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新版王宮 轉蛋幣故事:

ランジェリーガチャ Cute 朝まで君を離さない

(レオ)(ノア)(ルイ)

 

 

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プリンセスルームガチャストーリー
『ランジェリーガチャ Cute 朝まで君を離さない』

(レオ)

 

――…レオと1日一緒に出かけて、城に戻った後
私はレオの部屋でベッドに座りながら、今日あった出来事を話していた。
レオ 「新しくできたカヌレのお店、美味しかったね」
吉琳 「うん、また食べに行きたいな」

(出かけてる時もずっと占いのことが気になってたけど)
(レオと喧嘩しないで終わってよかった)

ふと部屋の時計を見ると、かなり夜が更けていることに気づく。
吉琳 「もう遅いし、そろそろ部屋に戻ろうかな」
部屋に戻るため、ベッドから立ち上がった時……
レオ 「…吉琳ちゃん」
レオが私の手を柔らかく掴んだ。
吉琳 「…? どうしたの?」
レオ 「いや…今日の吉琳ちゃんの様子が、なんだかいつもと違って見えたから」
レオ 「何か遠慮してるように見えたけど、俺何かした?」
困ったように微笑むレオに、胸の奥がちくりと痛む。

(私が占いのこと気にしてたせいで、レオに心配かけてたんだ……)

吉琳 「ううん、レオのせいじゃないの。実は…――」
ベッドに座り直すと、私は昨日の占いについて話した。
レオ 「だから喧嘩しないように、慎重になってたの?」
吉琳 「うん…心配させてごめんね」
頭を下げると、レオが私の髪をくしゃっと撫でて笑いだす。
レオ 「なんだ、そんなことだったんだ」
レオ 「ほっとしたけど、もっと早く聞けばよかった」
レオは私をぎゅっと抱きしめると、そのままベッドに寝転がった。
吉琳 「わっ…レオ?」
レオ 「部屋に帰したくなくなったから、もう少しここにいて」
レオ 「それに…喧嘩しないように、今日は色々我慢してたってことでしょ?」
レオ 「1日抑えてた分、今俺に甘えてよ」
顔を覗き込む眼差しの甘さに、胸がとくんと音を立てる。

(確かに今日は、レオに甘える余裕がなかった…)

吉琳 「…じゃあ、このまま抱きしめててくれる?」
レオ 「そんなことでいいの?」
吉琳 「うん。レオに抱きしめられると、すごーく幸せだなって思うから」
レオ 「すごーく、か…」
レオの顔が近づき、頬にキスが落とされる。
吉琳 「…っ、レオ?」
レオ 「だめだよ、吉琳ちゃん」
レオ 「そんなこと言われたら嬉しすぎて、吉琳ちゃんのこと帰せなくなる」
からかうような言葉に笑って、じゃれるようにレオに抱きつく。
吉琳 「いいよ、それでも。私もレオと離れたくない」
レオ 「それじゃ…遠慮なく離さないことにする」
ぎゅっと苦しいくらいに強く抱きしめられ、声を出して笑う。

(こんな時間が、ほんとに幸せだな…)

温もりに浸っていると、ふとレオが思い出したように顔を上げた。
レオ 「そういえばさっき言ってた占い、流行ってるって聞いたな」
レオ 「でも、ラッキーアイテムがあれば大丈夫とも聞いたけど、アイテムは何だったの?」
吉琳 「それは……」

(恥ずかしくて言いにくいけど、レオに隠しごとはしたくない)

吉琳 「…恋人の彼が好きそうなランジェリー」
レオ 「え…」
レオ 「それじゃ、今日は吉琳ちゃん、俺のために選んだのを着てるってこと?」
顔が熱くなるのを感じながら、こくりと頷く。
レオ 「見せて…だめ?」
吉琳 「え……っ」
レオ 「嫌…?」

(どうしよう…でも、レオが気に入ってくれるかは気になるし)

悩んだ末に頷くと、レオは悪戯な笑顔を見せた。
レオ 「ねえ、俺が脱がせてもいいけど…」
レオ 「せっかくだから、今日は自分で脱いで見せて」
吉琳 「じ、自分で?」
レオ 「たまにはいいでしょ?」
レオは仰向けになると、腰の上に私を座らせた。
レオ 「はい、どうぞ」

(レオ、意地悪な顔してる…)

何を言っても今は意見を聞いてくれなさそうな気がして、
仕方なくワンピースのボタンに手をかける。

(見られながら脱ぐのって緊張する…)

レオ 「吉琳ちゃん、指震えてるよ」
吉琳 「レ、レオがじっと見るから…っ」
レオ 「ごめん、恥ずかしそうな吉琳ちゃんが可愛くて」

(もう……)

羞恥に耐えながら最後のボタンを外すと、ワンピースが腰元に落ちる。
オフホワイトのランジェリーがあらわになると、レオが息を呑んだ。
吉琳 「レオ…?」
レオ 「困ったな…想像以上に俺好みで、言葉がうまく出ない」
レオ 「…すっごく綺麗だよ、吉琳ちゃん」
吉琳 「あ…ありがとう」

(喜んでもらえて嬉しい、けど…やっぱり恥ずかしいよ)

胸元を両手で隠そうとすると、レオが手首を掴んだ。
吉琳 「…っ、レオ…?」
レオ 「だめ、隠させない…俺のために選んでくれたんでしょ?」
レオ 「俺が満足するまで、もっと見せて」
レオは体を起こすと、鎖骨に甘い音を立ててキスを落とした。
唇が胸の中心へ滑って、ランジェリーをずらすように舌が肌を撫でる。
吉琳 「…っ、ぁ……」
レオ 「吉琳ちゃんは占いを気にしてたかもしれないけど」
レオ 「こんなに好きなのに、喧嘩なんてするわけないよ」
レオは顔を上げると、短く唇を触れ合わせた。
レオ 「何言っても何されても、吉琳ちゃんは可愛いだけ」
レオ 「さっきの恥ずかしがってる吉琳ちゃんも…すごく可愛かったしね」

(…っ…改めて言われると、恥ずかしい)

レオはシャツを脱ぐと、ランジェリーの肩紐を指先で引いた。
レオ 「これも、自分で脱ぐ…? それとも、俺が脱がせた方がいい?」

(もっと触れて欲しい…から)

吉琳 「…レオに脱がせて欲しい」
レオ 「了解」
ランジェリーが外され、空気に触れた胸がすぐに唇で包まれる。
吉琳 「…っ、ん……っ」
甘い感覚に体勢を保っていられず、背中からシーツに沈み込む。
レオは私の腰を引き寄せると、足の間に手で触れた。
吉琳 「あ…っ」
レオ 「…好きだよ、吉琳ちゃん」
吉琳 「レオ…?」
唇にキスを落としながら、レオがふっと微笑む。
レオ 「吉琳ちゃんが、もう占いなんかで不安にならないように」
レオ 「何度だって好きを伝えたいなって思って」

(私も…もっともっとレオにこの想いを伝えたい)

吉琳 「私も…レオのことが大好きだよ」
こつんと額を重ねると、レオが照れたように微笑む。
レオ 「…お互い、言葉だけじゃ伝え足りないかな」
吉琳 「あ……」
耳に低い囁きを落としながら、レオがランジェリーを足から引き抜いていく。
膝を閉じようとすると太ももに触れる手に動きを遮られた。
レオ 「今夜は声が枯れるくらい甘やかすから覚悟して…?」
ぐっと片足を支えられ、レオの体温が近づく。
重なる温もりに幾度となく上がる甘い声は、深い夜に溶けていった…――

 

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プリンセスルームガチャストーリー
『ランジェリーガチャ Cute 朝まで君を離さない』

(ノア)

 

――…明るい月が夜空を淡く染める夜
公務を終えて部屋に戻り、ナイトドレスに着替えていく。
けれどその途中で、どうしようもないほどの眠気に襲われた。

(今日、ご飯食べる時間がないくらい忙しかったからかな…)
(でも、もうすぐノアが来る時間だし…)

着替えのナイトドレスを手にしながら、思わずベッドに横になる。

(…ちょっとだけ。5分で起きれば…――)

***

??? 「…、……吉琳」

(ん……この声…)

ノア 「吉琳ー、起きてー」
はっと目を開くと、ベッドの横に屈んだノアの姿が映る。

(…っ…寝すぎた)

吉琳 「ごめん、私寝ちゃって…!」
ノア 「いいよー、吉琳が今日すごく忙しかったの知ってるし」
ノア 「でも、これは頂けないかなー?」
ノアが私を指差し、自分がランジェリー姿だったことに気づく。
吉琳 「これは…っ、着替えの途中で寝ちゃって…!」
ノア 「そうなの? こーんな可愛いのしてるから俺誘われてるのかと…」
吉琳 「ち、違う…!」
ノア 「吉琳、顔真っ赤ー」

(可愛いって言ってくれたのは嬉しいけど…)

悪戯に笑うノアに、さらに恥ずかしさが増していく。
吉琳 「ノア…着替えるから、あっち向いて」
ノア 「えー、どうしよっかな?」
吉琳 「い、意地悪。それじゃ、私が隠れるからいいよ」
ナイトドレスを手にベッドを下り、カーテンの裏に立つ。
着替えようとすると、シャッと音を立ててカーテンが開かれた。
吉琳 「えっ、ノア?」
ノア 「逃げられたので、追いかけてみました。…よいしょっと」
吉琳 「きゃっ…」
屈んだノアが私の体を抱き上げ、窓枠に座らせる。
ノア 「吉琳、確保ー」
吉琳 「何して…」
不安定な場所に慌てていると、ノアの顔が近づいて……
吉琳 「んっ…」
言葉を押し込めるように唇を塞がれ、大きな手に頬を包まれる。
舌が触れて肩が跳ねた瞬間、
見計らったように足の間にノアの体が入り込んだ。
吉琳 「…っ、…ノア」
ノア 「これで窓枠から落ちないよ」
吉琳 「そうじゃ、なくて……」

(どうしてだろう…今日のノア、なんだかいつもよりずっと強引)

戸惑っていると、ふっとノアが微笑む。
ノア 「月明かりに照らされて、綺麗」
ノア 「吉琳今、お月さまのせいで全部丸見えだよ…?」
吉琳 「…っ……」
明るい月明かりに、
ノアを想って選んだオパールグリーンのランジェリーが照らされる。
腕で隠そうとすると、そっと手首を掴まれ、また唇を塞がれた。

(やっぱり、今日のノアちょっと変…)
(もしかして…怒ってる?)

深いキスを終えると、ノアの手がそっと膝を撫でた。
ノア 「…着替えないまま寝てたからかな。吉琳の体、ちょっと冷たいね」
肌の冷えを辿るように、大きな手が膝から太ももをなぞっていく。
吉琳 「あ…」
ノア 「ほら、俺の手あったかいでしょ?」
ノア 「…あっためてあげる」
吉琳 「やっ…くすぐった……」
体をよじったその時、
ノアの手がさらに進み、ランジェリーの上から肌に触れた。
吉琳 「ぁ…っ」
ノア 「ここまでは冷えてないみたいだけど…もっと熱くさせていい?」
吉琳 「そ、れは…」
ノア 「…なんて、だめって言ってもするけどね」
ランジェリーの隙間から入った指先が、肌をくすぐる。
吉琳 「んっ…、ふ……」
熱を煽るように指が動き、溢れそうになる声を堪える。

(体に、力入らなくなってきた…)
(どきどきしすぎて、心臓壊れそう)

恥ずかしさに目を閉じると、耳を柔く噛まれた。
吉琳 「ぁっ……」
甘い刺激に大きく肩が跳ねて、思わずノアの肩に額を押し当てる。
ノア 「…っと。やっぱり、この場所じゃ危ないね」
ノア 「吉琳、そのまま俺に抱きついてて」
ノアは私の体を抱えると、窓から離れてベッドに腰を下ろした。
そして私の体を下ろし、太ももをまたぐようにして膝立ちさせる。
吉琳 「わ…っ」

(今、力抜けてるのに…)

ノアの肩に手を置いて体を支えると、するりと腰を撫でられた。
吉琳 「っ…今、だめ……」
ノア 「だめは聞かないって言ったでしょ?」
ノア 「大丈夫だから、手の力抜いて…このまま腰落として」
そっと腰を引き寄せられると、かくんと膝から力が抜ける。
吉琳 「…っ…あ…!」
抱きとめられた瞬間、甘い痺れがつま先から頭まで走り抜けた。
思わず唇を噛みしめると、指先で唇を押し開かれる。
ノア 「吉琳、息止めないで深く吸って」
吉琳 「む、り…」
ノア 「まだこれからなのに、もういっぱいいっぱい…?」
吉琳 「だって、ノアが…、……ぁ…っ」
距離を詰めるように肩をぐっと抱かれて、
体の奥が焦れるように疼く。
吉琳 「………っ」
ノア 「俺が…どうしたの?」
上目遣いで見上げながら、
ノアはまるで見せつけるように唇でランジェリーを挟んだ。
そのまま器用にランジェリーをずらして、
胸に幾つもの痕をつけていく。

(…っ…無理やり、熱を引き出そうとしてるみたい…)
(やっぱり……)

吉琳 「ノア、今日…変だよ…」
吉琳 「なにか怒ってる…そうでしょ?」
ノア 「…やっぱり、吉琳にはわかっちゃうか」
ぎゅっと背中に腕を回して、ノアが肩に額を預ける。
ノア 「吉琳が、あんまり無防備だったからだよ」
吉琳 「え…?」
ノア 「可愛いランジェリーで、無防備に寝てたでしょ?」
ノア 「俺、部屋入った時、ほんとはすごくびっくりしたんだよ」
ノア 「それに、鍵開いてたし…他の人が入ってくる可能性もあったんだから」
ノアは困ったように眉を寄せると、深く息をはき出した。
ノア 「でも…ちょっとやりすぎた。強引にしてごめんね」
吉琳 「…ううん」

(ノアはただ怒ってたんじゃなくて、)
(きっと私に危機感を覚えさせようとしたんだ)
(心配かけちゃったんだな…)

柔らかな髪に指を差し入れ、そっと胸に抱き寄せる。
吉琳 「心配かけてごめんね、ノア」
ノア 「…だめ、許しません」
ノア 「でも…もう少しいちゃいちゃしてくれたら許します」
いつもの柔らかな表情にほっとして、目の前の唇にキスをする。
ノア 「吉琳…?」
吉琳 「いいですよ。…いちゃいちゃしよう」
互いの瞳を覗き込むと、
愛しさを伝えるようにぐりぐりと額を合わせる。
宝物を抱きしめるように互いの背中に腕を回して、
私たちは優しく優しくキスを交わした…――

 

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プリンセスルームガチャストーリー
『ランジェリーガチャ Cute 朝まで君を離さない』

(ルイ)

 

――…灰色に移ろいゆく空から、冷たい雨が降り始めた午後
お城の前でルイと車を待っていると突然大粒の雨が降り始め、
私たちは慌ててルイの部屋に戻って来た。
吉琳 「まさか急にあんなに雨が降るとは思わなかったな」
ルイ 「うん…ずぶ濡れ」
吉琳 「ちょっとの時間だったのに、こんなに濡れるなんてびっくりだね」

(せっかくルイと二人で出かけるはずだったのに…残念だな)

それでも互いに濡れた髪をタオルで拭き合っていると、穏やかな幸せを感じた。
吉琳 「ルイ、シャツが透けてるよ」
ルイ 「…ほんとだ」
吉琳 「寒くない? 替えのシャツ持ってこようか?」
ルイ 「俺は男だから平気だけど」
ルイ 「…吉琳はそのままでいいの?」
吉琳 「え?」
ルイは私の姿をちらりと見ると、少し気まずそうに視線を逸らす。
ルイ 「濡れて…服の下が透けてる」
吉琳 「あ……っ」
見下ろすとうっすらとアイスブルーのランジェリーが透けていて、慌てて手で隠す。
吉琳 「どうしよう、全然気づかなかった…」
ルイ 「大丈夫。濡れた後、他の人とは逢わなかったから」
吉琳 「ほんと? よかった…」
ルイ 「だけど、今度からは気をつけて」
ルイ 「吉琳のそういう姿、誰にも見せたくない」
ルイ 「…見せるのは、俺だけにして」
真剣な声音に、胸がきゅっと甘く締めつけられる。

(私も、ルイにしか見せたくない)

吉琳 「わかった、気をつけるね」
真っすぐ見つめて頷くと、ルイは柔らかに微笑んだ。
ルイ 「でも、このままじゃ出かけられないね」
吉琳 「そうだね…着替えないと」
濡れた服を見下ろすと恥ずかしくなってきて、ルイに背中を向ける。
吉琳 「ルイの服、何か貸してもらってもいいかな?」
吉琳 「自分の部屋に戻らないと、着替えがないから」
ルイ 「それはいいけど…」
後ろからルイの手が伸びて、ブラウスの端をきゅっと掴む。
ルイ 「君のこと、着替えさせたい」

(えっ……?)

振り返ると、ルイは小さく首を傾けた。
ルイ 「俺は、君が着替えさせて」
ルイ 「……だめ?」
吉琳 「ううん、だめ…じゃないよ」

(ちょっとだけ…恥ずかしいけど)

熱を持った頬を隠すために俯くと、ふっと笑う声が届く。
ルイ 「じゃあ、ここに座って」
ルイはソファーに座ると、膝の上をとんとんと叩いた。
吉琳 「いいの? 私、重くないかな?」
ルイ 「大丈夫。吉琳は軽いし…この方が脱がせやすいから」
ルイの両手が、私を迎えるように広げられる。
ルイ 「…おいで」
吉琳 「う…うん」
鼓動が速くなるのを感じながら、ルイの膝の上にそっと腰を下ろす。

(こんな風に脱がし合うと……照れちゃうな)

ボタンが外されブラウスがはだけると、ルイが小さく笑った。
吉琳 「どうしたの?」
ルイ 「透けてる時から思ってたけど…可愛い」
吉琳 「ほんと? 嬉しいな」

(ルイが好きそうな色を選んでよかった…)

ルイ 「…ここのフリルとか、凝ってるね」
ルイの指先が胸元のフリルをなぞって、肩がびくりと跳ねる。
ルイ 「ごめん、くすぐったかった?」
吉琳 「ううん。…平気」
大げさな反応をしたことを恥じていると、じっと見つめる視線に気づく。
吉琳 「ルイ…?」
*截圖 8/24 13:32
ルイ 「…そんな反応されると、もっと君に触りたくなる」
吉琳 「え?」
頬にルイの手が触れ、唇が静かに重なる。
吉琳 「ん…っ」
呼吸を求めて口を開くと、追うようにルイが顔を傾けて唇を塞がれた。
混ざる熱に翻弄されていると、ルイの手が胸を柔らかく包む。
吉琳 「…ぁ…っ…」
ランジェリーの上から控えめに触れる指先に、体の奥が甘く痺れていく。

(ルイの指…あったかくて、くすぐったい……)
(このまま触れられていたい…けど)

濡れたブラウスが肌に張りついて、寒さに体が微かに震えた。
吉琳 「ルイ…早く脱がせて」
ルイ 「え……」
一瞬目を見開いたルイの唇が、悪戯っぽく弧を描く。
ルイ 「君から脱がせてなんて、積極的だね」
吉琳 「あ……そ、そういう意味じゃ…っ」

(どうしよう、変なこと言っちゃった)

ルイ 「…俺も積極的になろうかな」
ルイ 「吉琳の甘い声、聞かせて」
吉琳 「え? ……ぁ…っ」
首筋の弱いところをきつく吸われ、体から力が抜ける。
その瞬間、肩口の手がブラウスをはだけさせ、一気に腰まで引き下ろした。
吉琳 「ルイ…っ」
ルイ 「吉琳、手の動きが止まってる」
ルイ 「俺も早く、シャツ脱がせて…?」
吉琳 「あ…ま、待って」
慌てて目の前のボタンを外そうとすると、ルイの指先が焦らすように腰の下へ落ちる。
ランジェリーの上から緩やかに肌を撫でられて、つま先まで痺れが走った。
吉琳 「…んぅっ……」
耐え切れずにルイのシャツを掴むと、耳元で微笑む気配がする。
ルイ 「…可愛い声」
吉琳 「こんなことされると…ボタンが外せなくなっちゃうよ」
ルイ 「いいよ、それでも」
ルイ 「その分、恥ずかしそうに頑張る吉琳が見れるから」
吉琳 「…っ、いじわる」
ルイ 「うん、ごめん」
笑みを浮かべた唇が、遊ぶように鎖骨から胸に触れた証を刻んでいく。
その感触に翻弄されながら何とかシャツを脱がせると、
よくできましたと言うように抱きしめられた。
ルイ 「ランジェリーまで濡れてるね」
ルイ 「冷たいから、外してもいい?」
吉琳 「…うん」
ランジェリーが外されて、直接肌が触れ合うと、互いに吐息がこぼれる。

(ルイの鼓動が…触れた胸を伝って聞こえてくる)

その瞬間、雨音が届いて、雨が降っていることを忘れていた自分に気づいた。
吉琳 「…雨、止まないね」
ルイ 「いいよ、止まなくても」
吉琳 「でも、出かけられないよ?」
瞳を覗き込むと、ルイが愛おしそうに目を細めた。
ルイ 「…それでもいい。こうして、吉琳がそばにいてくれることが」
ルイ 「俺にとって、一番の幸せだから」
柔らかい声音に、胸の奥が温かさで満ちていく。

(ルイと一緒だと、雨の日も特別な日に思える)

吉琳 「それじゃ…雨がやむまで抱きしめていてくれる?」
ルイ 「もちろん」
ルイ 「…雨が止んでも、離せないかもしれないけど」
ルイの両手が私の腰を浮かせると、さっきより深く肌が重なる。
雨の音を遠くで聞きながら、私たちは何度も熱を交わし合った…――

 

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    小澤亞緣(吉琳) 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()