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新版王宮 轉蛋幣故事:

内緒のSweetBathtime

(カイン)(ノア)(クロード)(アラン)(ルイ)

 

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プリンセスルームガチャストーリー
『内緒のSweetBathtime』

(カイン)

 

――…賑やかなパーティーが終わり、真夜中12時を過ぎた頃………

(……こいつ、酔っ払いすぎだろ)

***

吉琳 「…なんだか、目が回る」
カイン 「当たり前だ、あんなに飲んだら酔わないわけねえだろうが」
頬を染めて浅い息をつく吉琳を見て、言葉とは裏腹に心配になる。
今日のパーティーは挨拶を交わす人がいつにも増して多く、
吉琳はその分渡されたシャンパンを口にしなければいけなかった。

(こいつは、ほんと何でも頑張りすぎる。)
(…だけど、それがこいつなんだろうな)

甘いため息をついて、
吉琳のミルキーホワイトのバスローブを手渡す。
カイン 「ほら、とっとと入って寝ろ。のぼせねえように気をつけろよ」
吉琳 「ん……」
こくんと頷いた姿を見て扉に手をかけると、くっとシャツを引かれる。

(…なんだ)

吉琳 「ねえ、カイン。一緒に入らないの…?」
カイン 「……な、なに言ってんだ、お前!」
吉琳 「そっか、ならいーや」
視線を逸らすと、ドレスが床に落とされる音が聞こえて、
足元に落ちた影が大きく揺れる。

(…!)

慌ててお風呂に飛び込んで、吉琳の体を後ろから抱き抱えると、
激しい水音が響いて、体がバスタブに浸かった。
カイン 「おい…、気をつけろ!あぶねえだろうが」
吉琳 「…!」
その瞬間、吉琳のお酒で高くなった体温と甘い香りが流れ込んでくる。
カイン 「………っ」

(………あぶないのは、俺だろ)
(…こんなの、耐えられるわけがねえ)

理性がぐらりと揺れて、吉琳の頬に手を添える。
カイン 「…酔いが覚めたら、覚えてないって言って噛みつくなよ」
吉琳が振り返って視線が重なった瞬間、唇で唇を塞いだ。
吉琳 「……ん…、…ぁ…」

(いつもより、声…甘い。)
(…抑えが効かねえ)

キスを続けながら、お湯で濡れたシャツを脱いで、
唇を微かに離すと、吉琳の声が響く。
吉琳 「カイン…っ!」
吉琳を見つめると、胸元がさっきよりも赤く染まっている。
吉琳 「……その、酔い……さめた」
カイン 「…………あ?」
吉琳 「…だから、さっきお湯に落ちた時……、びっくりして」
吉琳の頬が赤く染まり、声が掠れていく。

(…それでも、もう止めてやる気なんてねえけどな)

カイン 「酔いがさめたのは構わねえけど」
カイン 「こっちはお前のせいで、全身ずぶ濡れだ。その責任、ちゃんと取れよ」
吉琳が目を見開くのと同時に、
後ろから抱きしめて手を体に這わせていく。
吉琳 「カイン…っ…」
さっきよりもはっきりした声で、吉琳が自分の名前を呼ぶ。
その声と、いつもより熱い体温に煽られて手を動かすと、
声が恥ずかしいのか噛みつくように腕に唇が触れる。

(噛みつくなって言ったのに)
(……結局、噛みつかれんのかよ)

それでも、この甘い体温には抗えそうにない。
吉琳の体を抱え直すと、のぼせるようにまた体温が高くなった気がした…――

 

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プリンセスルームガチャストーリー
『内緒のSweetBathtime』

(ノア)

 

――…無数の星が瞬く、風の無い穏やかな夜………
ノア 「はーい、お湯は熱くないですかー?」
吉琳 「熱くない…です」
ノア 「あと、そうだ!かゆいところはありませんかー?」
吉琳 「ない…です」

(……吉琳、照れすぎ)
(あと、ずーっと敬語なの、絶対気づいてない)

吉琳の髪を洗って、濡れた柔らかい髪をそっとまとめると、
うなじが見えてほんのりと赤く染まっている。

(……こういうの見ると、さすがに俺も照れるけど)

ノア 「それじゃ、俺も脱ぐから。先にバスタブ浸かってて」
バスタオルを体に巻いた吉琳がお湯に浸かると、水音が響く。
そのあとを追うように、バスタブに浸かる。
ノア 「あー気持ちいー。ね?」
吉琳 「うん、そうだね」
吉琳の声は顔を見なくてもわかるくらい照れを含んでいた。

(…絶対、ダメって言われると思って一緒に入ろーって言ったけど)
(まさか、頷いてくれるとは思ってなかった)

ノア 「ねえ吉琳、どーして一緒に入ってくれたの?」
吉琳 「…え?」
ノア 「俺は嬉しいけど、吉琳は絶対恥ずかしがると思ったから」
吉琳 「恥ずかしいよ」

(……?)

吉琳 「でも、最近、…ノアと二人で話せてなかったから」
吉琳の声が少しだけ掠れて甘くなる。
吉琳 「二人になる時間が、欲しかったの」

(…っ……)

胸がぎゅうっと締めつけられて、吉琳を抱きしめ直すと、
勝手に口から言葉がこぼれ落ちた。
ノア 「そういう可愛いこと言われると、俺…おかしくなる」
こんなに恥ずかしがっているのに、
二人になることを選んでくれた嬉しさが胸を満たしていく。

(…どうしよ、ほんとおかしくなるよ)

ノア 「吉琳。このバスタオル、外していい…?」
吉琳 「ダ…ダメ!」
ノア 「だって、吉琳とたくさん話したいし、吉琳にたくさん触れたい」
ノア 「どっちも欲しいけど…、先に触れさせて」
吉琳 「ずるい…」

(そう、俺はずるいんだ)
(吉琳のことになると、こんなわがままばっかり言いたくなる)

ノア 「ダメなら言うこと聞くけど」
吉琳 「その言い方も、…ずるいよ」
吉琳と視線がぶつかって、キスを落としていく。
何度も角度を変えて深く求めながら、バスタオルを外していく。
吉琳 「ノア……っ」

(…おかしくなりそう)

ノア 「…吉琳、こっち向いて?」
吉琳が潤んだ瞳で見つめ返してくれた瞬間……
吉琳 「ん…、…ぅ…」
胸にキスをして、柔く噛むと体がびくっと跳ねる。
その声にあおられて、指を沈めていく。
吉琳 「ノア…っ…」
ノア 「ちゃんと、掴まってて」
吉琳は頷くと、首に腕を回してぎゅっと抱きしめてくれる。
ねだると望むだけ与えてくれる、そんなことが嬉しくて仕方ない。

(吉琳を愛したら、そのあとは吉琳の声を)
(吉琳の言葉を、話したかったことを、ゆっくり聞きたい)

吉琳の言葉なら、何だって楽しいと思ってしまうだろう。
そんな熱に浮かされたようなことを、吉琳を抱きながら本気で考えた…――

 

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プリンセスルームガチャストーリー
『内緒のSweetBathtime』

(クロード)


――…秋と冬の空気が半分になった夜………
クロード 「吉琳、あんまり動くな」
吉琳 「だって、ここ不安定だから」
猫足付きのピンクのバスタブのふちに座って、
吉琳はむっとした表情を浮かべる。

(…なかなか、落ちないな)

ドレスに使う布の染色をして、
布が染まる頃には二人共、体中に染料が付いていた。
屈んで吉琳の足に付いた染料を落としていく。

(……これで、ほとんど落ちたか?)

足に手が触れたその瞬間……
吉琳 「……ん…っ」
クロード 「……吉琳?」
こぼされた甘い声に視線を上げると、
吉琳は目を伏せて唇を引き結んでいる。

(……顔、赤いな)

その表情があまりに可愛くて、笑みがこぼれる。

(こんな顔されたら、からかいたくなる)

クロード 「落ちないな、バスタブに浸かった方が早そうだ」
クロード 「…一緒に入るか、お姫様?」
吉琳 「……!もうほとんど落ちてるでしょ」
クロード 「冗談。俺はあとで入るよ」
笑みを返して、バスタブから出ようとしたその瞬間……

(………?)

シャツをぐっと引かれて振り向くと、吉琳がぽつりと呟いた。
吉琳 「……一緒に、入る」

***

目の前にはバスタブに浸かっている吉琳の姿がある。
クロード 「どういう風の吹き回しだ?」
吉琳は肩までバスタブに浸かって、目を伏せたまま呟く。
吉琳 「いっつもクロードは余裕で、私のことを振り回すけど」
吉琳 「私だって、…クロードくらい振り回せる」

(…そういうことか)

こぼされる言葉と目の前で言葉を必死に繋ぐ姿に、
らしくないけれど胸が甘く疼いた。
クロード 「それじゃ、大人のキスくらいして俺を振り回してみればいい」
吉琳 「……大人のキスって」
吉琳は眉をハの字に下げて、水面を見つめている。

(…こういう顔を見たいだなんて)
(……重症だな)

二度目の冗談だ、と、そう言おうとしたその瞬間……
クロード 「……!」
ぱしゃんと水がはねて額に吉琳の唇が触れる。
クロード 「…吉琳、今のは何だ?」
吉琳 「……大人のキス」
クロード 「何だ、それ」
子どものようなキスに、
思わず吹き出すと吉琳の肌がもっと赤く染まる。

(…ほんと、お前は呆れるくらい可愛いよ)

吉琳に笑みを向けて、体を引き寄せた。
吉琳 「クロード…っ」
クロード 「…大人の本気ってやつ、教えてやるから」
吉琳の熱い肌に口づけると、甘い吐息が肌をくすぐる。
吉琳 「…ぁ…」
こぼされる声と、ぎゅっとしがみついてくる腕に煽られていく。

(吉琳…、お前は知らないだろうけど)
(俺はお前といると、余裕なんて無いよ)

吉琳の腰を抱き上げて、胸に唇を触れさせると、
泣きそうな声で名前を呼ばれる。
吉琳 「…ぁ…、クロード…」
クロード 「…熱いな、もう降参か?」
吉琳を見つめると、またむっとした顔で首を緩く振る。
吉琳 「……まだ、降参なんてしない」
クロード 「今言ったこと、覚えておけよ」
相手を想っていればいるほど、本当の気持ちを隠してしまう。
触れた場所から想いが伝わればいいのに、
そんならしくないことを考えて、
吉琳の肌にもう一度キスをした…――

 

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プリンセスルームガチャストーリー
『内緒のSweetBathtime』

(アラン)

 

――…静かな夜に、数えきれないほどの星が瞬く夜

(…あいつ、遅せえな)

吉琳が脱いだキャミソールワンピースにふと視線を落とすと、
バスタブの方から声が聞こえてきた。
吉琳 「入っていいよー」
シャツを脱いで入ると、吉琳はバスタブに浸かっていた。
シャワーを浴びて、吉琳を抱きしめるようにバスタブに浸かる。
吉琳 「アラン…、ちゃんと目、閉じててね」
アラン 「…目、閉じてたら頭洗えない」
吉琳 「…そう、だけど」
アラン 「背中しか見てないし」
そう告げると、やっと吉琳は観念したのか大人しくなる。
ちらっと見えたのはバスタブに浸からないように挙げた左手と、
指先に貼られた絆創膏だった。

(…目、離した隙に怪我するなんて思わなかった)
(けど、料理教えてた俺のせいでもあるし)

アラン 「洗う」
吉琳 「お願い…します」
吉琳の細い髪を洗っていると、甘いシャンプーの香りが漂う。

(今日は、手出さないようにしようと思ってんのに)
(さすがに…変な気分になる)

衝動を抑えて、泡を落としてから吉琳に声をかけた。
アラン 「ん…終わった」
吉琳 「アラン」

(…?)

髪から手を離した瞬間、
吉琳が顔だけで振り向いて視線を重ねて微笑む。
吉琳 「ありがとう」

(………!)

満面の笑顔に、首筋が熱くなってお腹に腕を回し耳に唇を寄せた。
アラン 「お礼を言うのはいいけどさ」
アラン 「前、見えてんだけど」
吉琳 「…っ…見ないでって言ったのに」
アラン 「勝手に振り向いたのはそっち。…なあ、そんなに恥ずかしいなら」
アラン 「前見てて。このまま、俺の好きにするから」
吉琳が何かを言いかける前に、お腹に回していた手を胸に滑らせる。
吉琳 「……ぁ…、アラン」
アラン 「あんま、動くと傷が濡れる」
吉琳の洗いたての髪に鼻を埋めながら、シャンプーより甘い声に溺れていく。

(…お前より今、顔が赤いのは俺だって)
(お前の不意打ちの笑顔に弱いだなんて、…言えるわけない)

吉琳 「アラン…熱いよ」
指を埋めると、
吉琳がうなじを赤く染めて、吐息をこぼす。

(……熱くておかしくなりそうなのは、俺の方)

アラン 「だめ」
吉琳 「…え?」
アラン 「まだ、このままでいさせて」
余裕が無い顔を見られたくなくて、
甘い感情を飲み込むように赤く染まる耳にキスをした…――

 

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プリンセスルームガチャストーリー
『内緒のSweetBathtime』

(ルイ)

 

――…空から無数の雨が落ちる夜
公務が終わって吉琳と二人で歩いていると、
途中で急に容赦なく雨が降ってきた。
吉琳 「走ったけど、けっこう濡れちゃったね」
そういう吉琳の髪からは雫がこぼれて、ドレスの色を濃くしている。

(…吉琳、寒そう。早く、温めてあげたい)

足元には、バスタイムセットの入ったバスケットが置かれていた。
ルイ 「吉琳、先に入って」
吉琳 「ううん、ルイが先に……っ」
吉琳は言葉を続けようとして小さなくしゃみをする。
視線が重なると、どちらからともなく笑みがこぼれた。
ルイ 「それじゃ……一緒に、入る?」

***

(いつもはたくさん話してくれるのに、恥ずかしくなると言葉が少なくなる)

向かい合ってバスタブに浸かりながら、吉琳のそんな癖につい頬を緩ませると、
ふっと視線が重なって吉琳の指先が前髪に触れる。
ルイ 「…どうかした?」
吉琳 「…あ、ルイの髪って綺麗だなって」
ルイ 「…そう?」
吉琳 「うん、いつも綺麗だなって思うけど、濡れるともっと綺麗」
ほどけるように笑う吉琳の表情に、自然と言葉がこぼれていく。
ルイ 「…さっき、同じこと思ってた」

(雨が降り出した時、吉琳が空を見上げて)
(…『走ろう』、そう言って手を差し出してくれた)

ルイ 「一緒に雨に濡れながら走ってる横顔を見た時」
ルイ 「…すごく綺麗だなって、思ったよ」
まるで映画のワンシーンのように、あの瞬間を思い返していると、
吉琳が肌を赤く染める。
ルイ 「吉琳…?」
吉琳 「…突然、そんなこと言うから、のぼせそう」

(…可愛い)

ルイ 「…うん、ごめん」
どうしようもなく触れたい衝動に駆られて、吉琳の頬に手を伸ばすと……
吉琳 「……ルイの手、まだ少し冷たいね」
触れた頬は、雨に濡れたせいで少しだけ冷たくて、
自分自身の手も同じように冷たいことに気づく。

(…雨に濡れて寒いはずなのに)
(なんだか、ずっと温かいよ)

雨の日でも吉琳と一緒なら、気持ちが温かい。
そんな幼い子供のような感情に満たされながら、頬から手を滑らせて、
吉琳の首の後ろに手を回して、唇を寄せていく。

(君も同じ気持ちだったらいいのに)

吉琳 「…っ…、ん」
吉琳の吐息がこぼれて、一瞬だけ唇を離す。
ルイ 「…まだ、ちょうだい」
吉琳 「ルイ……」

(…このままずっと、こうしていたい)

深いキスをして吉琳の体に手を這わせると、水音が響いていく。
吉琳 「……ぁ…っ」
ルイ 「吉琳」
吉琳の声を、体温をもっと感じたくて腰を引き寄せると、
吉琳と視線が重なって、柔らかい笑顔が目の前に広がった。
吉琳 「あのね、ルイも…私も体はまだ冷えたままなのに」
吉琳 「なんだかこのへんはあったかいよ」

(……っ…)

胸に手を当てて、矛盾してるね、そう笑う姿にひどく胸が疼く。

(君といると、いつだって温かい)

吉琳の体を抱き寄せて、鎖骨に額を預けて呟く。
ルイ 「…うん、同じ。だけど全部が温かくなるまで離さなくていい…?」
その瞬間、吉琳が目を見開いて恥ずかしそうに頬を染めるから、
まるで熱に浮かされたようにまた吉琳だけを求めていった…――

 

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    小澤亞緣(吉琳) 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()