日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023

(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

【期間】2023/08/12~2023/08/27

 

 

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

 

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

『結婚記念日に一生の愛を改めて誓う一途な彼』

『結婚して何年たってもドキドキさせてくれる刺激的な彼』

『完璧なエスコートで結婚記念日を演出する大人な彼』

『結婚して何年たっても甘々ないつまでも恋人のような彼』

 

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

 

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

 

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

 

ダイジェストを見る >>>

 

彼らとの穏やかな日常。
その日常で、彼らの絆が垣間見えて…―
…………
アラン 「もうすぐできる。良かったらお前らも食うか?」
レイヴィス 「話を聞きに来て、食事までさせてもらえるとは思ってなかった」
…………
ゼノ 「案ずる気持ちはよく分かる。よければその医者を紹介しよう」
ルイ 「ありがとう。そうしてもらえると助かる」
…………
レオ 「よかったら、ロベールさんも勉強会に参加していかない?」
ロベール 「私も……ですか?」
…………
ジル 「ええ。シドも紅茶を飲む姿は一応様になっていますね」
シド 「一応ってなんだよ。おい、あんまぱくぱく食うんじゃねえぞ」
…………
ユーリ 「こんなところで喧嘩するほど、俺は子どもじゃないからね」
アルバート 「っ……そもそも貴様が……」
…………
彼らと積み重ねてきた日々…―
穏やかで楽しい日常をのぞいてみませんか?

 

70枚特典
ストーリーを読む >>>

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

シュタインを訪れていたある日のこと…―
その日、私はゼノ様と一緒にお忍びで城下を視察していた。
ゼノ 「この辺りは、前回の視察の時と比べてかなり発展しただろう」
吉琳 「はい、新しいお店もたくさん増えていますね」
そうしてしばらく歩いていると、
執事として私に同行していたユーリが、斜め後ろからさりげなく声をかけてくる。
ユーリ 「吉琳様、暑くない? 休憩しなくても大丈夫?」
吉琳 「うん、大丈夫だよ。ありがとう」
そのすぐそばでは、側近として同行するアルバートがゼノ様に声をかけている。
アルバート 「ゼノ様。この通りは人が多いようです」
アルバート 「目立たないように道を変えた方がよろしいのではないですか?」
ゼノ 「……ああ。だが、かなり遠回りになって吉琳の負担になる」
アルバート 「……そうですか」
アルバートがゼノ様の身の安全を第一に考えていることは、私も分かっている。
吉琳 「ゼノ様。私でしたらまだまだ歩けますよ」
ユーリ 「吉琳様、アルバートの肩を持って無理する必要なんてないよ」
ユーリ 「アルバートはゼノ様のことは分かっていても……」
ユーリ 「女の人がヒールで歩くのが大変ってことは分かってないんだからね」
ユーリが少し挑発するように言うとアルバートの眉間にしわが寄った。
アルバート 「なっ……貴様は喧嘩を売ってるのか」
ユーリ 「だったらどうするの?」
アルバート 「買ってやるまでだ」

(また、いつもの言い争いが始まっちゃった……)

仲がいいのか悪いのかよく分からない二人を見て、私とゼノ様は苦笑するしかない。
ゼノ 「ユーリもアルバートも、忠誠心に厚いのは良いことなのだろうがな」

(確かに……)

しばらく睨み合っていたユーリとアルバートが、同時にそっぽを向く。
ユーリ 「こんなところで喧嘩するほど、俺は子どもじゃないからね」
アルバート 「っ……そもそも貴様が……」
その時、すぐそばの道を貴族の馬車が通りかかるのが見えた。
するとその馬車の前を、逃げた犬を追いかける小さな女の子が横切ろうとして……
吉琳 「あっ……!」
思わず声を上げるのとほぼ同時に、アルバートとユーリが馬車に向かって駆け出す。
ユーリ・アルバート 「っ……」

(もう間に合わない……!)

私は恐ろしさのあまり思わず両手で顔を覆った。
するとすぐに馬車が急停止する音が聞こえてくる。

(まさか……)

怖くて目を開けられずにいると、ゼノ様が私の肩を叩いた。
吉琳 「ゼノ様……?」
目を開けると、そこには穏やかな表情のゼノ様の顔があった。
ゼノ 「見てみるといい」
ゼノ様が指を差した方に視線を移すと……
ユーリ 「大丈夫だった? どこも痛いとこはない?」
アルバート 「こら、逃げるな」
ユーリは女の子を、アルバートは犬を抱えて道の端に避難していた。

(あ……間に合ったんだ)

ユーリ 「もう道に飛び出しちゃダメだよ? 約束できるかな?」
女の子 「……うん、ごめんなさい……」
ユーリ 「うん、いい子だね」
ユーリは泣きそうな女の子を優しく抱きしめる。
するとアルバートは助けた犬を女の子に渡しながら、穏やかな微笑みを浮かべた。
アルバート 「君の犬は無事だ。散歩させるなら向こうに公園があるから」
女の子 「うん……ありがとう」
やがて女の子は犬を連れて去っていき、ユーリたちが戻ってくる。
吉琳 「二人共、とっさのことだったのに息がぴったりだったね」

(ついさっきまで言い争いをしていたのに)

ユーリ 「俺とアルバートが……? たまたまだよ」
アルバート 「ええ、たまたまです」

(やっぱり、仲がいいと思うんだけどな)

揃って素直じゃない二人を見て、私は頬を緩めた…―

 

200枚特典
ストーリーを読む >>>

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

冴え冴えとした星が夜空を彩る、夏の夜…―
今日の執務を終えてほっと息をついていると、ティーカップが差し出された。
紅茶の芳醇な香りに鼻をくすぐられながら、傍らに立つジルを見上げる。
吉琳 「ジル……ありがとうございます」
ジル 「いえ。お疲れではと思ったので」
ジルの言葉に、反射的に頬に手を添える。

(疲れたって、顔に出てた……?)

ジルは私の心のうちを察したように静かに首を横に振ると、
口元に淡い笑みを浮かべた。
ジル 「プリンセスが気にされるようなことは何も」
ジル 「最近忙しい日が続いていたので、私が心配になっただけです」
ジル 「疲れを取るには、甘いものを召し上がるのが一番ですが……」
その時、執務室のドアがノックされた。
ジル 「ちょうどいいタイミングでしたね」
吉琳 「えっ?」
言葉の真意が分からず首を傾げていると、ドアが開きシドが入ってくる。
シドは手に下げた紙袋をジルに差し出した。
シド 「頼まれてたもんだ。他の用もあったからな。ついでに持って来た」
ジル 「ありがとうございます」
微笑みながら紙袋を受け取り、ジルが私に目を向ける。
ジル 「シドにお菓子をお願いしていたのです」

(そういえば、時々ジルがシドに頼んでるって……)

頷きを返していると、シドが踵を返したことに気づき、慌てて声をかける。
吉琳 「シド、良かったら少し休んでいかない?」
シド 「仕事中だろ?」
吉琳 「ちょうど終わったところだったの」
シドが机の上のティーカップに視線を投げた。
シド 「そうみてえだな」
吉琳 「うん……ジル、私にお菓子を分けてくれるつもりだったなら私の分をシドに」
吉琳 「シドにはいつもお世話になってるから」
ジルは微笑みを崩さないまま、紙袋をソファテーブルの上に置く。
ジル 「かしこまりました」
ジル 「ですが、三人分ありますので、プリンセスも召し上がってください」
ジル 「紅茶を淹れて、三人でお茶会としましょうか」
シド 「紅茶はいらねえ、俺は酒にしてくれ」
シドの言葉を聞こえないふりをして、ジルが二人分の紅茶を淹れる。
眉をしかめていたシドも紅茶を一口すすると、ふっと表情を緩めた。
シド 「……まあ、悪くねえか。食いもんは菓子だしな」
ジル 「ええ。シドも紅茶を飲む姿は一応様になっていますね」
シド 「一応ってなんだよ。おい、あんまぱくぱく食うんじゃねえぞ」
シド 「城下でも人気の異国の菓子だ。なかなか手に入りにくいんだからな」
ジル 「私の目の前で往生際が悪いですね」
さらりと口にするジルに、シドが小さく舌打ちする。
けれど二人を包む空気は悪くなく、言葉のやり取りを楽しんでいるように見えた。

(ジルとシドが話してる姿は珍しいけど……案外気が合っているのかも)
(なんて言ったら、シドには否定されそうだけど)

シド 「どうした、吉琳? 食わないのか?」
ジル 「美味しいですよ、いただいてみてください」
吉琳 「はい、じゃあ……」
お菓子を手に取る私を、二人が見守るように見つめている。
一口食べてその美味しさに思わず笑みをこぼすと、
ジルとシドも笑顔を見せてくれた…―

 

270枚特典
ストーリーを読む >>>

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

静かな時間が流れる昼下がりのこと…―
その日、私はレオに勉強を教えてもらえることになり、書斎へと来ていた。
レオ 「勉強を始める前に、まずは使う資料を揃えようか」
レオ 「俺はこっちで別のを探すから、吉琳ちゃんはウィスタリアの歴史書を探してくれる?」
吉琳 「うん」
そうして該当の歴史書がある本棚を探していると、書斎にロベールさんが入ってくる。
ロベール 「吉琳ちゃんは勉強かな?」
吉琳 「はい。レオにウィスタリアの歴史について教わることになって……」
吉琳 「ロベールさんは、本を探しに来たんですか?」
ロベール 「俺は、借りていた本を返しに来たんだよ」
そう言ってロベールさんが本棚に戻そうとしたのは、ちょうど私が探していた本だった。
吉琳 「あ、その本……」
私が驚いていると、レオがそばにやって来る。
レオ 「その本、ロベールさんも読んでたんだね」
ロベール 「はい。絵の題材について理解を深めたくて」
ロベール 「でもレオ様と吉琳ちゃんの勉強が始まる前に返せてよかったです」
ロベール 「はい、どうぞ」
ロベールさんが本を私に手渡してくれた。
吉琳 「ありがとうございます」
その時、何か考えている様子だったレオがロベールさんの肩に手を置いた。
レオ 「よかったら、ロベールさんも勉強会に参加していかない?」
ロベール 「私も……ですか?」
レオ 「吉琳ちゃんには色んな視点から物事を考えられるようになってほしいから、」
レオ 「俺とは別の考え方と意見がもらえると嬉しいんだ」
ロベール 「私でお役に立てられるのなら」
吉琳 「いいんですか?」
ロベール 「吉琳ちゃんのためになるなら、喜んで」
こうしてウィスタリアの歴史についての勉強会が始まった。
レオ 「ウィスタリアは昔から、農業を中心に栄えてきた国で――」
レオの丁寧な解説は分かりやすく、どんどん知識が頭に入ってくる。
ロベール 「レオ様の解説に付け足す必要はないかもしれないけど、」
ロベール 「そういう歴史的背景は文化面にも影響を及ぼしていて、絵画にもたくさん残されているんだよ」
そう言ってロベールさんは風景画の資料を開いて見せてくれる。

(レオの説明でも十分だったけれどこうして絵で見ると、もっと分かりやすくなる……)

レオ 「絵には詳しくないから、こんな貴重な資料が残ってたなんて、俺も初めて知ったよ」
レオ 「普段は文字の資料ばかり見ていたからね」
ロベール 「少しはお役に立てたようでなによりです」
レオ 「ちなみに、ここの記述についての絵や図は残ってないかな?」
ロベール 「確か、こっちの資料に……」
ロベールさんの知識にレオは興味津々の様子で、どんどん質問を重ねていった。
そしてロベールさんも逆に、レオに質問をしていく。
ロベール 「……なるほど。レオ様は本当に教え方が上手ですね」
レオ 「ロベールさんもね。昔、吉琳ちゃんに教えてたんだよね?」
レオに話を振られて、私は笑顔で頷く。
吉琳 「うん。昔から、とっても優しく教えてくれたよ」
ロベール 「そう言ってもらえると嬉しいよ」
私は目の前に座るレオとロベールさんを見て、頬を緩める。

(二人の先生に教えてもらえるなんて、贅沢だな)

レオ 「吉琳ちゃん、にこにこしてどうしたの?」
吉琳 「二人の先生が揃ってて、嬉しいなと思って」
私の言葉にロベールさんとレオも微笑んだ。
レオ 「こんなに可愛い生徒を教えられるなんて、光栄だよ。ね? ロベールさん」
ロベール 「ええ」
そうしてしばらく三人で楽しく会話をしながら勉強をしていると、あっと言う間に時間が過ぎ……
レオ 「今日の勉強はここまでだよ。お疲れ様」

(楽しかった……まだもう少し三人で話をしたいな)

そんなことを考えていると、ロベールさんが苦笑する。
ロベール 「もしかして、まだ足りないって思ってるのかな?」
吉琳 「実は……そうなんです」
レオ 「それじゃ、このまま三人でお茶でもしながら、おしゃべりを続けようか」
レオの提案に、私とロベールさんは笑顔で頷いたのだった…―

 

360枚特典
ストーリーを読む >>>

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

ウィスタリアとシュタインの交流を図る会合が開かれていた、ある日のこと…―
会合が終わった後、私はシュタインの代表として来ていたレイヴィスと廊下を歩いていた。
レイヴィス 「今日の会合、両国にとっても得るものが大きかったんじゃない?」
吉琳 「うん。これからも定期的に開催できたらいいね」
レイヴィス 「ああ。今度は夜警団の参考に、騎士のアランにも話を聞いてみたいしな」
吉琳 「だったら、これから一緒にアランのところに行ってみない? 私からも頼んでみるから」
レイヴィス 「ありがたいけど、お前も忙しいだろ」
遠慮するレイヴィスに私は笑顔で首を横に振った。
吉琳 「ううん、時間は大丈夫。私もちょうどアランに聞きたいことがあったから、そのついでだよ」
レイヴィス 「そう? じゃあ、頼む」
それから他の騎士にアランの居所を聞いて、私たちが向かった場所は……
レイヴィス 「本当にキッチンにいるなんてな」
レイヴィスが驚いた声を上げると、キッチンに向かって手際よく料理を作っていたアランが振り向く。
アラン 「ん? 二人してなに突っ立ってんだ?」
吉琳 「お邪魔してごめんね」
アラン 「別に休憩中だから構わねえけど」
レイヴィス 「町中の警備について少し話を聞きたかったんだけど、忙しそうなら出直そうか?」
レイヴィスがそう言うと、アランがフライパンに仕上げのワインを注いだ。
アラン 「もうすぐできる。良かったらお前らも食うか?」
レイヴィス 「……?」
アラン 「食いながらでいいなら話、するけど」
アランの言葉にレイヴィスが苦笑する。
レイヴィス 「話を聞きに来て、食事までさせてもらえるとは思ってなかった」
吉琳 「アランの料理は絶品だよ」
アラン 「簡単なもんばっかだけどな」
レイヴィス 「じゃあ、お言葉に甘えて」
吉琳 「私もご馳走になるね」
アラン 「ん。じゃあ、そこ座って待ってて」
やがてテーブルに並んだのは、肉と野菜のソテーとクリームスープだった。
吉琳 「わ……美味しそう」
レイヴィス 「これは……思ったよりも本格的だな」
アラン 「そりゃ、どうも」
アラン 「スープはおかわりあるぞ」
それから三人でテーブルを囲み、アランが作ってくれた食事を楽しむ。
吉琳 「ん……美味しい!」
アラン 「よかったな」
レイヴィス 「騎士なら、食事は城で作ってもらえるものなんじゃないのか?」
アラン 「まあ。けど、食事は身体作りの資本だから、ある程度自分で管理したいってのはある」
アラン 「それに、こうやって他のやつと一緒に食べて、色々話すきっかけになるし……」
アラン 「あと単純に料理が好きってだけ」
レイヴィス 「……なるほどな。口にするものから騎士としての意識を持ってるってことか」
レイヴィスはアランの話に興味を持ったようで熱心に話を聞いている。
アラン 「……それで、警備について聞きたいって?」
レイヴィス 「ああ。街で夜警団を組織してて、もっと多くの問題に対処できるようにしたい」
レイヴィス 「だからどう特訓していけばいいのか、助言が欲しい」
アラン 「そうだな……特訓の前にまずは基礎体力を上げるのが大事なんじゃねえか?」
アラン 「普段は、ごく一般的な市民ばかりなんだろ?」
レイヴィス 「確かに……」
どんどん熱心になっていく二人の会話を聞いていた私は、思わず頬を緩めた。

(アランとレイヴィス……)
(性格も立場も全く違うけれど、意外と気が合っているみたいだな)
(これからも交流を続けたら、もっと仲良くなれそう)
(今度は三人でお茶でもしようって誘ってみようかな)

そんなことを考えている間も、二人の会話は途切れることなく続いていた…―

 

420枚特典
ストーリーを読む >>>

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

星が満天にきらめく、夏のとある夜…―
シュタインの王族を招いてパーティが開かれる中、会場でルイを見かけた。
いつも涼やかな眼差しには、心配の色がにじんでいる。

(シャルの具合、まだ良くないのかな……)

数日前からルイが飼っている小鳥のシャルの具合が悪いと聞いていた。
ルイに歩み寄り、声をかける。
吉琳 「ルイ……シャルの様子はどう?」
ルイ 「ああ……聞いたんだ?」
吉琳 「うん、ジルから聞いて……まだ体調は戻らない?」
心配でつい重ねて問いかける私に、ルイは伏し目がちに頷く。
ルイ 「うん、餌もあまり食べてない。なんとか水は飲んでくれてるけど……」
ルイ 「今、良い医者はいないか探してる」
吉琳 「そう……早くお医者様が見つかるといいね」
ゼノ 「吉琳」
名前を呼ばれて目を向けると、ゼノ様とアルバートが歩み寄ってくるのが見えた。
ゼノ 「今、二人の話が聞こえてきたのだが……鳥を飼っているのか?」
ルイ 「そうだけど……?」
ゼノ 「俺もフクロウを飼っている」
ゼノ 「そのフクロウが病気をした時にかかった医者が名医だった」
名医という言葉に、ルイがぴくりと反応する。
そんなルイに気づいたのか、ゼノ様は口元に淡い笑みを浮かべた。
ゼノ 「案ずる気持ちはよく分かる。よければその医者を紹介しよう」
ルイ 「ありがとう。そうしてもらえると助かる」
ルイ 「なかなか良い医者が見つからなくて、困っていたから」
頷いたゼノ様が、傍らに控えるアルバートに視線を向ける。
ゼノ 「明日にでも診てもらえるよう、すぐに手配を」
アルバート 「分かりました」
アルバートが立ち去り、ルイとゼノ様、私の三人が残された。
ルイとゼノ様がどちらからともなく、顔を見合わせる。
ルイ 「飼われているフクロウの名前を教えてもらっても?」
ゼノ 「スピネルだ」
ルイ 「いい名前だね」
ゼノ 「ああ、なんとも愛らしくてな」
スピネルを思い出したように、ゼノ様の眼差しが柔らかくなる。
ルイはゼノ様に深い頷きを返した。
ルイ 「分かるよ、鳥に表情がないなんて言う人もいるけど、それは違う」
ルイ 「本当は感情がとても豊かで、全身を使って気持ちを伝えてくれるから」
ゼノ 「まったくその通りだ」
いつもは冷静な二人の熱のこもった口調に、驚きを隠せない。

(ルイもゼノ様も、なんだかすごく熱心だな……)
(二人がこんなふうに話してるの、初めて見たかも)

驚きながら見つめていると、ルイとゼノ様が同時に私を振り返った。
ゼノ 「……どうした?」
ルイ 「なんだか驚いてる顔してるけど……?」
鳥のことを話していた時のように向けられた眼差しは優しくて、
なんだかくすぐったい気持ちになる。
不思議そうな二人に、私は笑顔で首を横に振った。
吉琳 「いえ、なんでもありません」
吉琳 「お二人の話を聞いていたら、私も鳥を飼ってみたくなりました」
ゼノ 「ならフクロウを薦めよう。賢い上、本当に愛らしい」
ルイ 「でも初めて飼うならインコとかの方がいいんじゃない?」
ゼノ 「確かにそうかもしれんな。なら……」
再び、ルイとゼノ様の鳥談義が始まる。

(この二人を見てるだけで、楽しくなってきちゃった……)

珍しく饒舌な二人を微笑ましく思いながら、
私は熱のこもった鳥の話に耳を傾けた…―

 

 

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

 

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

 

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

 

這次有4個帳號,另外加2個最後10分鐘才用的小帳~

票數為:615+511+620+587+18+27=2378

 

日版王宮 イケメン王宮★人気投票2023(獎勵故事)

 

arrow
arrow
    全站熱搜

    小澤亞緣(吉琳) 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()