日版王宮-王宮フェス2020~イケメンNo.1決定戦~(獎勵

日版王宮 王宮フェス2020 ~イケメンNo.1決定戦~

(獎勵故事)

日版王宮-王宮フェス2020~イケメンNo.1決定戦~(獎勵

日版王宮-王宮フェス2020~イケメンNo.1決定戦~(獎勵

日版王宮-王宮フェス2020~イケメンNo.1決定戦~(獎勵

【期間】2020/04/10~2020/04/24

 

 

 

日版王宮-王宮フェス2020~イケメンNo.1決定戦~(獎勵

 

あなたが選ぶ王子さまは・・♪
投票券1枚から彼に投票できるよ!

日版王宮-王宮フェス2020~イケメンNo.1決定戦~(獎勵

『守ってくれそうな彼部門』
『子どもの頃からイケメンな彼部門』
『どんな服でも着こなす彼部門』
『悪役でもイケメンな彼部門』

 

吉琳碎念:

因為上次跟別的吉爾太太投的不同,
對部門榜來說等於白投,
所以~這次學乖了,
我等中間結果出來後,
看吉爾在哪個部門名次靠前就投哪個www
在未看中間名次前,我中意的是"惡役"選項,
沒想到中間結果出來,還真是這個部門名次較前~開心XD

 

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プロローグを読む>>

春のうららかな日差しが降り注ぐ、ある日のこと…―
私は、貴族のご婦人方とのサロンに出席していた。
彼女たちの話題は、“素敵な男性”についての話だった。

(女性が集まると恋愛の話になるのは、貴族でも同じなんだな)

そんな事思いながら話に耳を傾けていると、突如私に話題が振られる。
貴族女性1 「そういえばプリンセス、国王選びは順調なのかしら?」

(次期国王……考えてはいるけど、まだ全然決まっていないな)

吉琳 「……どういう方が国王にふさわしいのか、まだよくわからなくて」
控えめにそう告げると、ご婦人方の目が輝いたような気がした。
貴族女性1 「この国の国王だもの、とびきり素敵な男性を選ぶべきだわ!」
貴族女性2 「そうね、知的さなんかは大事よ。あとは……」
それから、ご婦人方は国王にふさわしい”素敵な男性“の話題で大いに盛り上がった。

(仕事ができて、知的で、包容力や気品があって、駆け引き上手で……)
(なるほど、国王ともなると多くの要素が求められるんだな……)

貴族女性1 「でも一番は、」
貴族女性1 「プリンセスが一生を添い遂げても良いと思う相手であることが大事よ」
貴族女性2 「そうね。本当に素敵な方が、国王に選ばれることを願ってるわ」
吉琳 「……ありがとうございます」

(プリンセスとして、しっかりと次期国王を考えなくてはいけないな)
(国王にふさわしい素敵な男性って、一体誰だろう……?)

そうしてご婦人方の話を聞きながら、
“とびきり素敵な男性”について考えを巡らせるのだった…―。

 

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30枚特典
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小鳥がさえずる、春のとある日…―
ウィスタリアにシュタインの騎士団を招き、合同訓練が行われることになった。
見学のため、闘技場に向かうとちょうどアランとアルバートが挨拶を交わしていて……
アルバート 「お招きいただき、ありがとうございます。今日はよろしくお願いします」
アラン 「ああ……こちらこそ、よろしく」
握手を交わす二人の横顔は騎士団長らしく、凛々しい。
見守っていると、私に気づいた二人が歩み寄って来る。
アルバート 「お久しぶりです、プリンセス」
アラン 「公務はもういいのかよ」
吉琳 「うん、今日はこの訓練を見学するために時間を空けてたから」
吉琳 「二人とも、頑張ってね」
そう言って微笑むと、アランとアルバートがちらりと互いを見やった。
アラン 「見学するからには、よそ見してないでこっち見てろよ」
アランが私に笑みを向けると、アルバートがくいと眼鏡を上げる。
アルバート 「今日はあくまで合同訓練です」
アルバート 「片方だけを注視するというのは、避けるべきかと思いますが」
アルバートの言葉を最後に、場に少しの沈黙が落ちた。

(どうしたんだろう……?)

不思議に思いながら、私は二人の顔を交互に見つめる。
吉琳 「どちらの騎士団のことも、ちゃんと応援するからね」
笑顔で伝えると、アランとアルバートは再び互いに視線を交わし、
やがて不敵な笑みを浮かべた。
アラン 「……合同訓練、思ったより効果があるかもしれねえな」
アルバート 「ええ……互いに士気も上がる。良いことです」
短く言葉を交わすと、背を向け合い、自身の団の方へと歩いていく。

(なんだかよく分からないけれど……二人とも、やる気に満ちていたな)

二人のことを目で追うと、それぞれ騎士団長として、堂々と他の騎士たちを指揮していた。
その姿を見ていると、ふと先日サロンでご婦人方に言われたことを思い出した。

(国王候補には、自身の使命に向き合い、国や私のために尽くせる男性を選ぶと良いって……)
(そう仰っていたけれど、騎士団長の二人みたいな人のことを言うのかな?)

そんなことを考えながら、シュタイン騎士団の方へと足を向ける。

(まずは、お招きしたシュタインから見学させていただこう)

遠巻きに眺めていると、私の姿を捕らえたアルバートが歩み寄って来る。
アルバート 「先程は短い挨拶しかできず、申し訳ありませんでした、プリンセス」
アルバート 「ゼノ様も、あなたによろしくと仰っていました」
吉琳 「ゼノ様はお元気ですか?」
アルバート 「ええ。お忙しくされています」
そこに、私達を遠巻きに眺めていたシュタインの若い騎士たちの声が届く。
騎士1 「あのプリンセス、城下の出らしいぞ」
騎士2 「ウィスタリアでは庶民がプリンセスになれるのか。シュタインでは考えられないな」

(本当のことだから噂されるのも仕方ないよね……)

微かな胸の痛みを感じつつ、聞き流していると、
わずかに眉を寄せたアルバートが若い騎士たちの元へと歩いていく。
アルバートがまとう空気に気圧されたように、若い騎士たちは姿勢を正した。
アルバート 「口を慎め」
アルバート 「今日はウィスタリアに招かれて、合同訓練に来ている。その意味を理解しているのか?」
アルバート 「お前たちの不用意な発言が、ゼノ様の顔に泥を塗ることになる」
アルバート 「そのことをよく自覚しろ」
騎士1 「も、申し訳ありません……!」
謝罪を口にした若い騎士たちが走り去ると、アルバートは再び私に向き直った。
小さく息を吐いたアルバートが、深々と頭を下げる。
アルバート 「申し訳ありません、プリンセス。不快な思いを……」

(アルバートが悪いわけじゃないのに……)
(ゼノ様のためにも、謝ってくれているのかな)

慌てて、私は首を横に振った。
吉琳 「頭を上げてください。彼らもきっと悪気があったわけではないと思うので」
アルバート 「……」
おもむろに頭を上げたアルバートの眉間には、皺が刻まれていた。
アルバート 「あなたも少しは怒ったらいかがですか」
吉琳 「え……?」
アルバート 「あなた自身だけではなく……ひいてはウィスタリアが軽く見られているのですよ」
眼鏡越しに私を見つめる瞳には、非難だけでなく、心配の色が滲んでいる。

(アルバートの言うことももっともだ……)

吉琳 「確かにそうですね……すみません」
私は謝りつつも、眉を下げて笑顔を浮かべた。
吉琳 「でも……代わりにアルバートが怒ってくれたので」
アルバート 「……!」
アルバートが目を見開いたかと思うと、ぱっと私から顔を背ける。
その横顔は、わずかに赤くなっているように見えた。

(アルバート……?)

アルバート 「まったく、あなたという人は……」
アルバート 「ですが、そんなあなただからこそ、多くの国民から慕われるのでしょうね」
吉琳 「え……?」
呟きは闘技場のざわめきにかき消されて、耳に届かない。
見上げる私に視線を戻すと、アルバートは軽く眼鏡を押し上げた。
アルバート 「……いえ、なんでもありません」
アルバート 「一国のプリンセスを担うというのは大変かと思いますが……頑張ってください」
アルバート 「あなたを応援しています」
涼やかな眼差しとは裏腹に、優しい声が私の胸を温めてくれる。
吉琳 「はい! ありがとうございます」
思いがけない彼の言葉に、自然と笑みがこぼれ落ちるのだった…―

 

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柔らかな春の風がそよ吹く、シュタインとの会合を控えたある日の昼間…―
足の違和感を誤魔化しつつ歩を進め、ゼノ様を客間へと案内する。
吉琳 「では、この部屋をお使いください」
ゼノ 「すまない。……近頃忙しくしているそうだが、身体は大丈夫か」
突然投げかけられた気遣いの言葉に、少しドキリと心臓が跳ねた。
実のところ、先程階段で捻ってしまった私の足首は、少し力を入れただけでも酷く痛む。

(……気づかれてないよね? こんなことでゼノ様に心配はかけたくない)

吉琳 「お気遣いありがとうございます。特に、問題はありませんよ」
そう笑みを向けると、ゼノ様から気遣わしげな視線が返ってくる。
ゼノ 「そうか……余計な世話かもしれないが、何か困ったことがあればすぐに言ってくれ」
吉琳 「はい、ありがとうございます」

(ゼノ様、お優しいな……こういう方を、包容力のある人っていうのかも)

ゼノ 「どうかしたか」
吉琳 「あ……すみません。先日、ご婦人方とした次期国王についてのお話を思い出して」
ゼノ 「どんな話だ?」
まさか深堀りされるとは思わず、少し言葉に詰まる。
吉琳 「その……国王は生涯を共に過ごす相手になるから、包容力は不可欠という話をされて」
ゼノ 「包容力……」
吉琳 「はい。ゼノ様のような方を……そういうのかな、と考えていました」
ほんのりと気恥ずかしさを感じつつ伝えると、ゼノ様はふっと目を細める。
ゼノ 「俺を、国王候補として考えている……ということか?」
吉琳 「あっ……その」
どう答えるべきか考えあぐねていると背後から声がする。
??? 「……ゼノ?」
振り向けば、そこにはロベールさんが立っていた。
ゼノ 「……ロベールか」
ロベール 「……ひさしぶりだね」
僅かに生まれた間に戸惑っていると、ロベールさんは私に笑みを向けてくれた。
ロベール 「……こんにちは、吉琳ちゃん。なんの話をしていたんだい?」
吉琳 「あ、ええと……」
先程ゼノ様にした話を、もう一度ロベールさんにもした。
話の途中で、ふと思ったことを口にする。
吉琳 「……ロベールさんも、包容力がありますよね。大人の余裕というか……」
何気なく発したその一言で、場の空気に少し緊張が走った気がした。

(……ん? 二人とも目を合わせて、どうしたんだろう)

ロベール 「吉琳ちゃんにそう思われているのは……純粋に嬉しいな」
ゼノ 「……なるほどな」
謎の沈黙が続いた後、正午を告げる鐘がなる。

(あ、もうこんな時間……)

吉琳 「ゼノ様、会合の時間にまた、お声掛けさせていただきますね」
ゼノ 「ああ。では後ほど、プリンセス」
客間に入っていくゼノ様に頭を下げる。一瞬、足に強い痛みが走り、少しよろけてしまう。
扉が閉まる音がしてロベールさんに向き直ると、何かを考えるようにこちらを見つめていた。
吉琳 「どうしたんですか?」
ロベール 「……吉琳ちゃん、ちょっとごめんね」
おもむろに手が伸ばされたかと思うと、ロベールさんが軽々と私を横抱きにした。
吉琳 「えっ、ロベールさん……!?」
ロベール 「動くと危ないよ。少しだけ、俺に時間をくれないかな」
耳のすぐ傍を、優しく甘い声がかすめていく。
頬に熱が集まるのを覚えながら、私は小さく頷き返した。
連れて来られたのは、ロベールさんのアトリエだった。
ロベールさんは私を椅子に座らせると、引き出しの中から小瓶を取り出し見せてくれた。
ロベール 「この薬はある国で貰ったものなんだ。痛みによく効くらしい」

(痛みって……)

吉琳 「……もしかして、足のこと……」
ロベールさんは、何も言わずに微笑んだ。

(気づかれていたんだ。なんだか少し、恥ずかしいな……)

吉琳 「ありがとうございます。あの、自分で……」
ロベール 「吉琳ちゃんはじっとしてて。無理な姿勢も痛みの原因になるからね」
吉琳 「はい……」
目元に微笑みを滲ませたロベールさんが私の足元に跪くと、靴を脱がせてくれる。
持ち上げた足を自分の膝に乗せ、優しい手つきで薬を塗ってくれた。
吉琳 「ひんやりとして気持ちいいです」
ロベール 「それは良かった。即効性のある薬のようだから」

(ロベールさんは私が困っていたり悩んでいる時、いつも助けてくれる……)
(ロベールさんがいてくれて本当に良かったな)

ふと顔を上げたロベールさんと視線が交わる。
見つめていた私に気づいていたのか、綺麗な唇がふわりと弧を描いた。
ロベール 「本当はもう少し安静にしていた方がいいけど……」
ロベール 「吉琳ちゃんは言っても聞かないだろう?」
どこか困ったような笑みに、私は気恥ずかしさを感じながら控えめな笑顔を返す。
吉琳 「ロベールさんにはなんでもお見通しですね」
ロベール 「吉琳ちゃんのことは幼い頃から見てきらからね」
ロベール 「……だけど、頑張りすぎないで。疲れたら俺のところへおいで」
ロベールさんは丁寧に私に靴を履かせてくれた。
ロベール 「吉琳ちゃん、いつでも俺は君の味方だよ」
吉琳 「……はい」

(ロベールさんは本当に優しいな……こうして話していると、まるで心が包まれるみたい)

胸にぽかぽかとしたものを感じ、つい表情が綻ぶ。
ロベール 「立てるかい? 部屋まで送るよ」
吉琳 「あ、ありがとうございます」
目の前にロベールさんのきれいな手が差し出される。
その手をそっと取り、少しドキドキしながら私は立ち上がるのだった…―

 

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夜の帳が下りた、ある日のウィスタリア城でのこと…―
プリンセスになってまだ日が浅い私は、舞踏会に執事のユーリを伴って参加していた。
ふと、つい先日のサロンで、あるご婦人に言われた言葉が頭をよぎる。

(……国王は、外交の駆け引きが求められる)
(だから、対人関係を上手く乗りきれる人物であるべき……か)
(駆け引きが上手いって、どんな人だろう? この会場にも、そんな人がいるのかな)

そう思い会場を見回すと、参加者たちの値踏みするような視線が刺さり背筋が伸びる。
その時、隣にいたユーリが私に声をかけてくれた。
ユーリ 「吉琳様、大丈夫?」
吉琳 「……大丈夫だよ。心配してくれてありがとう、ユーリ」
ユーリ 「ううん、何かあったらいつでも俺を頼ってね」
いつもと変わらないユーリの明るい笑顔に、少し肩の力が抜ける。
すると、横から聞き慣れた声がして、振り返った。
レイヴィス 「プリンセス」
吉琳 「あ……! レイヴィスも来てたんだね」
レイヴィス 「まあね。……何、緊張してるの?」
吉琳 「うん……ちょっと」
涼しげな瞳で見透かすように言われ、思わず本音が漏れた。
レイヴィス 「今日まで努力してきたんでしょ、もっと自信持ったら?」
ユーリ 「そうそう、吉琳様なら大丈夫だよ」
吉琳 「ありがとう……」
二人の優しさに、胸がじんわりと暖かくなる。
ユーリ 「それに、吉琳様には俺がついてるからね」
レイヴィス 「……ふーん? ならいいけど」
その時、少し離れた場所からレイヴィスを呼ぶ声がした。
レイヴィス 「……ちょっと挨拶してくる。それじゃあ」
吉琳 「あ、うん。また後でね」
レイヴィス 「……手強い執事、ってところか」

(……ん?)

去り際の一言がよく聞き取れず、首をひねる。
そして、レイヴィスと別れてから少しして、貴族の女性に声をかけられた。
貴族の女性 「もう舞踏会には慣れましたか? プリンセス」
吉琳 「あ……お気遣いありがとうございます。早く慣れるよう努力はしているのですが……」
貴族の女性 「元庶民のあなたには、慣れないことばかりでしょう。住む世界があまりにも違うのですから」
彼女から浴びせられる気遣いの言葉には、私への棘が含まれていた。
吉琳 「ええ、本当ですね……」
笑顔で返しはしたけれど、胸がちくりと痛む。

(こういうことも覚悟はしていた……)

すると、側で静かに控えていたユーリが突然、女性にシャンパンのグラスを差し出し……
ユーリ 「お話し中すみません」
ユーリ 「本日のシャンパンはとても希少なものなんですよ、よろしければどうぞ」
突然のことに女性は少し面食らっていたけれど、
ユーリの無邪気な笑顔にほだされ、グラスを受け取る。

(あ……もしかして話を逸らして、助けてくれたのかな)

ユーリは女性のドレスを見ながら、話を続けた。
ユーリ 「素敵なお召し物ですね、とてもよくお似合いです」
ユーリ 「吉琳様もそう思いますよね?」
吉琳 「あ……はい! とても素敵です、あしらわれたレースがとても上品で」
ユーリの言葉に私も乗って褒めると、女性は満更でもない笑みを浮かべる。
貴族の女性 「専属の仕立て屋に作らせたものですから。……あなた方、見る目があるのね」

(ユーリって、いつも場を和ませてくれるし)
(初めて会った人もすぐに笑顔にしてしまうし、すごいな)

それからもユーリはさりげなく会話の主導権を握って、女性を立てて気分を良くさせつつ、
私と会話を重ねられるようにリードしてくれる。
そして、女性がその場を離れる頃にはすっかり友好的な笑顔になっていた。
女性 「意外としっかりしたプリンセスでしたわね、その執事も。ではまた」
吉琳 「はい。またご一緒させてください」
女性が去り、安堵の息をつく。

(ユーリがいてくれてよかった……ああいうのが、駆け引き上手っていうのかな?)

吉琳 「ユーリ、本当にありがとう。ドレスを褒めるなんて思いつかなかったな」
吉琳 「あの方、すごく装いにこだわりがあるみたいだったし……ユーリはよく見ているんだね」
感心しながら伝えると、ユーリはまつ毛を揺らして、私に向き直った。
ユーリ 「もちろん彼女に嘘を言ったわけじゃないけど……全部、吉琳様の為なんだけどな」
吉琳 「え……?」
ユーリ 「吉琳様、俺がずっと見てるのは君だけだよ」
先ほどとは違い、真剣に告げられるユーリの言葉を受けて、一瞬頬に熱が集まる。
しかし、すぐにこれもユーリの“駆け引き”なのだろうと思い直す。
吉琳 「……もう、ユーリはうまいんだから」
そう照れ笑いを返すと、ユーリは薄い笑みを浮かべる。
ユーリ 「……やっぱり本音をちゃんと伝えるのって、ちょっと難しいな」
吉琳 「え?」
ぼそりと告げられたその言葉の意味を測りかねていると、
ユーリは私の空になったグラスを見る。
ユーリ 「ううん、何でもないよ」
ユーリ 「新しいものを持ってくるね!」
吉琳 「あ……うん、ありがとう」
そのまま、ユーリは飲み物を取りに行くために、その場を離れていった。

(……ユーリがいてくれて、本当に良かったな)

レイヴィス 「吉琳」
そんなことを考えていると、別の聞き慣れた声が掛けられて…―

 

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陽射しを浴びた噴水が周囲に淡い光を投げかける、とある日の午後…―
先日サロンで交わした婦人たちとの会話を思い出しながら、中庭を歩く。

(素敵な男性には教養と気品が必要って話していたけど……)
(思い当たる男性といえば……)

一瞬、ある人の顔が思い浮かぶけれど、
今はそれよりも考えなくてはいけない問題があった。

(……いけない。早く舞踏会に向けたダンスを練習しなきゃ)

吉琳 「あ……」
向こうから、先程思い浮かべた人物であるルイが歩いてくる。

(ダンスならルイに聞くのがいいかも)

吉琳 「ルイ。今、大丈夫?」
ルイは私の前で足を止めると、不思議そうに軽く首を傾げた。
ルイ 「どうかしたの?」
吉琳 「えっとね、近々舞踏会があるんだけど……ダンスがまだ心配で」
吉琳 「できたら、ルイに見てもらいたいんだけど……」
突然の申し出にも関わらず、ルイはためらう様子もなく頷き返してくれる。
ルイ 「いいよ」
吉琳 「あ、ありがとう……!」
??? 「面白そうな話をしてるじゃねえか」
すぐ後ろから聞こえた声に振り向くと、いつの間にかシドが立っていた。
吉琳 「シド! 来てたんだ?」
シド 「ちょっと野暮用でな」
ルイ 「……」
唇の端を持ち上げるシドに、ルイが眉を寄せる。
けれど、そんなルイをシドは気にする様子もなく……
シド 「ダンスか」
吉琳 「うん……シドもダンスができるんだっけ?」
シド 「ルイより上手いかもしれないぜ。……試してみるか?」

(シドのダンス……ちょっと気になる)

不意に腕を掴まれ、軽く引き寄せられる。
にわかにシドとの距離が縮まり、私は思わずルイに目を向けた。
ルイ 「……シド、離して。吉琳が困ってる」
シド 「困らせたつもりはねえけどな」
シド 「ダンスを教えてやるってだけだぜ?」
吉琳 「それは、嬉しいけど……」
戸惑いながらシドとルイの顔を交互に見ると、ルイが諦めたようにため息をつく。
ルイ 「……俺も一緒に行く。シド一人に吉琳を任せられない」
こうして私とルイ、シドの三人でダンスホールに向かうことになった。
赤い絨毯が敷きつめられたダンスホールに立つと、シドが下からすっと手を差し出す。
シド 「お手をどうぞ、プリンセス」
吉琳 「ありがとう……」
さっきまでとはまったく違う空気をまとうシドに戸惑いながら、手を取る。
シドは瞳に笑みを滲ませると、ステップを踏み始めた。

(シド、上手……!)

しっかりとホールドされた姿勢で、踊りやすいように私をエスコートしてくれる。
シド 「まだ少し肩に力が入ってるな。ダンスは難しく考えなくていい。楽しむことをまず考えろ」
吉琳 「う、うん……」
シド 「何も心配すんな。俺がサポートしてやるから」
シドに合わせてステップを踏むうち、だんだんと踊ることが楽しくなってくる。
シド 「ああ、その調子だ……結構上手いじゃねえか」

(シドって荒っぽい印象だったけど……)
(こんなふうにダンスが踊れて、教養も気品もあるんだ……)

***

ダンスが終わり、ほっと息を吐く。ダンスを終えたシドが恭しく頭を下げた。
シド 「楽しいお時間をありがとうございました、プリンセス」
仰々しい物言いも様になるくらい、
普段とは異なる王子様のような態度に、思わず笑みが溢れる。
吉琳 「こちらこそ、ありがとう。……シドがこんなに踊れるなんてびっくりしちゃった」
吉琳 「シドみたいな人を、気品と教養のある人っていうんだね」
シド 「あ? なんだ急に」
訝しげな顔をするシドに、先日ご婦人方から言われた“素敵な男性”についての話をする。
シド 「なるほどな。つまりは……」
ふっと笑みを深めたシドの顔が、耳のすぐ傍に寄せられて……
シド 「吉琳、俺に惚れたか?」
吉琳 「そ、そういうわけじゃ……」
困惑していると、シドが私の手を取り、甲に唇を添える。
柔らかな唇の感触に、鼓動が小さく跳ねた。
シド 「俺は、お前が相手なら大歓迎だ」
吉琳 「……もう、そうやってからかわないで」
いつもの調子に苦笑いを返し、そっと取られた手を引く。
シド 「別に冗談でもないけどな」
吉琳 「え?」
シドはダンスホールの柱に背中を預けていたルイに視線を投げた。
シド 「お前が吉琳の最終テストをしてやれよ、ルイ」
ルイ 「……わかった」
そう呟き、ルイはこちらに歩み寄ってきた…―

 

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鳥や花が春の陽射しに酔う、とある日の午後…―
自室に向かって、城の廊下を歩いていると
扉の前でジルとレオが立っているのが目に入った。
吉琳 「あれ……二人共、どうしたの?」
私の部屋の前で、ジルとレオが並んでいる光景が珍しく、思わず瞬く。
レオ 「さっきの会食、吉琳ちゃんが緊張してたようだったから」
レオ 「ちょっと心配で声をかけに来たんだけど、ジルに会っちゃってね」
レオ 「俺としては、吉琳ちゃんと二人きりが良かったんだけど」
肩をすくめるレオに、ジルが綺麗な笑みを返す。
ジル 「彼女を気にかけているのは、あなただけではありませんよ」
ジル 「プリンセスの様子を伺うのは、教育係としての務めですから」
今日と明日にかけて、地方から訪れていた、気難しいと噂の伯爵との会食の予定があった。
その会食に同席していた二人は、私のことを心配して、様子を見に来てくれたようだった。
吉琳 「ありがとう……今は少し落ち着いてきたよ」
吉琳 「さっきは、緊張して上手く話すことができなかったけど……」
伯爵の話の内容は難しく、会話に詰まってしまうことも多かった。
明日の会食でも沈黙が続いたらと思うと、胃がしくしくと痛む。

(私にもっと知識があれば、会話も盛り上がったのかもしれない)

そう思った時、ふと先日ご婦人方と話した、国王候補にふさわしい男性像のことが頭を過ぎる。

(国王候補に選ぶなら、知的な人が良いと皆さん仰っていたけど、身近な人だと……)
(ジルもレオも、会食中に教養のある会話がしっかり出来てた……)

目の前の二人を見つめていると、レオが柔らかく微笑みかけてくれる。
レオ 「疲れたと思うから、ゆっくり部屋で休んでね」
レオ 「俺は少しやる事があるから……吉琳ちゃんの笑顔も見れたし、後はジルに任せようかな」
ジル 「ええ、ご心配なさらず」
短く告げたジルの言葉に、レオが悪戯な眼差しを向けてくる。
レオ 「また後でね、吉琳ちゃん」

(また後で……?)

去っていくレオに首を傾げていると、ジルが部屋の扉を開けてくれる。
ワゴンを押したジルと一緒に中へと入り、私はソファへと腰かけた。
ようやく一息つくけれど、やはりまだ胃が痛み、力が抜けない。

(明日も会食があるのに、こんな調子で大丈夫かな……)

しばらくすると、ジルがティーカップをテーブルに置く音が響いた。
ジル 「ハーブティーを淹れたので、どうぞ召し上がってください」
吉琳 「ありがとう」
注がれたハーブティーを口に含むと、不思議な香りが広がる。

(なんだろう? なんだかほっとする味……)

ジル 「セボリーを使ったハーブティーです」
吉琳 「セボリー……?」
ジル 「ええ。このハーブには胃腸の動きを助ける効果がありますから、」
ジル 「じきに楽になると思いますよ」
吉琳 「……!」

(ジルは私の胃痛に気づいて……?)

微笑みを滲ませた瞳に見つめられ、ジルが私の不調を察してくれていたのだと分かる。

(ジルにはなんでもお見通しなんだ……)

吉琳 「ジルはすごいですね。ハーブにも詳しいですし、私のことまで……」
ジル 「当然ですよ、誰より側で貴女を見ていますから」
ふっと笑みを深めたジルが、柔らかな眼差しを私に向ける。
視線が交わり、頬がにわかに熱くなる。

(別に特別な意味はないんだよね。教育係としてというだけで……)

高鳴る鼓動をごまかすように目を伏せると、ジルの手が頬に添えられる。
ジル 「どうしました? 顔が赤いですよ」
吉琳 「……っ」
吐息が唇を掠めるほどの距離にまで端正な顔が近づき、思わず息が止まる。
吉琳 「い、いえ……なんでもありません」
そう答えるものの、ジルとの距離の近さに、頬は益々熱を持っていった。
ジル 「そうですか……もしかすると、ハーブティーの効果が出てきたのかもしれませんね」
吉琳 「それは……整腸作用のことですか?」
ジル 「失礼、こちらの説明はまだでしたね」
くすりと笑みを漏らしたジルの瞳に、妖艶な光が宿る。
ジル 「セボリーには、媚薬の効果もあると言われているのですよ」
吉琳 「え……媚薬!?」
吉琳 「う、嘘ですよね!?」
思いがけない言葉に、声が上擦ってしまう。
ジルはおかしそうに喉を鳴らすと、私の耳元に口を寄せた。
ジル 「さあ、古くからの言い伝えではありますが……」
ジル 「貴女のその様子を見るとあながち嘘ではないかもしれません」
そう言って、輪郭を辿るように、私の頬に指を滑らせる。
ジル 「試してみましょうか」
吉琳 「……っ!」

(た、試すって何を……?)

艶を含んだ囁きに、鼓動が悪戯に乱される。
その時、部屋のドアがノックされた。
ジル 「ああ、楽しい時間というのはあっという間ですね」
ついさっきまでまとっていた妖艶な空気は嘘のように、
ジルの瞳がいつもの涼やかなもの変わる。
ジル 「もう準備は終わったんですか?」
扉が開き、部屋に入って来たレオは、含んだような笑みを浮かべる。
レオ 「うん。あ、もしかして邪魔しちゃったかな?」
ジル 「ええ、とても」
ジルも静かに微笑みを返し、二人の視線が交差する。
二人の様子に瞬いていると、ジルが事の成り行きを説明してくれた。
ジル 「先程、明日に備えてレオに特別レッスンをお願いしておきました」
ジル 「伯爵との会話が楽しめるように」

(あ、だからさっき、『また後で』って……)

廊下でのやり取りを思い返していると、
ジルが私の手からそっとティーカップを取り、ワゴンへと戻す。
ジル 「私がお教えしても良いのですが……」
ジル 「私ばかりがプリンセスを独占するわけにもいきませんから」
ジル 「レオ、プリンセスをよろしくお願いしますね」
レオ 「もちろん、任せて」
ジルの言葉にレオは笑顔で頷くのだった…―

 

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伯爵との会食で疲れてしまった私が、ハーブティーを淹れてくれたジルに翻弄された後…―
明日に備えて、特別レッスンをしてくれるというレオに連れられ、
私はレオの執務室を訪れていた。
レオと向かい合うように、ソファに腰掛ける。
レオ 「体調は大丈夫?」
吉琳 「うん、ジルがハーブティーを淹れてくれてだいぶ楽になったから」
笑みを返してから、私は疑問を口にする。
吉琳 「あの、特別レッスンって……?」
レオ 「ああ、あの伯爵は小難しい話が好きだからね」
レオ 「事前に予習しておいたら、吉琳ちゃんの緊張も減るかなと思って」

(確かにレオの言う通りかも!)
(今日は話についていくだけで精一杯だったから……頑張らなきゃ)

そう思って、私はレオに頭を下げる。
吉琳 「よろしくお願いします」
レオ 「良かった。じゃあ……伯爵はオペラにも明るいらしいから、少しおさらいしておこうか」
レオ 「知識が多いと会話も弾むからね」
確かに、レオは政治のことから雑学まで、様々なことを知っている。
その知識を駆使して、多くの人と渡り合っているところを見たことがあるので、
レオの言葉には説得力があった。

(私も、レオに少しでも近づけたらな)

意気込んでいると、本を手にしたレオが私を見つめる。
レオ 「吉琳ちゃんはオペラについてどれくらい知ってる?」
吉琳 「実はあんまり詳しくないの……」
吉琳 「プリンセスになってから何度か観劇したことはあるけど、なんだか敷居が高くて……」
つい声が小さくなる私に、レオは優しく微笑んだ。
レオ 「確かにオペラは音楽、演劇、文学、美術の要素が一体となった総合舞台と言われている」
レオ 「とっつきにくいと思われがちだけど、案外ストーリーは単純だったりするんだよ」
吉琳 「そうなんだ?」
意外な言葉に、瞳を瞬かせる。
レオは私から目を逸らすと、手元の本に視線を落とした。
レオ 「吉琳ちゃんは小説を読んだりする?」
吉琳 「うん、それなら」
レオ 「オペラも小説と同じで、恋愛をテーマにした演目がすごく多いんだ」
喜劇から悲恋まで、たくさんの名作があるとレオは教えてくれた。
レオが口にした演目には、私が好んで読んでいた小説も含まれている。

(そう考えるとオペラが身近に思えてきたかも……)

レオ 「小説は活字で構成されているけど、オペラは全てが音楽で構成されているよね」
レオ 「例えば……」
ソファに本を置いたレオが立ち上がり、私の方へ歩み寄って来る。
私の正面に立つと、屈みこんで片膝をついた。
真っ直ぐに見つめられ、鼓動が跳ねるのを感じていると
不意にレオが私の手を取り、恭しく甲に唇を添えた。

(えっ……?)

柔らかな唇の感触に、にわかに頬が熱くなる。
レオはそんな私の顔を覗き込み、どこか色気を帯びた声で囁いた。
レオ 「今、どんな気持ち?」
レオ 「俺に、ドキドキしてくれたかな?」

(急にこんなことされたら……)

上手く言葉が出てこなかったけれど、
赤くなってしまっているだろう私の顔を見て、レオは察したようだった。
小さく笑みをこぼすと、レオは言葉を続ける。
レオ 「今、吉琳ちゃんが感じていることを、オペラでは歌と音楽で表現する」
レオ 「それをアリアというんだ」
吉琳 「この気持ちが、アリア……」
手の甲に残る温もりに、まだ胸は落ち着かない。
同時にレオが持つ知識の豊富さに感心させられた。
吉琳 「レオはすごいね。色んなことに詳しいし……すごく分かりやすく教えてくれる」
レオ 「そんなことないよ」
レオは息を吐くように笑うと、小さく首を横に振る。
レオ 「吉琳ちゃんにしっかり教えられるように、俺もさっき復習しておいたんだ」
悪戯っぽく言うと、ソファに置いてある本に視線を投げた。

(レオだって忙しいのに、私の為にオペラについて調べてくれたんだ……)

時間を割いてもらったことが申し訳なくて、私は小さく頭を下げる。
吉琳 「ごめんね、レオにも迷惑かけちゃって……」
そう言うと、片膝をついたままだったレオが、優しく私の顔を覗き込む。
レオ 「ごめんねよりも、ありがとう、って言ってくれた方が嬉しいかな」
レオ 「それに、俺は吉琳ちゃんと二人でレッスンする時間が好きだからね」
立ち上がるために腰を上げたレオが、私の頭をそっと撫でた。
レオ 「君の為なら何でも教えてあげるよ、吉琳ちゃん」
柔らかな温もりに、また鼓動が乱されて……
吉琳 「……ありがとう、レオ」
高鳴る胸を感じながら、私もレオにつられて立ち上がる。

(明日の会食が少し楽しみになってきたかも)

レッスンを終えてレオの執務室を出ると、通りかかったジルと出くわした。
足を止めたジルが、にこやかな笑みを浮かべる。
ジル 「特別レッスンはどうでしたか?」
レオ 「ばっちりだよ。ね、吉琳ちゃん」
穏やかな眼差しの二人に、私も笑みを返す。
体調はすっかり良くなり、会話を楽しむ自信もついた。
吉琳 「二人のお陰で、明日は会食を楽しめそうです」
ジル 「それを聞いて安心しました」
レオ 「明日も俺とジルがついてるから、気負わず頑張ってね」
レオの言葉に、ジルの唇が綺麗な弧を描く。
ジル 「お忙しいようでしたら、レオは同席しなくても結構ですよ」
ジル 「何か困ったことがあっても、私が側でプリンセスをフォローしてさしあげますので」
レオ 「俺だって、吉琳ちゃんを手助けする準備はばっちりなんだけどなぁ」
レオ 「ジルにだけ花を持たせるわけにはいかないよ」
テンポ良く交わされる二人の会話に、思わず笑顔がこぼれる。
ジルとレオが並んで歩き出し、彼らの背中を追うように私も足を進めた。

(今日はジルとレオに色んなことを教えてもらったな)
(国王候補になる人は、2人のように知的な人が良いのかも……)

笑顔で話す二人を見つめながら、私は未来の国王候補に思いを巡らせるのだった…―

 

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シドとのダンスレッスンを終えた後…―
シドに声を掛けられたルイが、私に歩み寄る。
シド 「交代だ、頼んだぜ」
ルイ 「……吉琳のためだから」
すれ違い様にシドがルイの肩をぽんと叩くと、ルイは嫌そうに眉をひそめた。
シド 「相変わらずつれねえな」
そんなことを呟きながら、どこか楽しそうな笑みを浮かべてシドが下がっていく。
そして、先程までルイが立っていた柱の前に寄りかかった。
ルイは涼やかな眼差しを私に向けたまま、美しい所作で手を差し出す。
ルイ 「俺と踊っていただけますか、プリンセス」

(……実践形式のテストなんだ)

吉琳 「はい、喜んで」
頷きながら、ルイの手に自分の手を重ねる。

(さっきシドに言われたことを忘れないようしなきゃ)

ゆっくりとステップを踏み始めたルイが、
さりげなくこちらを気遣ってくれているのが分かる。
ルイは目を伏せがちにしながらも、指先にまで高い品位を漂わせていた。

(ルイって、まるで童話に出てくる王子様みたいだな)

ルイ 「……何?」
静かな声に意識を引き戻されると、ルイと視線が交わる。
吉琳 「ごめん、ルイの仕草が綺麗でつい……気品があるなあって」
ルイ 「……シドとしてた、素敵な男性がどうって話?」
吉琳 「あ、うん……先日、ご婦人方と次期国王の話をしてて」
ルイ 「そう……」
興味なさそうなルイの返事に、私ははっとする。

(ルイは、国王になりたくないんだっけ……)
(……もしかしたら、嫌な気持ちにさせちゃったかも)

視線を彷徨わせながら、言葉を探す。
吉琳 「えっと……次期国王のこと、心配しないで」
吉琳 「ルイのこと、無理に選んだりはしないから」
ルイ 「……」
ルイが何か考えるようにまつ毛を揺らした時、ちょうど流れていた音楽が止まった。
添えていた手を離し、息を整えてからルイと向き合う。
吉琳 「ダンス、どうだったかな?」
ドキドキしながらルイの答えを待つ。
ルイは暫しの沈黙の後、小さく頷いた。
ルイ 「問題、ないと思う」
吉琳 「よかった……!」
ルイ 「あとは……」
不意にルイの綺麗な顔が近寄ってきたかと思うと、額に柔らかなものを感じる。
吉琳 「え……」

(今……もしかして、おでこにキスされた……?!)

たった今起きたことを理解するにつれ、頬に熱が集まっていく。
そして、はっと横目でシドの方を見るとにやりとした笑みが目に入った。
シド 「……やるじゃねえか」

(み、見られてた……余計恥ずかしい……!)

吉琳 「ルイ、今のは……?」
おずおずと尋ねる私に、ルイはふっと微笑みを向ける。
ルイ 「緊張しなくなるおまじない。自信を持って踊れば、きっと大丈夫」
優しい仕草で髪を撫でられ、より胸の鼓動が落ち着きを失くす。
気恥ずかしさを覚えながらも、私はルイに頷き返した。
吉琳 「……分かった。ありがとう、ルイ」
ルイ 「ううん、舞踏会がんばって」
吉琳 「うん……!」

(……二人にこれだけ助けてもらったんだ。舞踏会、絶対成功させないと)
(そうだ。シドにも、もう一度お礼を言いたいな)

くるりと振り返り、シドの方へと向かう。
吉琳 「シドも、付き合ってくれて……」
その時、背後から呟くようなルイの声が聞こえる。
ルイ 「吉琳、俺を国王に選んでもいいよ」
吉琳 「え?」

(ルイ……? 今の言葉って……)

振り向くと、ルイがこちらを見つめていた。
ルイ 「……君の選びたい相手を、選んで」
吉琳 「……うん、ありがとう」
ルイの言葉に少しどきりとしながらも、頷き返す。

(シドもルイも気品があって、本物の王子様みたいに素敵だった)
(次期国王を選ぶなら、私は……)

シドとルイ、二人の視線を受けながら私は次期国王に思いを馳せるのだった…―

 

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ユーリの話術で、気難しい貴族女性との会話を無事乗り切った後…―
レイヴィス 「吉琳」
吉琳 「あ、レイヴィス。さっきの方達との挨拶は終わったの?」
駆け寄るとレイヴィスが苦笑する。
レイヴィス 「一通り。……お前も大変そうだね」
どうやら女性と話しているのを見ていたらしい。
吉琳 「まあ、これもプリンセスとして……」
言い終わらないうちに、年老いた貴族の男性が突然近づいてきて、
私たちの間に割って入ってくる。
貴族の男性 「ハルナイト卿じゃないか」

(え……)

レイヴィス 「ご無沙汰しています」
突然のことに驚いてしまった私とは違い、レイヴィスは動揺も見せずに挨拶を返した。
男性 「久しぶりだね」
レイヴィス 「ええ、お元気そうで何よりです」

(レイヴィスって、結構顔が広いんだな)

何となく所在なさげに立っていると、男性が少し大げさな身振りで私のほうを見る。
男性 「おや、これはプリンセス! ごきげんよう」
吉琳 「ご、ごきげんよう」
勢いに驚きつつも笑顔で返すと、男性は私の語尾に重ねるようにして訊ねた。
男性 「国王選びは順調かね?」
吉琳 「えっと……」

(まだ何も決めていないし、もしも決めていたとしても軽々しく話せることではない……)

言葉を濁していると、男性が畳みかける。
男性 「まだなのかね? 早く決めなくては現国王も気が休まらないだろう」
男性 「そうだ! 私の息子なんかどうだろうか。君より一回り年は上だが……」

(もしかして、自分の息子を国王候補にしようとして私に話しかけてきた……?)

すっかり困っていると、レイヴィスが私の隣に立ち……
レイヴィス 「プリンセスが困っていますよ」
角が立たないよう穏やかな口調で男性をたしなめた。

(あ……レイヴィス)

レイヴィスの助け舟に私は少し安心する。
男性 「しかしねえ……私もこの国の行く末を案じているのだよ」
レイヴィス 「それはわかっています。でも、彼女は国王候補が決まっていないとは言っていませんよ」
レイヴィス 「それに……もし決まっていたとしても、正式な発表までは言えないのかもしれません」
レイヴィスはそう言うと、ふっと笑って私の頬に軽く触れた。
吉琳 「……レイヴィス……?」
男性と周囲の目を気にしながら、顔が熱くなっていく。
男性はレイヴィスと私を見て、はっとした。
男性 「そ、そういうことか……無粋なことをしてすまなかったね、お二人さん」
ごまかすような笑みを浮かべて、男性はあっさりと去って行く。
レイヴィス 「相変わらず、困った人だな」
小さく息をつきながらレイヴィスが私の頬から手を離す。
吉琳 「……もしかして、何か勘違いされた?」

(私が選んだ相手はレイヴィスで、ただ隠しているだけだ……とか)

レイヴィス 「あの人は強引だから、勘違いでもさせないと止まらない」

(それで、わざと恋人みたいな雰囲気を出したんだ)
(ユーリとはまた違うけど、こういうのも駆け引き上手って言えるのかも……?)

ようやく納得して、私はレイヴィスに向き直る。
吉琳 「助けてもらった上に、巻き込んでしまってごめんね」

(私の恋人だなんていう勘違いが、もしも広まったりしたら、迷惑をかけてしまうかも)

けれどレイヴィスは……
レイヴィス 「何も嘘は言っていないから」
そう言って微かに口の端を持ち上げた。
レイヴィス 「それに……」
レイヴィス 「吉琳、お前との勘違いなら俺はいいよ」
吉琳 「……えっと、それはどういう……」
にわかに頬から熱を感じつつ、どういう意味かと訊ねようとした時……
ユーリ 「吉琳様!」
飲み物を取りに行っていたユーリが戻ってくる。
吉琳 「あ、ユーリ。おかえり」
ユ―リ 「ジル様に捕まっちゃった。ひとりにしてごめんね」
ユーリ 「俺がいない間、大丈夫だった?」
ユーリから飲み物を受け取りながら私はレイヴィスへと顔を向けた。
吉琳 「うん、レイヴィスがいてくれたから」
レイヴィス 「…………」
ユーリ 「……そっか。レイヴィス様、ありがとうございます」
ユーリが笑顔を向けると、レイヴィスもふっと涼しげな笑みを返す。
レイヴィス 「別に俺は何もしてない」
ユーリ 「へえ……それにしては、吉琳様と妙に距離が近かった気がするなぁ」
レイヴィス 「見てたの?」
ユーリ 「……遠目に少し目に入っただけだよ」
二人のやりとりを眺めながら、先程までのことを思い返す。

(……今日はユーリとレイヴィスに助けられちゃった)
(もし、二人のどちらかが国王になったら……外交とかですごく頼りになったりするのかも)

そんなことをふと考えながら、私はその後も舞踏会を無事にこなすのだった…―

 

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ロベールさんに薬を塗ってもらい、足の痛みもだいぶ引いたあと…―
私の部屋の前で、ロベールさんが足を止める。
ロベール 「無理はしないようにね」
吉琳 「はい。何から何まで、本当にありがとうございました」
お礼を告げると、ロベールさんは笑みを浮かべた後、何かに気付いたように私の背後を見る。
??? 「吉琳」
包まれるような優しく低い声に振り返ると、そこにはゼノ様が立っていた。
吉琳 「あれ……どうかされましたか?」
横目に時計を軽く確認しても、会合まではまだ時間がある。
何か別の大事な話かと思い視線を戻すと、ゼノ様の脇に小箱が抱えられていた。
ゼノ 「少し、良いだろうか」
目を瞬かせながらも頷くと、ゼノ様がちらとロベールさんの方を見る。
ロベール 「俺の用事は、もう済んだから……じゃあまたね、吉琳ちゃん。」
吉琳 「はい、また!」
私の頭をぽんと撫で、ゼノ様にも軽く微笑みを向けると、ロベールさんは踵を返す。
その背中を見送った後、ゼノ様に向き直った。
吉琳 「……あの、大切な話でしたら、私の部屋でしましょうか?」
そう提案すると、ゼノ様は少しの間のあとに頷いた。
ゼノ 「……そうだな、その方が良い」
少し緊張しつつ、ゼノ様を部屋に招き入れる。
吉琳 「どうぞ」
ゼノ 「ああ。……すまないが、少し座ってくれないか」
吉琳 「え? は、はい……」
突然の要求に少し戸惑いながらも、部屋のベッドに腰掛ける。
ゼノ様は手にしていた箱を床に置き、私の前に膝をついた。
顔を上げたゼノ様が涼やかな眼差しを私に向ける。
ゼノ 「触れるぞ」
そう断りを入れると、私の靴を優しく脱がせる。
吉琳 「えっ……あの……?」
突然のことに驚きながらも、ゼノ様の手が足に触れるたび、鼓動が落ち着きを失くす。
そして、ゼノ様は持ってきていた箱から靴を取り出すと、私に履かせてくれた。

(まるで、シンデレラにガラスの靴を履かせる王子様みたい……でも、どうして靴を?)

ゼノ 「歩いてみてくれ」
吉琳 「はい……」
立ち上がったゼノ様に手を取られ、私もゆっくりと腰を上げる。
椅子の周りを軽く歩いてみると、驚くほど足が軽く感じた。
吉琳 「この靴……とても歩きやすいです」
ゼノ 「シュタインの靴職人に作らせた」
ゼノ 「このところ公務で常に歩き回っていると、お前の教育係から聞いていたのでな」
ゼノ 「帰り際に渡すつもりでいたのだが……」
言葉を切ったゼノ様の視線が、私の足元に投げられる。

(ゼノ様にも……足の怪我のこと、気づかれていたんだ……)

隠そうとしても見抜かれていたことに、気恥ずかしさを覚える。
思わず目を伏せると、ゼノ様がふっと笑う気配がした。
ゼノ 「弱さを隠そうとせずとも良い。お前が普段どれだけ努力しているかは皆が知っている」
ゼノ 「お前が周囲を頼ったとしても、甘えだと非難する者などいない」
ゼノ 「……それだけ、伝えに来た」
静かな声に滲む優しさが、胸に染みわたっていく。
ゼノ様の心遣いに、知らず知らずの内に笑みがこぼれた。
吉琳 「ゼノ様は本当にお優しいです。皆から慕われる理由がよく分かります」
ゼノ 「……そうか」
一言そう呟き、部屋を出て行こうとドアノブに手をかけたゼノ様が、ふと足を止めた。
そして振り向くと、まっすぐに私を見据える。
ゼノ 「お前は俺を優しいと言うが……」
ゼノ 「吉琳、俺が物を贈る女性はお前だけだ」
吉琳 「え……」
言葉を返す間もなく、ゼノ様が部屋を出ていく。

(それだけ認めてくださっている……ということ?)

一人残された私はそう解釈すると、自分の足元に目を落とした。

(ロベールさんもゼノ様も本当に素敵な方……優しくて一緒にいると安心する)

足首の痛みはもうほとんどない。
二人の優しさを思い返しながら、私は次期国王について思いを巡らせるのだった…―

 

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アルバートからの思いがけない言葉に励まされた後…―

(次は、ウィスタリア騎士団を見学しようかな)

ウィスタリア側へ足を運ぶと、アランと騎士団員たちが相対しているのが目に入った。
アラン 「剣の振りが弱い! もっと踏み込め!」
アラン 「脇が甘いぞ、気を抜くな! これを実戦だと思え!」
次から次へと向かってくる騎士団員たちを、剣を握ったアランはあっという間に退けていく。

(やっぱりアランってすごく強い……)

その強さに圧倒されているうちに、最後のひとりにもアランが打ち勝った。
どうやら訓練が一段落ついたようで、騎士団員たちは散り散りとなる。
アランが額に滲む汗を拭っていると、アルバートが歩み寄ってきた。
アラン 「……どうした?」
アルバート 「良ければアラン殿に手合わせをお願いしたいと思ったのですが……」
アルバート 「また別の機会にした方が良さそうですね」
アルバートの言葉を聞いたアランは、再び剣を握り直す。
アラン 「いや、問題ない」

(大丈夫かな、アラン)
(ひとりで騎士団員たち全員を相手にした後なのに……)
……
両国の騎士団員たちが見守る中、アランとアルバートの手合わせが始まった。
実力が拮抗する二人の剣は、ぶつかる度に鋭い音を立てる。
剣が激しく交わる中、疲労のせいか、アランがわずかに後ずさった。
アラン 「くっ……」
そんなアランにすかさず踏み込むと、アルバートが表情を変えずに口を開く。
アルバート 「さすがの腕ですが、疲労のせいか少し鈍っているように感じます」
アルバート 「やはり、また別の機会にした方がいいのでは?」
アルバートの剣と言葉を受けながら、アランはふっと唇の端を持ち上げた。
アラン 「実戦ではそんな生ぬるいこと言ってられないだろ」
アラン 「どんな状態だろうが関係ねえ」
アラン 「騎士団長として、負けることは許されないからな」
騎士団員たちが息を呑む中、アランの声がはっきりと耳に届く。
強い決意が込められた言葉に、胸に熱いものが込み上げてきた。

(アラン……)

アランのまっすぐな瞳がアルバートを捉えたまま、その剣をぐっと押し返し、
今度はアルバートが一歩後ずさる。
アルバートは一瞬目を見開くと、どこか楽しげに口元を緩めた。
アルバート 「では……こちらも全力でいかせていただきます」
互いに一歩も引くことなく、全力でぶつかり合う二人を、私は固唾をのんで見守るのだった…―
……
結局、決着がつかないまま二人の手合わせは終わり…―
剣を手放したアランが、汗を拭いながら歩み寄ってくる。
吉琳 「お疲れさま、二人ともすごかったね」
アラン 「ああ。あいつの剣は正確で隙がねえ。練習相手にはもってこいだ」
吉琳 「……でも、あまり無理しないでね。怪我でもしたら大変だから」
ためらいがちに言葉を紡いだ私に、アランが微かな笑みを漏らす。
アラン 「多少無理しねえと、いざという時お前を守れねえだろ」
吉琳 「……!」
思いがけない言葉に、鼓動が跳ねる。
アランはまっすぐな眼差しで、私を見据えた。
アラン 「どんな状況でも、お前を守るのが俺の使命だ」
その言葉からは、嘘偽りのないアランの決意が伝わって来る。

(どんな時でも、自分の使命としっかり向き合ってる)
(私も、見習わないといけないな……)

信念を体現するアランの姿を見て、私は改めてその思いを深めるのだった。
……
やがて合同練習が終わり、アランとアルバートは互いに握手を交わしていた。
アルバート 「ウィスタリアの騎士団も、なかなか鍛え抜かれていますね」
アラン 「そっちもな」
軽く笑みを浮かべた二人は、やり切った表情で互いの健闘を称え合っている。
尊敬の意を込めて、その姿を見つめていると、二人が私の方へと視線を投げる。
アラン 「で、見学してみて、どうだったんだよ。吉琳」
吉琳 「えっ」
アラン 「どっちの方が良かったとか、なんか意見あるだろ」
悪戯な瞳で聞いてくるアランに合わせるように、アルバートもわずかに口角を上げる。
アルバート 「それは気になりますね。今後の参考に、ぜひ教えていただきたいです」
二人の視線を浴びて、思わず言葉に詰まってしまう。

(どっちって言われても……)

吉琳 「どちらの国の方々も、志の為に全力を尽くされていて……とても勉強になりました」
思いのままを伝えると、二人は瞬き、やがて口の端を持ち上げた。
アラン 「まだ、勝負はついてねえみたいだな」
アルバート 「そのようですね。次回はシュタインにお招きしましょう」
そう言葉を交わすと、二人は背を向けて歩き出す。
その背中はとても大きく、頼もしく見えた。

(今日は2人の騎士団長としての誇りを見ることができて良かった)
(2人とも、国を思い、自分の使命にしっかりと向き合って……)

合同練習前に思い出していた言葉が、また頭をよぎる。

(もしかして、ご婦人方が仰っていたのはこういうことだったのかも……)

アランとアルバートの横顔を見つめながら、未来の国王候補に想いを馳せるのだった…―

 

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