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2016年
10月16日のルイの誕生日前日にシドと、翌日にユーリとの 「誕生日の思い出トーク」が見れるよ♪

 

 

 

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【ルイとシドの思い出トーク】
10/15(土)0:00OPEN★

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誕生日を前日に控えた、ある日のこと…
ウィスタリア城を訪ねたルイは、廊下でシドとはち合わせした。
ルイ 「…………」
シド 「よお。明日は誕生日だったな
ルイ 「…そうだけど、何」
ルイは、わずかに面倒そうな色をにじませてシドに視線を向ける。
シド 「せっかくおめでとうを言ってやろうかと思ったのに、無愛想な奴だな」
シド 「…ま、お前の無愛想は昔からか」
ルイ 「別に、シドには関係ない
そっけない反応に、シドがふっと笑う。
シド 「……そういや、ガキの頃にお前のバースデーパーティーで会った時のこと覚えてるか?」
ルイ 「…ああ」
あの日、『公爵家の子ども』に対して、貴族たちはわざとらしい笑みを浮かべた。
うわべだけの愛想と祝いの言葉に、居心地の悪さを感じていた時……
親に連れられて参加していたシドがルイに歩み寄り、声をかけた。
シド 「あの時も、ガキのくせに無愛想だった」
ルイ 「…あの時も、シドが絡んできたのを覚えてる」
そして、今と同じようにからかわれたことを思い出す。
シド 「随分な言い草じゃねえか」
シド 「せっかく、つまんなそうな顔してるお前を心配して遊んでやったってのに」
ルイ 「……え?」
ルイが、驚いたようにわずかに目を見開く。
ルイ 「それ、冗談で言ってるの?」
シド 「……もしかして、本気で驚いてんのか?」
シド 「誕生日だってのに冷めた顔したガキがいりゃ、心配にもなんだろ」
ばつが悪そうに頭をかくシドを、ルイがじっと見つめる。
ルイ 「でも、遊んでくれてる、っていう感じじゃなかった」
シド 「…まあ、多少はいじめたかもしれねえな」
ルイ 「…………」
さらりと答えたシドに、ルイが眉根を寄せた。
シド 「お前がそういう反応するから、からかいたくなるんだろ」
にやりとした笑みを残して、シドがルイの横をすり抜ける。
シド 「ま、せいぜい今年の誕生日はプリンセスと仲良くしとけ」
ルイ 「…シドに言われるまでもない」
互いに背中を向け、廊下を歩いていき……
ルイの足音が遠くなったことを確認して、シドが振り返る。
シド 「……さすがにもう心配する必要はねえか」
シドが零した呟きは、誰にも聞かれることなく消えていった…――。

 

 

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【ルイとユーリの思い出トーク】
10/17(月)0:00OPEN★

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吉琳とふたりきりでのバースデーを終えた数日後…
ルイがウィスタリア城の廊下を歩いていると、聞き慣れた声が聞こえてきた。
ユーリ 「あ、ルイ様!」
ルイ 「ユーリ…?」
振り返ってすぐに、人懐っこい笑顔に迎えられる。
ユーリ 「ルイ様、ちょっと遅れちゃったけど、誕生日おめでとうございます」
ルイ 「…ありがとう」
律儀に祝いの言葉をくれるユーリに、そう答える。
ユーリ 「誕生日は、吉琳様と過ごしたんですか?」
ルイ 「そうだけど…どうして?
ユーリ 「いつもよりも、ルイ様の表情が柔らかいので」
ルイ 「そう…?」

(…そんなに分かりやすい顔をしていたかな…)

ユーリ 「ルイ様、吉琳様と出逢ってから、本当に変わりましたね」

(…確かに、そうかもしれない)

吉琳と過ごした、幸せで温かな誕生日を思い返す。
ルイ 「昔は……誕生日だからって、特別な日だとは思わなかった」
ユーリ 「そうなんですか?」
ルイ 「うん。お祝いの言葉も、プレゼントも、貴族の社交の一環だったから」
あの頃は、誕生日をどこか冷めた気持ちで迎えていた。
ユーリ 「でも…吉琳様に出逢ってからは違う、っていうことですよね」
ルイ 「うん、そう」
そっと視線を伏せて、吉琳の笑顔を思い浮かべる。
彼女はまるで自分の誕生日のように喜んで、祝ってくれた。
ルイ 「だけど…ただ、誕生日が特別な日になっただけじゃない」
ユーリ 「え?」
ルイ 「吉琳が側にいてくれるだけで…毎日が、特別な日になった」
吉琳の顔を思い浮かべるだけで、胸の内が温かくなる。
ユーリ 「…あーあ、ちょっと妬けちゃうな」
拗ねたような顔をしながらも、ユーリはどこか楽しそうに言った。
ルイ 「聞き出したのは、ユーリの方」
ユーリ 「まあ、そうですけど」
ユーリがルイを見て、笑みを浮かべる。
ユーリ 「…幸せそうで、なによりです
ルイの唇には、かつて『氷でできた人形』と呼ばれていたことが嘘のように、
柔らかな微笑みが浮かんでいた…――。


 

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    小澤亞緣(吉琳) 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()