日版王宮 羅伯特外傳配信活動:彼らが知っている素顔とは…?
10/9(日)16時~日替わりで王宮の彼らがロベールの素顔を教えてくれるよ♪
…………
………
シド:…お前、これだけ飲んでも顔色一つ変わんねえな
ロベール:お酒は弱い方ではないからね
ちょっと大人な秘密から…―
………
ゼノ:…そうか、ロベールが
アルバート:はい。本当にこの国にいるかは分かりませんが
ゼノ:……
彼の過去に迫る秘密まで…?
…………
………
貴方の知らないロベールの姿を教えてもらいにいこう…☆
彼らが知っている素顔とは…?
誰に素顔を教えてもらう?
10/9(日)
これは、吉琳がプリンセスセレモニーを終えた数日後のこと…―
レオ:吉琳ちゃんってロベールさんと知り合いだったんだね
吉琳:うん、城下で勉強や絵を教わっていたの
レオ:へえ。じゃあロベールさんの秘密、色々知ってる?
吉琳:えっ秘密?
レオ:メイドの子たちが、ロべールさんのこと話しててさ
レオ:いつもニコニコしてるけど、自分のことは話さないから、
レオ:何か秘密があるのかもってね
吉琳:城下にいた時、プリンが好きって聞いたけどこれは秘密じゃないよね…
レオ:それは…確かに、秘密じゃなさそうだね
レオ:城内の誰かに聞いたら、知ってる人がいたりして
(…城下にいた時は先生として接していたけど、)
(ロベールさんの秘密って…―?)
10/10(月)
ジル:……セス、プリンセス、聞いていますか
吉琳:す、すみません…
ジル:何に気を取られていたのですか?
吉琳:…メイドさんたちの噂を聞いたんです
吉琳:ロベールさんには何か秘密があるんじゃないかと
ジル:秘密、ですか。そういえば…以前こんなことがありました
〝ジル:ここにはどのくらい絵があるのですか?〞
〝ロベール:そうですね…実はあまり把握が出来ていないんです〞
〝ロベール:絵が多すぎるというのもあるのですが…整理するのが苦手なので〞
(整理が苦手なんだ…)
ジル:さあ、話はこのぐらいにして公務に戻りましょう
ジル:何か情報を得たいのなら、後でぴったりの方をご紹介しますよ
10/11(火)
シド:ロベールのこと、知りてえんだってな
吉琳:知りたいというか…少し気になって
シド:随分、好奇心旺盛なプリンセスだな
シド:まあこれぐらいなら、報酬なしで教えてやる。随分前のことだが…
〝シド:へえ、珍しいじゃねえか。お前がこんなとこに来るなんてな〞
〝ロベール:ちょっと息抜きにね。一緒にどうかな?〞
〝シド:ああ〞
〝***〞
〝シド:…お前、これだけ飲んでも顔色一つ変わんねえな〞
〝ロベール:お酒は弱い方ではないからね〞
(ロベールさんって、お酒強いんだ…)
シド:俺が知ってんのはこのぐれえだな
シド:毎日、城の警備してる奴なら、誰も知らねえとこ見たことあんじゃねえか?
10/12(水)
アラン:ロベールのこと?
吉琳:うん。秘密があるかもって話を聞いたら、少し気になって…
アラン:ふーん。そういえば、ちょっと前にこんなことあったな
〝アラン:…眠そうだな〞
〝ロべール:…ああ、アラン様。恥ずかしいところを見せてしまいましたね〞
〝アラン:朝から外で絵描いてんのか〞
〝ロベール:ええ。ですが、少し朝が苦手なので…〞
〝ロベール:今も眠くて、あまり筆が進みませんでした〞
(朝に弱いんだ…少し意外だな)
アラン:まあ、これは秘密じゃねえか
アラン:…ルイなら、もっと知ってるかもな
吉琳:そうなの?
アラン:ああ。ロベールによく絵を描いてもらってるから
10/13(木)
(あ…ルイ様だ。アランはああ言ってたけど…話しかけてもいいのかな)
吉琳:あの…
ルイ:…もしかしてロベールのこと?
吉琳:えっ
ルイ:さっきアランから聞いた
ルイ:プリンセスがロベールの秘密知りたがってるって
吉琳:はい。…何かご存知ですか?
ルイ:…一つだけ
〝ルイ:この絵は…異国?〞
〝ロベール:ああ…このスケッチ、こんな所にあったのか〞
〝ロベール:…懐かしいな〞
ルイ:あれは、見たことない国だった
(異国の風景のスケッチ…懐かしいってどういう意味だろう)
ルイ:それ以上は、俺も知らない
吉琳:…ありがとうございます
10/14(金)
ユーリ:吉琳様、最近ロベールさんのことみんなから聞いてるんでしょ?
ユーリ:何か収穫あった?
吉琳:少しだけ…かな。ユーリは何か知ってる?
ユーリ:うーん、俺も最近城に来たから、特に知らないかなー
吉琳:そっか…
ユーリ:あっポットのお湯が冷めちゃったみたい。新しく淹れてくるね
***
ユーリはポットを手に部屋を出てから、ぽつりとこぼす。
ユーリ:ロベールさんとの思い出か…
ユーリの頭にはある光景がよぎる。
〝ロベール:この手紙を俺に?〞
〝ユーリ:うん。字を書く練習をするなら手紙を書けってアルが言うから〞
〝ロベール:そう。これは……ありがとうって書いてあるのかな?〞
〝ユーリ:そうだよ! 上手くなったでしょ?〞
〝ロベール:うん〞
〝ユーリ:ロベールさんは誰に字を習ったの?〞
〝ロベール:…父、かな〞
ユーリ:懐かしいなー。…でも、これは吉琳様には言えないや
10/15(土)
(みんなから色んな話を聞いたけど…誰も深くは知らなかったみたい)
吉琳:ロベールさんって…不思議な人だな
アルバート:プリンセスが夜に一人でうろつくとは、危機感が足りないですね
吉琳:ア、アルバートさん…
アルバート:交流会の期間で、私のように他国の人間も城にいる時です
アルバート:公務が終わられたなら、部屋に戻ったらどうですか?
(言葉は厳しいけど…心配してくれてるのかな?)
吉琳:はい…ありがとうございます
***
急いで廊下を進んでいく吉琳の背中を見つめながら、
アルバートは眉を寄せる。
アルバート:ロべールとは…まさかあのロベールのことか?
アルバートはある過去の記憶を思い返す。
〝アルバート:このスケッチはなんという国の絵ですか?〞
〝ロベール:それは…もう無くなってしまった国だよ〞
〝アルバート:つまり滅んだということですね…シュタインは大丈夫だろうか〞
〝ロベール:君やユーリがゼノの側にいれば、きっと大丈夫だよ〞
アルバート:…彼がこの国にいるということなのか?
アルバート:念のため、ゼノ様にもお伝えしておこう
10/16(日)
ゼノ:…そうか、ロベールが
アルバート:はい。本当にこの国にいるかは分かりませんが
ゼノ:……
ゼノは、ある記憶に想いをめぐらせる。
〝ジェラルド:ゼノ、この者がお前の新しい家庭教師だ〞
〝ジェラルド:どこで学んだか知らんが、国づくりについて詳しい知識がある〞
〝ロベール:宜しくお願いします。ゼノ王子〞
〝ゼノ:……〞
〝ジェラルド:よく学べ〞
〝ジェラルドが出ていくと、ロベールはゼノへと微笑みかける。〞
〝ロベール:ゼノ王子。これから勉強を始める前に、一つお聞きします〞
〝ロベール:国が傾かないためには、何が必要だと思いますか?〞
〝ゼノ:……資源か?〞
〝ロベール:いいえ。あなたが国民の生活を知ること、ですよ〞
ゼノ:生きていたか
ゼノは小さな呟きと共に、ふっと笑みを浮かべた。
10/17(月)
ロベール:こんな時間まで公務かな?
吉琳:ロベールさん
ロベール:頑張ってるね。お疲れ様
吉琳:ありがとうございます
(ロベールさんのこと、詳しくは分からなかったけど、)
(そう言えば、ルイ様が気になることを言ってた)
吉琳:あの…ロベールさんはよく異国に足を運んだりするんですか?
ロベール:え?
吉琳:ルイ様から聞いたんです。見たことのない国のスケッチを、
吉琳:ロべールさんのアトリエで見たと…
ロべール:……よく行くわけではないかな。あれはずっと昔、描いた絵なんだ
吉琳:そうなんですね
ロベール:さ、こんな所で立ち話してはいけないね。早く部屋に戻った方がいいよ
(異国の話を聞いたら、今後のためにもなると思ったけど…)
(何だか聞いてほしくなさそう)
吉琳:はい。おやすみなさい
***
自分の部屋へと戻り、ロベールは深いため息をつく。
ロベール:俺がシュタインにいたことも…あの国でのことも…
ロベール:この過去を話すわけにはいかない
…………
………
―…ロベールの抱える過去とは……。
あなただけが、きっと閉ざされた彼の心を開くことが出来る。