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新版王宮 轉蛋幣故事:

洋館ゴシックガチャ~深夜0時の雨宿り~

カイン)(クロード

 

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プリンセスルームガチャストーリー
『洋館ゴシックガチャ~深夜0時の雨宿り~』
(カイン)

 

――…降りやまない雨が地面を叩く夜
雨やどりをしようと、カインと二人で洋館に駆けこんだものの…
カイン 「寒いな…しかもこの屋敷、暖炉もねえのかよ」
部屋の中を見渡して、雨に濡れたカインが眉を寄せた。
吉琳 「…ないものは仕方ないよ。雨をしのげただけでもよかったと思おう?」
カイン 「なに余裕ぶってんだよ。お前だって凍えたくねえだろ」
吉琳 「それは……」
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容赦なく雨に打たれた体は、すっかり冷え切っている。

(ほかの暖房設備もなさそうだけど…毛布くらいないかな?)

けれど、部屋の中を歩き回ってもそれらしきものは見当たらなかった。

(やっぱり雨が止むまでじっとしてるしかないか)
(あ……そうだ!)

吉琳 「ねえ、カイン。私いいこと思いついたんだけど」
カイン 「…なんだよ?」
だるそうに視線だけを向けるカインに、笑顔で答える。
吉琳 「二人で温まること、しようよ」

(これだけ広ければ鬼ごっことか隠れんぼとか、なんでもできるよね)

カイン 「…は!?」
カインの目が大きく見開かれ、頬が赤くなっていく。
カイン 「っ…お前」
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カイン 「馬鹿かよ、何考えてんだ…っ」
吉琳 「馬鹿って…どうして?」
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頬を赤くしたまま、カインは私から目を逸らした。
カイン 「温まるって…あれだろ」
カイン 「濡れた服を脱いで…それから……」
吉琳 「っ…!!」
カインの言っている意味を理解した瞬間、首筋が熱くなっていく。

*****
吉琳 「二人で温まること、しようよ」
*****

(た、確かにそんな風に聞こえるかもしれないけど……!)

吉琳 「私はそういう意味で言ったんじゃないよ…」
カイン 「…あ? なら他にどういう意味があんだよ」
吉琳 「だ、だから! 鬼ごっことか…隠れんぼ、とか……」
カイン 「………んな子どもみたいなこと、するわけねえだろうが」

(子どもっぽいって言われたら、その通りだけど…)

吉琳 「カインの想像がたくましすぎるんじゃない?」
言い返せないのが悔しくて、つい憎まれ口を叩くと……
カイン 「…うるせえ。お前が言い出したんだからな」
吉琳 「え?」
ふいに両頬を手で包まれて、カインの強い眼差しと視線がぶつかる。
カイン 「本当に温まるか、試してみてやってもいいけどな」
吉琳 「…っ……」
カイン 「どうする? お前が決めろ」

(…カインの意地悪)
(そんな風に言われて、断れるわけないのに)

吉琳 「…カインの、好きにしてよ」
恥ずかしくて、そう答えるのが精いっぱいだった。
カイン 「その言葉、後悔するなよ?」
カインの口元に笑みが浮かんで、そっと顔が近づいてくる。
吉琳 「ん……っ…」
カイン 「吉琳…」
冷えた唇を何度も重ね合っていると、体の奥から少しずつ熱が広がっていく。
その時ふとキスが途切れて、カインが伏せていた瞼を上げた。
吉琳 「カイン…?」
カイン 「…今度は熱くなった」
吉琳 「じゃあ、もう離れる…?」
カイン 「…いや」
カイン 「熱いなら脱げばいいだけの話だろ?」
カインは自分の服の襟元を緩めると、私のうなじを撫でた。
温かいカインの指先の感触に、甘い感覚が広がっていく。
吉琳 「っ…カイン…」
強く抱き寄せられた瞬間、窓からいつの間にか月明かりが差し込んでいることに気づいた。

(今なら帰れるかもしれない…でも……)
(もう少しだけ、このままでいたい…)

切れ長の瞳と視線を重ねると、
カインの微笑みが私の目を奪っていった…――

 

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プリンセスルームガチャストーリー
『洋館ゴシックガチャ~深夜0時の雨宿り~』
(クロード)

 

――…空から冷たい雨が落ちる静かな夜
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雨を避けたクロードと私は、無人の屋敷にこもっていた。

(雨…早く止まないかな)

窓の外は相変わらず強い雨が降り続けている。

(このお屋敷、なんだか不気味だし…)
(あんまり長居したくないんだけど)

クロード 「そんなに眺めても、雨は止まないだろ?」
壁に背中を預けていたクロードが、からかうように私に声を投げかけた。
吉琳 「クロード…」
クロード 「焦っても仕方がない。少なくとも小降りになるまではな」
吉琳 「…そうだね」

(せめてもう少し空が明るかったら、)
(この館も怖くないかもしれないのに)

暗い空を見上げていると……
吉琳 「……っ!」
ふいに首筋を微かな風に撫でられる。

(な、なに…?)

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慌てて振り返ると、笑みを滲ませたクロードが立っていた。
吉琳 「今のクロードの悪戯…?」
クロード 「ああ。けど、今のでわかった」
クロード 「さっきからずいぶん落ち着かない様子なのは、この館が怖いからだろ?」
吉琳 「違っ…!」
思わず声を上げそうになって、小さく咳払いする。
吉琳 「…そんなこと、あるわけないよ。子どもじゃないんだから」
クロード 「そうか? なら、からかって悪かったよ」
隙のない笑みを浮かべて隣に立つクロードをちらりと見上げた。

(こんな時でも、クロードはいつもどおり余裕だな)
(…私もしっかりしなくちゃ)

そう思って、息を整えようとした時……
吉琳 「――っ!?」
背後の窓から強い光が射して、轟音が空気を振動させる。
吉琳 「か…雷?」
クロード 「ほら、やっぱり怖がってる」
吉琳 「え……?」
笑いを含んだ声は、私の頭上から聞こえた。

(…あれ? 私……)

クロード 「思わず俺に抱きつくくらいにはな」
吉琳 「っ…これは雷に驚いただけで」
クロード 「吉琳、こういう時は素直に甘えればいい」
クロードは私を抱きとめた腕で、ゆっくり頭を撫でてくれる。

(こんな風にされると、雷の音も遠くなっていくみたい……)

心を縛っていた緊張がほぐれて、だんだんと体の力が抜けていく。

(クロードには敵わないな…)

クロード 「…なあ、お姫様」
吉琳 「ん…?」
胸に埋めていた私の顔を持ち上げて、クロードが指の背で頬を撫でる。
重なったクロードの視線は、真っ直ぐに私を見つめていた。
クロード 「俺は怖さを忘れさせる方法を知ってるけど」
クロード 「…教えてほしいか?」
吉琳 「怖さを忘れさせてくれる方法…?」

(…クロードのおかげで、もうさっきほどの怖さはない)
(だけど……)

すぐ目の前にいる恋人のせいで、今度は違う意味で胸が速い音を刻む。
吉琳 「うん…教えて、クロード」
クロード 「ああ」
首の後ろに手をそえられて、クロードのキスが降りてくる。
吉琳 「ん…っ……」
深いキスを重ねるたびに、クロードが受け止める手の中で、私の髪が乱れていく。

(触れられるたびに、クロードのことしか考えられなくなる)

雨の音も雷も、いつしか私の意識の奥に追いやられていた。
クロード 「…おっと」
力が抜けて崩れ落ちそうになった私の腰を、クロードがとっさに抱える。
クロード 「…効果はあったみたいだな?」

(悔しいけど…)
(いつも、クロードの言う通りなんだ)

吉琳 「…うん。……だから、やめないで」
クロード 「その反応は、素直でいいな」
もう一度キスをすると、重ねた唇からクロードが微笑んだことがわかった…――

 

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