Touchで起こして~王子様と目覚めのキス~[前編](獎勵故事)
【期間限定】8/10(水)16:00~8/25(木)16:00
プロローグ>>>
――…愛する彼と眠りについた、その翌日
???:おはよう、吉琳
目を覚ますと、甘い朝があなたを待っていて……
………
……
カイン:これが俺様を起こす方法だ。忘れんなよ
吉琳:わ、忘れちゃったよ、もう…
カイン:なら…二度と忘れねえくらい、教え込んでやる
カインに、とびきり甘い起こし方を教えられ…?
………
ノア:くすぐったい?
吉琳:くすぐったいというか…、……っ
ノア:ねえ、吉琳
ノア:これ以上のこと、してもいい…?
ノアの抱きまくらになると、甘い罠を仕かけられ…?
………
ルイ:…可愛くて、止まらなくなりそう
吉琳:止めなくて、いいよ…
ルイ:もっとたくさん、触れさせて
ルイの優しいキスが、重ねるごとに深くなっていき…?
………
吉琳:…っ…ジル、声が…
ジル:我慢する必要はありませんよ…?
ジル:貴女の可愛い声を聞かせてください
ジルにあらわにされた素肌が、朝の空気に触れて…?
………
ユーリ:吉琳様…その顔、だめじゃないって言ってるみたい
ユーリ:そんな顔してると、ほんとに襲っちゃうよ…?
吉琳:……っ、いいよ
ユーリ:覚悟してね、吉琳様
ユーリの冗談が、とろけるような悪戯へと変わっていって…?
………
……
???:おいで、吉琳
王子様の目覚めのキスは、甘くてちょっぴり刺激的…
あなたは誰と、朝を迎える…――?
限定ミニストーリー
タッチしたい彼を選択しよう♪
全てのステージをクリアすると、
彼との甘いストーリーをGETできるよ!
◆カインの特別ストーリー◆
――…温かな陽の光が差し込む朝
吉琳:ん…
目を覚ますと、私の隣にはカインがいた。
(そういえば、昨日カインと一緒に眠ったんだっけ…)
吉琳:カイン…
カイン:…………
(カイン、まだ寝てる…?)
いつも強い眼差しを向けてくれる目が、今は瞼で優しく閉ざされている。
(カインの寝顔って、少しあどけなくて可愛いんだよね)
(本人に言ったら、絶対に怒られるだろうけど…)
小さく笑みをこぼした私は、カインを起こさないようにそっと体を起こす。
時計を見ると、そろそろ起きる時間だった。
(まだ寝させてあげたいけど…)
(朝食の時間だから、起こした方がいいよね…)
吉琳:カイン
カイン:んー……
吉琳:そろそろ起きて。朝だよ
肩を優しく揺すると、カインは小さく眉を寄せる。
カイン:…吉琳…?
薄く瞼を持ち上げたけれど、すぐにまた閉ざしてしまった。
カイン:うるせえ…
吉琳:っ、あ…!
眠そうな声と同時に、私はカインの腕の中に引き込まれてしまう。
(ね、寝ぼけてるの…?)
高鳴る胸を押さえながら、そっとカインを覗きこむ。
カイン:…………
吉琳:カイン…
もう一度名前を呼ぶと、ようやくカインが目を開けた。
カイン:まだ寝足りねえんだよ。もう少し寝かせろ
吉琳:もう…朝ごはん食べそこねても知らないよ?
カイン:…他人ごとみたいに言ってるけどな
吉琳:…ぁ…っ
抱きしめる力が強くなり、耳を柔く噛まれる。
吉琳:…っ…カイン
カイン:こうしてると、お前も道連れだろ…?
背中をくすぐるようになぞられ、びくりと肩が跳ねる。
吉琳:…道連れは、嫌だよ
上がりそうになる息を堪えて告げると、かすかな笑い声が響く。
カイン:なら、頑張って俺を起こせ
吉琳:え?
笑みを深めたカインが、再び目を閉じる。
カイン:俺の目が覚めるようなことしてみろよ
(そんなこといわれても…)
固く閉ざされた瞳は、このままだとしばらく開きそうになかった。
(…どうしたら、起きてくれるかな)
吉琳:…それじゃ、くすぐってもいい?
そういうと、カインが呆れたように瞼を持ち上げる。
カイン:ガキか、お前
吉琳:でも、私だったらきっと寝てられないと思うから
カイン:あのな…もっと簡単なやり方があるだろうが
吉琳:…カインの耳元で大声出すとか?
カイン:…んなことしやがったら、意地でも離してやらねえ
吉琳:あっ
不正解を重ねるごとに、抱きしめる腕の力が強くなる。
(もうこれ以上、方法が思いつかないよ…)
考え込む私に、カインが小さくため息をついた。
カイン:仕方ねえな。正解教えてやる
吉琳:正解って…、……っ
私の顎を指で上向け、カインが口の端を上げる。
気だるさの残った瞳が近づいて、ゆっくりと唇が重なった。
吉琳:ん…っ…
甘いキスは次第に深いものになっていき、体中が熱くなっていく。
心地いい苦しさにうっすらと涙を浮かべると、ようやく唇が離れた。
カイン:わかったか?
吉琳:わかったって…何が……
カイン:これが俺様を起こす方法だ。忘れんなよ
吉琳:……っ
不敵に笑うカインに、胸が強く脈を打つ。
(こんな起こし方…心臓がもたないよ)
カイン:おい、返事は?
吉琳:わ、忘れちゃったよ、もう…
赤くなった顔を隠すようにカインの胸に埋めると……
吉琳:…ぁ……っ
やんわりと耳を甘噛みされ、甘い痺れが肌を震わせた。
カイン:なら…二度と忘れねえくらい、教え込んでやる
吉琳:カイン…っ
胸元に、カインの手がそっと伸びる。
ネグリジェのボタンが外れていくたびに、胸が甘く締めつけられた。
吉琳:…っ…起きないと、なのに…
カイン:いいから、今はこっちに集中しろ
吉琳:ん、ぁ…
あやすように頬を撫でられた後、再び体中に甘い刺激が与えられていく。
わずかに残っていた眠気も、吹き飛んでしまった。
(こうやって、好きな人の温もりで目が覚めるのは…)
(恥ずかしいけど、素敵な起こされ方なのかもしれない)
温かな幸せを胸いっぱいに感じながら、
私は心地良いカインの温もりにそっと身をゆだねていった…――
◆ノアの特別ストーリー◆
――…大きな窓から、優しい光が降り注ぐ朝
(あれ…?)
目を覚ますと、一緒に眠っていたはずのノアの姿がないことに気づいた。
(ノアが先に起きるなんて珍しい…)
(…どこにいったんだろう?)
まだ少しまどろむ意識の中、私は体を起こして辺りを見回す。
すると部屋のドアが開き、ノアが現れた。
ノア:おはよー吉琳
吉琳:ノア…おはよう
ノア:起きてたんだね。ちょうどよかった
微笑みながら部屋に入ってきたノアの手には、銀のトレーがあった。
吉琳:ノア、それは?
ノア:モーニングティーだよ
トレーをサイドテーブルに置くと、ノアが紅茶を淹れてくれる。
吉琳:わあ、いい香りだね
ノア:でしょー。俺のオススメです
ノア:はい、どーぞ
吉琳:ありがとう
ノアからティーカップを受け取り、温かな紅茶で喉を潤す。
吉琳:…! すごく美味しい…
ノア:それならよかったー
吉琳:でも、どうして紅茶を持ってきてくれたの…?
ノア:それはね…
ノアがベッドの縁に腰をかける。
ノア:吉琳が喜んでくれるかなーと思ったから
吉琳:そっか。…嬉しい
ノアの優しさに触れて、胸が温かくなる。
(…ノアは、いつも優しいな)
(でも、してもらうばっかりじゃなくて…)
吉琳:私も、ノアが喜ぶようなことをしたい…
ノア:吉琳…
小さく呟くと、ノアが一瞬だけ考え込むような顔を見せる。
ノア:じゃー吉琳に、お願いがあるんだけど
吉琳:え…、何?
聞き返すと、ノアがにっこりと笑い両腕を広げた。
ノア:おいで、吉琳
ノア:俺の抱きまくらになってよ
吉琳:……っ
穏やかに促すノアの言葉に、胸が強く脈を打つ。
(抱きまくらって、少し恥ずかしいけど…)
(それで…ノアが喜んでくれるなら…)
吉琳:……いいよ
ティーカップをテーブルに置いて、そっとノアの膝の上に座ると……
ノア:つかまえたー
吉琳:わ…!
ノアが私をぎゅっと抱きしめ、そのままベッドに転がった。
騒ぐ鼓動を落ち着かせつつ顔を上げると、目を閉じたノアが視界に入る。
ノア:…こーしてると、幸せだな
吉琳:うん、私も…
(すごく幸せ…)
ノアの温もりに包まれて、自然と顔が綻んでしまう。
ノア:抱き心地がいいし、このまま寝ちゃいそう…
吉琳:今日は休日だから、寝ても大丈夫だよ…?
ノア:んー…でも…
ノア:せっかく吉琳と過ごせるのに、寝ちゃうのはもったいないかな…?
吉琳:……っ、ノア?
ゆっくりと目を開いたノアが、私の背中を撫でる。
思わせぶりな触れ方に、かすかに体をよじらせた。
ノア:くすぐったい?
吉琳:くすぐったいというか…、……っ
(何だか、変な感じがする…)
背中をなぞる手のひらが、優しく熱を引き出していく。
ノアのシャツをぎゅっと掴むと、耳元で笑い声が聞こえた。
ノア:ねえ、吉琳
ノア:これ以上のこと、してもいい…?
吉琳:…っ、これ以上って…?
ノア:たとえば…――
手のひらで私の顔を持ち上げたノアが、甘いキスで唇を塞ぐ。
吉琳:ん…っ
ノア:それから…こうしたり
吉琳:…ぁ……っ
ノアの唇が首筋を辿っていき、熱い吐息がこぼれた。
ノア:吉琳…返事は?
吉琳:っ…うん……
(私も…もっと、触れたい)
甘い囁きに促され、小さく頷くと、
ノアの指先がネグリジェの襟元を引き下ろす。
ノア:それじゃ、いただきます
吉琳:…っ、ぁ……
着ていたネグリジェを乱され、あらわになった素肌に唇が滑る。
恥ずかしさに負けて顔を逸らすと、ノアが色っぽく微笑んだ。
ノア:朝から可愛い吉琳を見られて、嬉しい
吉琳:ノア…
ノア:でも…もっと、可愛い顔見せて?
ほのかにモーニングティーの優しい香りが漂う中、
朝の甘いひとときに、そっと瞼を閉じた…――
◆ルイの特別ストーリー◆
――…カーテンの隙間から、柔らかな光が差し込む朝
???:…吉琳
吉琳:…ん……
前髪をかき分けられ、額に柔らかな熱が落ちる。
(今の、は…)
重い瞼を押し上げると、視界いっぱいにルイの顔が広がった。
吉琳:ルイ…?
ルイ:あ…
ルイ:…おはよう、吉琳
吉琳:……おはよう
かすかに頬を染めたルイが、私の前髪を梳く。
ルイ:…起こしてごめん
吉琳:え…?
ルイ:眠ってる君が可愛くて、勝手にキスしたから…
吉琳:…っ
(やっぱり、さっきのキスだったんだ…)
恥ずかしさに目を逸らすと、額にまた柔らかな感触が触れる。
吉琳:…っ、ルイ…?
ルイ:…ごめん
ルイ:照れた顔も可愛いから、またキスしたくなった
(……っ、もう…)
甘い笑顔と優しいキスに、鼓動が速まる。
(…朝から、心臓が壊れちゃいそうだよ)
熱くなった私の頬を、ルイの少し冷たい手が包み込んだ。
ルイ:ねえ、吉琳
ルイ:…どんな夢を見てたの?
吉琳:夢…?
ルイ:寝言で俺の名前を呼んでたから、気になって
吉琳:え…うそ…
(は、恥ずかしい…)
目を伏せると、ルイの手が頬をくすぐる。
ルイ:吉琳…教えて?
優しく答えを促され、そっと口を開く。
吉琳:…ルイの夢を見てたんだよ
(細かい内容は忘れちゃったけど…)
(幸せな夢だったことは覚えてる)
小さな声で答えると、柔らかな微笑みが返ってきた。
ルイ:そっか。やっぱり、吉琳もなんだ…
(私『も』って…?)
吉琳:もしかして、ルイの夢にも私が出てきたの?
ルイ:うん
ルイが夢の内容を思い出すかのように、そっと目を閉じる。
ルイ:君と一緒に過ごす夢を見た
ルイ:どんなことをしたかは、あんまり覚えてないけど…
ルイ:夢の中でも君に逢えて、嬉しかった
吉琳:ルイ…
(そんな風に言ってくれると、嬉しい…)
ルイのシャツを軽く掴むと、閉じられていた目が薄く開いた。
ルイ:吉琳…?
吉琳:私も…夢の中でルイに逢えて嬉しかったよ
ルイ:…俺と同じだね
吉琳:うん
笑みを交わすと、綺麗な手のひらが私の髪を撫でる。
ルイ:でも…吉琳に逢うなら、夢より現実の方がいい
吉琳:どうして…?
ルイ:…こうして、君に触れられるから
吉琳:…っ、ん…
ゆっくりと唇が塞がれて、甘い熱が私を包み込む。
ルイ:もっと…触れていい?
吉琳:っ…うん
小さく頷くと、今度は吐息を絡めとるように深く唇が重なった。
角度を変えて繰り返されるキスに、頭の奥が甘く痺れていく。
(ルイ…)
無意識に背中に手を回すと、顔を離したルイが額を合わせた。
ルイ:吉琳、今日は何か予定入ってる…?
吉琳:ううん。…お休みだから、何もないよ
ルイ:それなら…
ルイの手が、私の髪に差し入れられる。
ルイ:夢じゃできないこと…させて?
綺麗な瞳が近づき、再び柔らかな感触が唇に触れた。
吉琳:ん……、…ぁ
舌先でくすぐられ、体の奥がじわりと疼きだす。
心地よさに涙を浮かべると、顔を離したルイが困ったように眉を寄せた。
ルイ:…可愛くて、止まらなくなりそう
(そんなの、気にしなくていいのに…)
口元を緩めて、ルイの頬に手を伸ばす。
吉琳:ルイ…目を閉じて
ルイ:…?うん…
(少し、照れるけど…)
騒ぐ胸を押さえながら、瞼を下ろしたルイに唇を寄せる。
ルイ:っ…
触れるだけのキスをして、そっと離れた。
ルイ:…吉琳?
吉琳:止めなくて、いいよ…
ルイ:え…?
吉琳:私も、夢じゃできないこと…したい
ルイ:……うん
鼻先が触れ合う距離で見つめ合い、引き寄せられるように唇を重ねる。
甘いキスの合間に、ルイが器用にネグリジェを乱していった。
吉琳:あ…っ…
はだけた隙間から、手のひらが忍びこむ。
ルイ:もっとたくさん、触れさせて
吉琳:…っ…ん…
胸元を悪戯にくすぐられ、声がこぼれる。
慌てて口を押さえると、ルイがその手を優しく掴んだ。
ルイ:押さえなくていいよ
ルイ:…そういう声、聞きたいから
(ルイ…)
大好きな人の笑顔に幸せが膨らむのを感じながら、キスをする。
眠気が溶けてしまうほど、甘い熱をわけあって…
夢のように幸せな朝が、過ぎていった…――
◆ジルの特別ストーリー◆
――…爽やかな風が青空を撫でる朝
吉琳:……んっ…
誰かの腕に包まれる心地よさを感じながら、瞼を開ける。
後ろを振り向くと、ジルの穏やかな寝顔がすぐそばにあった。
ジル:…………
(そっか、昨日ジルと一緒に寝たんだった…)
目を閉じた端正な顔に、視線を注ぐ。
(寝顔をゆっくり見るの、初めてかも)
起こさないように、ジルの頬にそっとキスをして離れると……
ジル:唇にはしてくださらないのですね
ジルがくすぐったそうに笑って、目を開いた。
吉琳:…っ、起きてたの?
ジル:ええ、貴女の視線を感じて、起きました
(全然、気づかなかった…)
気恥ずかしさに目を伏せると、大きな手のひらが頬を包み込む。
ジル:おはようのキスの仕方は、前にお教えしたでしょう?
吉琳:…っ……
ジルの指先が唇を撫でて、鼓動が跳ねる。
(ちょっと、恥ずかしいけど…)
キスを待つように目を閉じたジルに、顔を寄せる。
頬が熱くなるのを感じながら、ジルの唇に短めのキスを落とした。
ジル:よく出来ましたね
目を開いたジルが優しく微笑み、ますます頬が熱くなる。
ジル:おはようございます、吉琳
吉琳:おはよう、ジル…
微笑みを返すと、ジルが目を細めてこつんと額を合わせた。
ジル:それにしても、残念です
吉琳:え…?
ジル:貴女より早く起きて、寝顔を眺めるつもりだったのですが…
吉琳:私の方が先に起きるとは思わなかった?
ジル:ええ。今日はもう少し寝坊すると思っていました
吉琳:どうして…?
首を傾げると、ジルが笑みを深めて私の耳元に唇を近づけた。
ジル:…昨日は、いつもより加減が出来なかったので
吉琳:…っ…ジル…
甘い囁きに、びくりと体を揺らしたその時…
枕元の目覚まし時計が音を鳴らした。
ジル:…ああ、もうこんな時間ですか
腕を伸ばして音を止めたジルが、時計の針を見つめる。
吉琳:もうちょっとこうしていたかったけど…
(そろそろ、起きないと)
体を起こそうとすると、ジルが軽く腕を引き、もう一度唇を重ねる。
吉琳:…っ……ジル…?
ジル:まだ、起きなくてもいいでしょう?
戸惑う私に、悪戯っぽい笑みが向けられた。
ジル:…もう少し、あなたの熱を感じさせてください
吉琳:え…っ、……ん
背中がシーツに触れ、唇を割るように舌が滑りこむ。
甘い刺激に身をよじるとシーツが捲れ、素肌が朝の空気に触れた。
吉琳:あ…
(そういえば私、まだ裸で…)
慌ててシーツをたぐり寄せると、ジルが艶やかな笑みを浮かべる。
ジル:そう顔を赤くしないでください
ジル:恥ずかしがる貴女を見ると、余計に歯止めがきかなくなりそうです
ジルがシーツを引き下ろし、素肌に唇を押し当てる。
吉琳:ん…ぅ
体をなぞるように唇が滑り、手で押さえた口元から吐息がこぼれた。
吉琳:…っ…ジル、声が…
ジル:我慢する必要はありませんよ…?
ジル:貴女の可愛い声を聞かせてください
吉琳:ぁ…っ…
敏感な場所に唇が触れ、体が熱を灯していく。
(このまま、ジルに触れられていたいけど…)
公務までの支度が不安で、視線を枕元に向けると……
ジル:吉琳…よそ見をしないでください
吉琳:っ…ん…
ジルが咎めるようなキスをして、枕元にあった時計を倒した。
吉琳:…っ、ジル、起きなくていいの?
ジル:問題ありません。今日は休日ですよ?
吉琳:あ……
ジル:やはり、気づいていなかったのですね
吉琳:うん…
(忘れてたなんて、恥ずかしい…)
ジルから顔を逸らし、目を伏せる。
吉琳:わかってて教えてくれなかったのは、からかってたから…?
ジル:ええ。寝ぼけている貴女がとても可愛らしかったので
吉琳:もう…
少し拗ねたような声をこぼすと、ジルの唇が額に触れた。
ジル:時間はたっぷりありますから…
ジル:からかったおわびに、たくさん可愛がって差し上げますよ
吉琳:ん…っ…
甘い囁きが耳をくすぐり、背中が跳ねる。
そんな私を、ジルがそっと抱き寄せた。
ジル:今日は1日、離しませんから
吉琳:私も…今日はずっとジルといたい
腕を伸ばしてジルを抱きしめ返すとと、耳元を淡い笑い声がくすぐる。
(…こうしてると、幸せだな)
朝の陽差しのように温かな肌を重ね、
まどろむような甘い時間が過ぎていった…――
◆ユーリの特別ストーリー◆
――…小鳥のさえずる声が、爽やかな日の出を告げる朝
吉琳:…んっ……
まどろみから目を覚ますと、
ベッドの縁に座って、私の顔を覗き込んでいるユーリと目が合った。
ユーリ:おはよう、吉琳様
吉琳:おはよう。…もう起きてたんだ
ユーリ:うん。吉琳様の寝顔、ずっと見てた
吉琳:…っ、恥ずかしいよ
シーツで顔を半分隠すと、ユーリがくすくすと笑う。
ユーリ:だって可愛かったから
吉琳:……っ
額に優しいキスを落とされ、頬が熱くなった。
(…朝から、そういう不意打ちは困るよ)
顔を逸らすと、ユーリが優しく私の髪を撫でる。
(こうして撫でられてると、気持ちよくてまた寝ちゃいそう…)
ユーリ:まだ眠そうだね
吉琳:少しだけ…
ユーリ:今日は休日だから、もっと寝ていいよ?
吉琳:でも、私が寝たら、ユーリはどうするの?
ユーリ:そうだな…また吉琳様の寝顔でも眺めてようかな
吉琳:っ…起きる
体を起こすと、ユーリは笑って私をそっとベッドに押し戻した。
ユーリ:冗談だよ
ユーリ:いつも公務頑張ってるから、ゆっくり休んでもいいんじゃない?
吉琳:ユーリ…
ユーリ:ほら、もう邪魔しないから
ユーリはごろりと私の隣に寝転ぶと、静かに目を閉じた。
ユーリ:俺が見てたら緊張しちゃうみたいだから、目閉じててあげる
ユーリ:だから、寝てていいよ
吉琳:うん…ありがとう
ユーリの優しさに触れるたびに、胸の奥が温かくなる。
(やっぱり、好きだなあ…)
陽だまりのような優しさに胸を満たされながら、瞼を閉じた。
けれど、先ほどまで感じていた眠気はいつまで待っても訪れない。
(…恋人になってずいぶん経つのに)
(隣にユーリが寝てるって思うと落ち着かない…)
うっすらと目を開けて、眠るユーリを眺めると……
ユーリ:…吉琳様、今俺のこと見てるでしょ
吉琳:……っ
図星を突かれ、鼓動が大きく跳ねる。
(な、なんで目を閉じてるのにわかったの…?)
吉琳:み、見てない…
ユーリ:ごまかそうとしたって、万能執事にはバレバレだよ
ユーリが悪戯な笑みを浮かべて、ぱっと目を開ける。
慌てて顔を逸らすと、ベッドが軋んで体に影が落ちた。
ユーリ:吉琳様、こっち向いて
吉琳:…っ、ん……
私の体に覆いかぶさったユーリが、唇にじゃれるようなキスを落とす。
吉琳:っ…ユーリ?
見上げると、いつもより色を濃くした瞳に私の姿が映った。
ユーリ:寝ないなら、悪戯してもいい?
吉琳:…っ、だめ
ユーリ:えー、残念
(あ……)
ユーリが体を起こし、あっさりと離れていく。
(…つい、だめって言っちゃった)
(本当は、だめじゃないのに…)
遠慮がちに視線を上げると、ユーリが目を細めて笑う。
ユーリ:吉琳様…その顔、だめじゃないって言ってるみたい
ユーリ:そんな顔してると、ほんとに襲っちゃうよ…?
唇に触れた吐息に目を伏せて、口を開く。
吉琳:……っ、いいよ
ユーリ:え…?
(さっきは思わずだめって言っちゃったけど…)
吉琳:本当は…
吉琳:…もっとユーリに触れて欲しいから
掠れた声を出した唇に、ユーリが触れるだけのキスをする。
ユーリ:…いいの?
吉琳:…っ、うん…
(ユーリに触れられるのは、嬉しいから…)
小さく頷くと、今度は深く唇が重なった。
吉琳:…ん…ぁ……
甘く唇を噛まれて、体が一気に熱を上げる。
とろけそうな疼きに吐息をこぼすと、裾から手が忍び込んできた。
吉琳:…っ、ゃ…
悪戯するように、ユーリの手が素肌をなぞる。
ユーリ:せっかくの休日だから、吉琳様を寝かせてあげたかったけど…
ユーリ:そんな可愛い顔されたら、ちょっと我慢できないかも
吉琳:…ぁ……
首筋に顔を埋められ、甘い痺れが走る。
吉琳:…ユーリ……
背中に手を回すと、ユーリがベッドを軋ませて体を寄せた。
ユーリ:覚悟してね、吉琳様
窓辺に止まった2羽の小鳥のさえずりを聞きながら、
愛しい人の温もりに溺れていった…――
這次的故事也好棒!!!! 覺得有玩新宮真是太好了!!!!!!!(拭淚
但獎勵故事中居然只有凱因和路易有2張睡顏...
我想看更多吉爾不同的樣子啦~~~ Q_Q
這次早鳥都放飛了~
不課金在跑的我已經盡力了,雖然前面幾天完全忘了可以用貝魯買這件事情...
可惜沒能拿到早鳥髮型啊,希望之後能有更可愛的吧~~
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