて差し上げますよ?」
吉琳 「そ、そんなことは……」
恥ずかしくて言葉を詰まらせた私を見て、シドが笑った。
シド 「まあいい。どの精油を使うか、選べ」
そう言われて選び始めたけれど、どれも良い香りで迷ってしまう。
シド 「決められねえなら、これにしとけ。俺の好きな香りだからな」
ある小瓶をシドが指差すと、すかさずジルも私にひとつの瓶を差し出した。
ジル 「それよりも、こちらはいかがでしょう。プリンセスにふさわしい香りかと」
吉琳 「えっと……どちらもいい香りなので、二つとも使ってみてもいいですか?」
困った末にそう言うと、シドが何故か、意地悪な笑みを浮かべた。
シド 「どっちも選べない……ねぇ。お前、案外欲張りなんだな」
吉琳 「え?」
きょとんとしている私に、今度はジルがどこか艶っぽく微笑みかけてくる。
ジル 「もし私たちが、貴女に想いを告げたとしても……」
ジル 「そう言って翻弄なさるおつもりですか?」
吉琳 「想いを……?」
左右からの視線に、頬がじわじわ熱くなるのを感じていると、
私の耳元で二人が囁く。
シド 「冗談だ」
ジル 「ええ、もちろん冗談ですよ」

(っ……冗談なら、どうしてそんな顔で見つめるの?)

二人の熱っぽい瞳に射抜かれ、どきどきしているうちに、マッサージが始まり……
シドは、書類仕事で疲れた私の手や腕を、
ジルは、視察などで歩いて疲れた足を、オイルでマッサージしてくれた。
ジル 「いつも頑張っていますね、プリンセス。そんな貴女だから、支えて差し上げたいと思うのですよ」
シド 「まあ、そうだな。たまには素直に認めてやるよ。……お前は、よくやってる」
マッサージは少し恥ずかしいけれど、二人の言葉に心が温かくなっていく。

(二人だって疲れているはずなのに、私のために……)

吉琳 「……上手く言葉に出来ないくらい、二人の気持ちが嬉しいです」
吉琳 「本当に、ありがとうございます」
少しでもこの想いを伝えたくて口にすると、ジルが苦笑をこぼした。
ジル 「あまり素直に感謝されると……困ってしまいますね」
吉琳 「……どうしてですか?」
ジル 「癒して差し上げると言えば、貴女に触れる口実が出来ると考えていた自分もいましたので」
その一言に驚きを隠せないでいると、シドも口を開いた。
シド 「ジルがいなけりゃ、手だけじゃなく、全身をマッサージしてやったんだが……」
シド 「続きは今度、ゆっくりな」
吉琳 「っ……」
二人から意味ありげな視線を注がれた私は、顔の火照りを抑えることが出来なかった…―

 

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ゼノ・アルバート(シナリオ特典)>>>


ノックの後、執務室に顔を出したのはユーリだった。
ユーリ 「吉琳様、明日シュタインに行くのにまだ公務?」
心配げな眼差しで声を掛けてくれるユーリに、私は小さく頷いた。
吉琳 「うん。もうちょっとだけ進めようと思って……」
ユーリ 「そっか。あんまり無理は駄目だよ」
吉琳 「ありがとう、ユーリ」
ウィスタリアを数日離れる間のことを考え、私は月が高く昇るまで執務に没頭していた…─

……
翌日…─
シュタイン城に到着すると、アルバートが部屋へと案内してくれる。
長い廊下を歩きながら、私は昨日のユーリの言葉を思い出していた。

(確かに、このところ忙しいよね)

思わずこぼれそうになった溜め息を止めて、気を引きしめ直す。

(ウィスタリアのプリンセスとして公務で来たんだから、ちゃんとしなくては……)

アルバート 「こちらでお待ちください」
案内してくれたお礼を伝えようとすると、アルバートが眼鏡の奥ですっと瞳を細める。
アルバート 「……少しお疲れのようですね」
アルバート 「ゼノ様との会談までまだ時間はありますし、休まれますか?」

(顔に出てしまっていたなんて……)

気遣ってくれるような言葉に、私の胸には申し訳なさと恥ずかしさが広がっていく。
吉琳 「ありがとうございます。でも、大丈夫です」
気丈に振る舞いたくて、にっこりと微笑んで見せると、アルバートの顔に影が差す。
アルバート 「そうですか……」

(もしかして、心配してくれたのかな?)

内心驚いてアルバートを見つめていると、
カーテンが揺れて、窓の外から茶色い何かが飛び込んできた。
吉琳 「きゃっ」
アルバート 「あっ! こら」
アルバートは跳ね回るその何かをすぐさま掴もうとする。
吉琳 「……ベンジャミン、ですか?」
アルバート 「そのようですね。すぐに追い出しますから」
窓から入ってきたベンジャミンは元気よく私の周りを跳び回り、
掴まえようとするアルバートの腕や脚の間をすり抜けていく。
吉琳 「手伝いましょうか?」
アルバート 「……すみません、お願いします」
二人でテーブルの下を覗き込んだり、左右から追い込んだりしているうちに、
ベンジャミンはぴょんっと私の腕の中に跳び込んできた。
吉琳 「あ……」
アルバート 「こいつ……っ」
吉琳 「掴まえましたね」
アルバート 「……ありがとうございます。本当に申し訳ない」
眉間に皺を刻むアルバートに、私は首を横に振る。
吉琳 「いいえ。なんだか、とても癒されました」
アルバート 「そうですか……そう言って頂けると助かります」
吉琳 「ありがとう、ベンジャミン」
ベンジャミンをアルバートの腕に渡しながら、私は小さく微笑んだ。
いつの間にか時間が経っていて、私はアルバートにもお礼を伝えると、ゼノ様との会談に向かった…─
……
ゼノ様との会談は予定していたよりも早く終わりを迎えた。

(この件について、もっと話さなくていいのかな?)

手元の書類に視線を落としていると、ゼノ様が私の様子に気づく。
ゼノ 「その件については、明日帰る前に少し話せればいい。今である必要はないと思ってな」
吉琳 「……分かりました」
ゼノ 「それよりも、ウィスタリアのプリンセスはこのところ多忙と聞いた」
ゼノ様の言葉に、私は目を瞬かせた。
吉琳 「いえ。ゼノ様に比べれば……」
ゼノ 「俺は慣れているが、プリンセスになって間もないお前には苦労も多いだろう」
ゼノ 「今日は休息に努めるといい」
思いがけない労いの言葉をもらって、その心遣いに胸が温かくなる。

(ゼノ様って、優しいんだな……)

吉琳 「ゼノ様は、どうされるんですか?」
ゼノ 「会議の分、時間を空けてある。執務に戻るのもいいが……」
少し思案を巡らせる深い色の瞳を見つめて、私はそっと口を開いた。
吉琳 「もしよかったら、ご一緒に休憩を取りませんか?」
ゼノ 「一緒に?」
吉琳 「はい。……お忙しいのは承知ですが、ゼノ様も休息を取って頂けたら嬉しいです」
ゼノ 「……」
驚いたように目を瞬かせたゼノ様は、次の瞬間ふっと息をつくように笑う。
ゼノ 「他国から献上品として、色々な菓子や紅茶が届いている」
吉琳 「え?」
ゼノ 「たまには午後の休息を取るのもいいだろう」
吉琳 「……はい」
午後のささやかなティータイムは、色とりどりのお菓子に囲まれて、
珍しくゼノ様と交わす他愛のない会話に心が弾む。
ゼノ 「……それは興味深いな」
私の話を聞きながら、優雅に紅茶を傾けるゼノ様を見つめて、私は小さく微笑んだ。

(公務で来ているはずなのに……)
(何だか久々に肩の力が抜けた気がする)

ゼノ様の心遣いや、アルバートの気遣いが、胸の深いところを優しく癒してくれる。

(この素敵な関係が、ずっと続いていったら嬉しいな……)

甘い香りを胸いっぱいに吸い込んで、私は心まで満たされていくのを感じていた…─

 

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レイヴィス・ロベール(シナリオ特典)>>>


扉をノックして、顔を覗かせたのはロベールさんだった。
ロベール 「明日の講義だけど、執務室じゃなくて中庭に来てくれるかい?」

(確か、絵画に関する歴史の勉強だよね……)
(どうして執務室じゃなくて、中庭なんだろう……?)

吉琳 「はい、わかりました」
不思議に思いながらも返事をすると、ロベールさんは優しい微笑みを浮かべて頷く。
ロベール 「それじゃあ明日、待ってるよ」

……
翌日の午後、私がロベールさんに言われた通り中庭に向かうと、
なぜかそこには、ケーキスタンドが乗った小さなテーブルと、椅子が用意されていて、
ロベールさんが先に座って待っていた。
ロベール 「どうぞ?」
ロベールさんに座るよう促された私は、戸惑いながら訊ねる。
吉琳 「歴史の勉強じゃ……?」
ロベール 「ごめんね。それは嘘だったんだ」
吉琳 「え?」
ロベール 「最近、疲れが溜まっているように見えたから、たまには息抜きが必要かな、と思ったんだよ」
優しく微笑むロベールさんの言葉に胸の奥が温かくなっていくのを感じた。

(私のことを気遣って、こうして落ち着ける時間を作ってくれたんだ……)

ロベール 「何より今日は天気も良くて、外の方が気持ちいいからね」

(確かに、風も心地良くて、心も軽くなっていくみたい……)

ふっと肩の力を抜いていると、近づいてくる足音が聞こえて……
レイヴィス 「お前、ここにいたんだ」
吉琳 「レイヴィス……ウィスタリアに来ていたの?」
驚いて訊ねると、レイヴィスは、私の隣に座るロベールさんを気にしながら頷く。
レイヴィス 「ウィスタリアのプリンセスは、最近、公務続きだって聞いたから、」
レイヴィス 「仕事でこっちに来たついでに、少し様子を見に来ただけ」
吉琳 「そうなんだ。……ありがとう」
ロベール 「とりあえず、レイヴィスも座ったらどうかな」
ロベールが柔らかく微笑んで言うと、レイヴィスはわずかに目線を逸らしつつも椅子に座る。
そして……
レイヴィス 「これ。飲むとリラックスできるらしい」
レイヴィスがくれたのは、ハーブティーの茶葉が入った小瓶だった。
吉琳 「……ありがとう、レイヴィス」

(言葉は素っ気ないけれど、レイヴィスも、私のことを心配してくれていたんだ)
(私……みんなに心配されるほど、疲れて見えるのかな)

私が内心で苦笑していると、レイヴィスがふっと笑う。
レイヴィス 「お前はまあ、よくやってるんじゃない?」
やっぱり言葉は素っ気なかったけれど、努力を褒められて、素直に嬉しくなる。

(……わざわざ様子を見に来てくれただけでも、嬉しいのに)

とくとくと、鼓動が速くなるのを感じていると、ロベールさんが言う。
ロベール 「せっかくだし、3人でお茶はどうかな?」
吉琳 「はい、ぜひ」
レイヴィス 「……俺も、あとシュタインに帰るだけだから、いいけど」
それからメイドさんに、レイヴィスが持って来てくれたハーブティーを淹れてもらい、
三人でのんびりとおしゃべりをしながら午後のひとときを過ごした。
レイヴィス 「そろそろ帰る」
やがてお茶を飲み終えたレイヴィスが立ち上がった頃には、意外と時間が経っていて……

(私も、もうすぐ次の公務が……)

すぐに頭が切り替わったけれど、何だかここに来る前よりも心が軽くなっている気がして、
私は晴れやかな笑顔で席を立つ。
吉琳 「二人ともありがとうございます。おかげで、また頑張れそうです」
すると、レイヴィスとロベールさんは私に笑顔を向けて、ほぼ同時に言う。
レイヴィス 「別に」
ロベール 「どういたしまして」
声が重なってしまった二人は、互いに顔を見合わせて苦笑をこぼすのだった…―

 

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ルイ・ユーリ(シナリオ特典)>>>


ノックをして執務室に入って来たのは、ルイとユーリだった。
ユーリ 「吉琳様、今日も一日、お疲れ様」
ルイ 「……今日も、頑張ってたね」
吉琳 「うん、ありがとう」
二人からの労いの言葉にお礼を言うと、ユーリが私の様子を伺うように口を開いた。
ユーリ 「吉琳様、今日の夕食なんだけどね、」
ルイ 「君のために、俺たちで作ろうと思ってるんだけど、いい?」
吉琳 「え? それはありがたいけど、ルイも……?」
(執事であるユーリはともかく、ルイも料理をしてくれるの……?)
ルイ 「…………」
二人からの思わぬ提案に目を丸くしていると、黙っているルイに代わって、ユーリが答える。
ユーリ 「ルイ様も、普段は言葉にしないけど、」
ユーリ 「吉琳様がプリンセスとして頑張ってることを認めてるんだよ。だって……」
ユーリ 「吉琳様に何かしてあげたいんだけど、いい案はないかって聞いてきたのは、ルイ様だし」
ユーリ 「ね? ルイ様」
ルイ 「…………」
ルイは素っ気ないながらも、小さく頷いた。
ユーリ 「ちょうど俺も同じことを考えてたし、吉琳様への感謝を伝えるのにいい機会だから、」
ユーリ 「一緒に料理をしませんかって言ったんだ」
吉琳 「そうだったんだね。嬉しい……」

(二人だって忙しいのに……私のことを気遣ってくれているんだ)

ルイ 「……食べたいもの、ある?」
吉琳 「えっと……二人におまかせ、じゃだめかな?」
ルイ 「いいよ」
ユーリ 「それじゃあ、出来上がるまで吉琳様は、ゆっくり待っててね!」
早速、部屋を出て行こうとする二人を慌てて呼び止めた。

(私だけ、ここで待っているなんて……)

吉琳 「あの……二人が料理しているところを見ていてもいい?」
立ち止まって振り返ったルイが、ぽつりと言う。
ルイ 「公務続きで疲れてるんだから、休んでた方がいいと思う……」
吉琳 「ううん、大丈夫。二人が私のために料理をしてくれるんだし、」
吉琳 「出来たものを頂くだけじゃなくて、作ってくれているところも、ちゃんと見ていたいの」
吉琳 「そのほうが、二人の想いをもっと感じられるはずだから」
私のお願いを、ユーリとルイは微笑んで承諾してくれた。
そうして二人とともにキッチンへとやって来た私は、
慣れた様子で手際よく、材料の下準備をするユーリと、
無駄の無い動きでそれを調理していくルイの姿を、側で見守っていた。

(何だか、二人の息も合っているみたい)

微笑ましく思いながら見ていると、ルイがスープをすくったスプーンを差し出してきて……
ルイ 「味見、してみる?」
吉琳 「え……」
その柔らかな笑みに鼓動が速くなるのを感じていると、ユーリが声をあげた。
ユーリ 「あっ、ルイ様ずるいです! 俺も吉琳様に『あーん』してあげたい!」
吉琳 「え? 『あーん』って……」
そんなやりとりに少しだけ戸惑いながらも、私は二人から味見をさせてもらうのだった。
その後、完成した料理がずらりとテーブルに並べられた。
いくつも置かれた料理のうち、特に自信があるというヒラメのホワイトソースがけを食べてみる。
吉琳 「……うん、ユーリが作ってくれたホワイトソースも、」
吉琳 「ルイがソテーしてくれたヒラメもとっても美味しい……」
二人が込めてくれた想いを感じながら料理を味わっていると、自然と頬が緩んでしまう。
そんな私を見て、ルイが優しく目を細めた。
ルイ 「……吉琳の笑顔が見られて……作った甲斐があった」
ユーリ 「吉琳様の笑顔は、俺たちの元気のもとなんだよ!」
二人の気持ちが嬉しくて、私も何かを返したくなり、提案する。
吉琳 「今日のお礼に、次は私がご馳走するね」
そう伝えると、ルイは何かを思いついたように言った。
ルイ 「だったら次は……三人で料理をしてみたい」
吉琳 「それは楽しそう。ね、ユーリ」
ユーリ 「うん、今度やろう。絶対だよ」
声を弾ませながら言ったユーリは、小指を差し出し……
ユーリ 「吉琳様、約束のしるしに、指きりしよう?」
吉琳 「うん」
ユーリ 「ほらほら、ルイ様も一緒に!」
ルイ 「…………」
私が両手の小指を差し出すと、それぞれにユーリとルイの小指が絡められ、
私は少しくすぐったい気持ちになりながら、指きりをしたのだった…―

 

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アラン・レオ(シナリオ特典)>>>


扉がノックされ、現れたのはアランとレオだった。
レオ 「吉琳ちゃん、大丈夫?」
吉琳 「え?」
アラン 「お前が風邪を引いたんじゃないかって話を聞いたから」
二人とも人づてに私の体調のことを耳にして、様子を見に来てくれたのだという。

(少し寒気がするってメイドさんたちには話したけれど……心配かけちゃったな)

吉琳 「平気だよ。まだ仕事が残っているし、もう少し頑張らないと」
アラン 「……無理したっていいことないだろ」
レオ 「アランの言う通りだよ」
レオ 「俺やジルで進められる部分もあるし、今日は大事を取って、早めに休んで欲しいな」
心配そうに見つめてくる二人の同じ色をした瞳に、私は小さく頷き返す。
吉琳 「……うん。分かった」
私は机の上を片づけ、部屋まで送ると言ってくれた二人とともに、執務室を後にした。
部屋へ戻ると、ホッとして気が抜けたのか、身体がどこか重く感じる。

(もしかして、体調が悪くなってきているのかも……)

そう不安に思っていたら、アランが顔を覗き込んできた。
アラン 「顔色悪いな」
レオ 「とりあえず、座って」
促されてソファに座ると、目の前のテーブルには美味しそうな料理と飲み物が置かれていた。

(何かいい香りがすると思ったら……)

吉琳 「もしかして、二人で一緒に用意してくれたの?」
アラン 「一緒にじゃねえよ」
レオ 「たまたま、なんだよね」
訳を訊ねると、二人は別の人から違うタイミングで私の体調が悪いことを聞いたらしく、
それを知らずに、それぞれが料理を用意してくれていたそうで、
その料理を私の部屋に運んできた時に、扉の前で鉢合わせたのだという。
吉琳 「それで、二人で執務室に来てくれたんだね」
レオ 「そういうこと」

(一緒に来てくれたのは意外だったけれど……そんな理由があったんだ)
(二人が仲良くなったのかと思ったのに……ちょっと残念)

そんなことを考えていると、空気を変えるようにレオが口を開いた。
レオ 「寒気がするって聞いたから、身体が温まる飲み物を用意したよ」
レオが差し出してくれたのは、蜂蜜入りのジンジャーティーだった。
対するアランは、シナモン入りの温めたワインを用意してくれている。
アラン 「風邪の時は、これが一番って言うだろ」
レオ 「薬を飲むかもしれないことを考えたら、そうとも限らないよ。飲み合わせが良くないからね」

(あれ……?)

穏やかに見えた会話の中で、二人の語調が強くなっていることに気づき、私は慌てて間に入る。
吉琳 「喉が乾いてるから、どっちももらっていい?」
アラン 「……ああ」
私は二人が用意してくれたカップを傾ける。
吉琳 「美味しい……」
スパイスが香る二つの飲み物が、身体を芯から温めてくれるのを感じていると、
今度はテーブルの上の料理を勧められる。
アラン 「夕飯、あんま食ってなかったらしいけど、スープならいけるんじゃないか?」
アランは、野菜たっぷりで栄養のあるスープを作ってくれていて、
レオは、さっぱりしていて食べやすいだろうと、ゼリーやフルーツを持って来てくれていた。
またしても意見が食い違った二人の視線が、静かにぶつかる。
吉琳 「あ……あのね、ちょうどお腹が空いてきたなって思っていたの。両方とも食べていい?」
レオ 「それならいいけど、無理しないでね」
吉琳 「ありがとう」
疲労が溜まっていたことと、二人の料理を口にしてお腹が満たされたことで、
小さなあくびがこぼれてしまう。
レオ 「横になった方が良さそうだね」
吉琳 「うん……」

(二人の前で横になるの、ちょっと恥ずかしいな)

アラン 「遠慮してないで寝ろよ」
私がためらっていたのを見透かしたように促され、おずおずとベッドに入った。
アラン 「風邪の時は、冷やしたほうがいいんだよな」
レオ 「いや、寒気があるうちは暖めたほうがいいと思うよ」

(え……また?)

吉琳 「ま、待って……」
止めに入ろうとして慌てて声を出すと、喉の奥に違和感を覚え、咳き込んでしまった。
アラン・レオ 「……っ」
咳を聞いた二人は、はっとした表情を浮かべた後、顔を曇らせた。
アラン 「悪い。こんなつもりじゃなかったんだけど」
レオ 「吉琳ちゃんに早く元気になってもらいたくて、意地になっちゃった。ごめんね」
吉琳 「ううん。元はといえば体調を崩した私のせいだし、二人の気持ちは嬉しかったよ」
首を横に振りそう伝えると、二人は一瞬だけ視線を交わした。
アラン 「……こいつが言うなら、寒気があるうちは暖めたほうがいいのかもな」
アラン 「もう一枚、ブランケットをもらってくる」
照れ隠しのように素っ気無い声色で言ったアランの背中へ、レオが呼びかけた。
レオ 「アランの言うことも一理あるから、」
レオ 「熱が上がった時に備えて、おでこを冷やすためのタオルももらってきてくれると嬉しいな」
アラン 「……分かった」
パタンと扉が閉まり、アランの足音が遠ざかる。
互いの意見を尊重しながら協力してくれる二人に、胸がじんわりと温かくなる。
レオ 「どうかした?」
吉琳 「え?」
レオ 「何だか嬉しそうに見えるから」
私の口元は自然とゆるんでいたようで、瞳を細めたレオが探るように見つめてきた。
私は、素直に気持ちを口にする。
吉琳 「二人が仲良くしてくれるなら、たまには風邪をひくのも悪くないかも、って思ったの」
アラン 「……バーカ」
いつの間にか戻って来ていたアランが、ブランケットを私の頭の上から被せた。
吉琳 「きゃっ」

(アランも聞いてたんだ)

照れているアランが可愛くて笑っていると、レオが私の頭のブランケットを取ってくれる。
レオ 「ほんと、素直じゃないな」
私にそっとブランケットを掛け直してくれたレオの唇も弧を描いている。
アランは頭をかきながら、私に向かって言った。
アラン 「それだけ笑えるなら、大丈夫そうだな」
アラン 「今日はさっさと休んで、早く良くなれよ」
その言葉に頷き、レオが続けた。
レオ 「……俺たちは、吉琳ちゃんの明るい笑顔にいつも助けられてるよ」
レオ 「ありがとう。ゆっくり休んでね」
優しい言葉が胸に沁み込んでいく。
私は頷いて、二人に見守られながら、ゆっくりと瞳を閉じていった…─

 

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[公約]

 

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    創作者介紹
    創作者 小澤亞緣(吉琳) 的頭像
    小澤亞緣(吉琳)

    ♔亞緣腐宅窩♔

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