日版王宮 收集活動-New Year palace~みんなでお城の飾り付け~(獎勵故事)
『New Year palace ~みんなでお城の飾り付け~』キャンペーンが始まったよ!
まずは「オーナメント」を10個集めて、お城を飾り付けよう!
「オーナメント」は、物語を進めたり、プリンセスレッスンをするともらえるよ!
お城を飾り付けた回数によって、色んな特典がもらえちゃう♪
ここでしか手に入らない可愛いアバターや、特別ストーリーもGETできるよ♪
今回のストーリーは、みんなでお城を飾り付けている時に
アルバートの○○が迷子になって…?
今回しか読めないドタバタストーリーを、少しだけご紹介…☆
もうすぐ迎える、新しい年…―
開催される新年のパーティー前に……
まさかの大事件…!?
アルバート:な、ない…!
盗まれたアルバートの眼鏡をめぐって、次々とハプニングが起き…―
ユーリ:吉琳様に、もう少しでキス出来そうだったのにーって思った
シド:大丈夫か
ロベール:大丈夫?
ジル:じっとしていてください、プリンセス
レオ:吉琳ちゃんから抱きつかれるなんて、嬉しいな
ルイ:…一緒に探そう
アラン:俺も探すから
アルバートの眼鏡は一体どこへ…?
アルバート:全く、見えない…
ゼノ:本当に、心当たりはないのか
アルバート:はい…
パーティーは無事に開催されるの…?
ちょっぴり笑えて、幸せな新年を…
彼らと一緒に迎えてみませんか……?
プロローグ:
もうすぐ迎える、新しい年…―
ウィスタリアでは新年を祝うため、城内の飾りつけをし、
『New Yearパーティー』を行うことになっていた…―
吉琳:届くかな……
背伸びをしてオブジェを並べようとすると、
頭上からすっと手が伸びてくる。
ジル:プリンセス、後はお任せください
ジル:来客の方もいらっしゃっていますので
にこっと笑うジルを見上げながら、私は踵をおろす。
(確かに…そろそろパーティーのご案内をしたほうがいいよね)
ウィスタリアの新年がどのようなものか視察をしたいと、
シュタイン国から、アルバートとゼノ様が来ていた。
吉琳:ありがとうございます
オブジェから手を離そうとした、その時…―
???:な、ない…!
焦る声がホールに響き、私は声のするほうへ振り返る。
アルバート:どういうことだ、今そこにあったはず…
そこには床に手をつき、何かを探しているようなアルバートの姿があった。
吉琳:どうかしましたか…?
アルバートは、駆け寄った私の両肩を持ち、顔を近づける。
アルバート:私の眼鏡がなくなりました
アルバート:眼鏡を拭こうと思い外したら落としてしまい、また拾おうと…
アルバート:しかし、もうそこに眼鏡はなかった
話すアルバートと私の周りに、その場にいた皆が集まってくる。
ユーリ:これは…
レオ:完全にミステリーだね
アルバート:このままではろくに視察も出来ない
(一体、どこにあるんだろう…?)
吉琳:…とにかく、急いで探しましょう…!
アルバートの眼鏡を探すため、私は部屋を回る事にして…―
第1話:手掛かりは…鳴き声?
吉琳:とにかく、急いで探しましょう…!
私の声と共に、皆がダンスホールを見渡す。
(ここは皆が探してくれるから…)
側にいるジルに声をかける。
吉琳:私は、念のため廊下を見てきますね
ジル:ええ、宜しくお願い致します
そのまま、扉へ向かおうとすると……
ユーリ:待って、吉琳様
ユーリ:途中まで、俺も一緒に行くよ
***
廊下を探したけれど眼鏡は見当たらず、ユーリと私は古びた部屋に来た。
吉琳:こんなところにあるかな…?
クモの巣を払いながら、使われていない薄暗い部屋に入る。
ユーリ:分からないけど、一応色んな部屋も見ておいたほうがいいんじゃない?
ユーリも部屋を見渡しながら言った、その時…―
吉琳:あっ……
灯りが消えて、真っ暗になってしまう。
(真っ暗で何も見えない……)
灯りを探そうと足を踏み出すと、何かにぶつかった。
???:大丈夫?吉琳様
ふわりと手を取られ…―
消えていた灯りがつき、私はユーリの腕の中にいることに気が付く。
ユーリ:大丈夫?
顔を覗き込んでくるユーリに、私は瞳を瞬かせた。
(ユーリにぶつかってしまったんだ…)
吉琳:う、うん…ありがとう。ユーリは…?
ユーリ:俺?そうだなー…暗かったし
ユーリ:吉琳様に、もう少しでキス出来そうだったのにーって思った
吉琳:え…!
悪戯っぽく笑うユーリに、私の顔が赤く染まる。
ユーリ:冗談だよ
くすくすと笑い始めたユーリは手をほどくと、
思いついたように、天井を見上げた。
ユーリ:あ
ユーリ:そういえば…ダンスホールで、鳴き声がしたような…
吉琳:鳴き声?
ユーリ:うん。鳴き声がしたなーと思ったら眼鏡がない!って声が聞こえて…
(それだったら……)
吉琳:もしかして…
ユーリ:思い当たる場所があるなら、俺はこの部屋を探してるから
ユーり:吉琳様、行って来たら?
吉琳:うん…!ありがとう、ユーリ
(きっと、あそこにあるかもしれない)
私はユーリにお礼を言うと、扉へと向かい…―
第2話:2人から壁ドン
私はユーリと別れ、厩舎に来ていた。
(鳴き声がしたってことは、動物が持って行った可能性があるよね)
(そうだとしたら、ここに逃げこんでたり…)
バケツの下を覗き込むと、後ろにあった厩舎の扉がばっと開く。
(誰だろう…?)
振り返った私は、意外な2人の姿に首を傾げた。
吉琳:ロベールさんと…シド…?
シド:眼鏡探せっていうから、適当に歩いてたんだよ
シドはこちらに来ながら、ロベールを見やる。
ロベール:たまたまシドに会って、厩舎で音がしたから2人で来てみたんだ
シドが厩舎を見渡しながら、息をついた。
シド:眼鏡を盗まれたとか、アルバートって誰かに嫌われてんのか
ロベール:……それは、どうかな
苦笑を浮かべるロベールに、私は話を切り替えるように切りだす。
吉琳:それが…―
ユーリから聞いたことを、説明をしようとした時……
吉琳:わっ…
馬が何かに驚いたのか動き回り、
棚の上にあったバケツが落ちて来そうになる。
シド:おいっ
ロベール:吉琳ちゃんっ
2人が私の身体を守るように、両側から壁に手をついた。
シド:大丈夫か
ロベール:大丈夫?
私は交互に2人の顔を見上げ、頷く。
吉琳:ありがとうございます…
(びっくりした…)
シドが壁についた手を離し、汚れた手を払う。
シド:ったく、こんなとこに眼鏡なんてあるわ…
言いかけたシドは、言葉を止めた。
シド:そういえば、口うるせえ鳥がダンスホールから飛んでくの見たな
ロベール:…それって、セバスチャンのことじゃないかな?
シド:あ?
吉琳:セバスチャン…
(それなら…)
吉琳:2人ともありがとうございます
(もしかして、あの部屋にあるのかもしれない……!)
私はシドとロベールさんにお礼を言って部屋を後にすると……
第3話:目撃者はおしゃべりな××
厩舎を出た私は、レオの部屋の扉を開ける。
吉琳:失礼します
立ち話をしていた様子のジルとレオが振り返った。
ジルは私と目が合うなり、僅かに目を見開く。
ジル:じっとしていてください、プリンセス
吉琳:えっ?
ジル:蝶が止まっています
吉琳:……!
片側に髪を寄せられ、ジルの指先が首筋に触れる。
ジル:取れましたよ
吉琳:ありがとうございます…
離れていくジルの手から、蝶が急に飛んでいく。
(あっ……)
思わず後ずさりをすると、側に来ていたレオにぶつかってしまった。
レオ:おっと…
レオに身体を抱きとめられる。
レオ:吉琳ちゃんから抱きつかれるなんて嬉しいな
吉琳:レ、レオっ…
レオ:顔、真っ赤だよ
からかってくるレオに、ジルがすかさず鋭い視線を投げかける。
ジル:プリンセスをからかうのはやめてください、レオ
ジル:それで…メガネは見つかりましたか?
吉琳:いえ…実は眼鏡がなくなる前にセバスチャンを見かけた方がいて…
レオ:ああ。ここにいるよ
レオが椅子に目を向けると、止まっていたセバスチャンが羽根をばたつかせた。
オウム:メガネ、シラナイ、セバスチャンジャナイ…
吉琳:そうなんだ……
(違うか……)
諦めた、その時…―
オウム:デモ、ミタ、メガネ、ミタ
吉琳:え…!
一方、その頃…―
アルバート:全く見えない……
椅子に腰掛けたアルバートが、眉を寄せる。
ゼノは口をつけたカップを置き、静かに問いかけた。
ゼノ:本当に、心当たりはないのか
アルバート:本当です。なぜか気が付いたらメガネがな……
言いかけたアルバートが顔をあげ…―
アルバート:あ………!
第4話:磨きすぎの眼鏡
ダンスホールに戻って来た私は、セバスチャンの話を思い出す。
(セバスチャンの話だと、ここにあるってことだよね…)
オウム:デモ、ミタ、メガネ、ミタ
オウム:ハコ、カザリ、ハイッタハコ、ハイッタ
(飾りの入った箱にメガネが入ったってことだよね…)
ダンスホールに並べられた箱を、しゃがみながら見ていると……
???:眼鏡なら、ないぞ
振り返る私のもとへ、ルイとアランが近づいて来る。
アラン:その箱全部見たけどなかった
吉琳:そうなんだ……セバスチャンから聞いたのに…
(ないってことは、また1から探さなくちゃ…)
私は箱を見つめたまま、小さく溜息をつく。
ルイ:眼鏡がなくても、少しは見えないのかな
アラン:外すと、なんにも見えねえらしい
ルイ:…そう
ルイはそう呟くと、私と同じ目線にしゃがんだ。
ルイ:…一緒に探そう
同時に、私の頭にぽんと手の平が置かれる。
アラン:俺も探すから
優しい2人にふっと頬が綻んだ。
吉琳:アラン、ルイ…ありがとう
そこへ……
アルバート:ここにあるかもしれない……!
ダンスホールにやってきたアルバートが声をあげる。
その隣で、ゼノ様が呟いた。
ゼノ:予想外だったな
アルバートの慌てる声を聞いた皆が、集まってくる。
ジル:何の騒ぎですか
レオ:もしかして見つかった?
シド:…ったく、人騒がせだな
ロベール:良かったね
皆をかき分けるように、駆けつけたユーリが……
ユーリ:あ……
第5話:小さなお手伝いさんと新年パーティー
ユーリ:あ……
ユーリが、窓へと近づき手を触れる。
(何にもないように見えるけど……)
ルイが息を飲んだ。
ルイ:……うそ
ユーリが何か手に取ったと思ったら、そこには眼鏡があった。
ユーリ:アル、眼鏡を磨きすぎじゃない?窓の景色に解けてた
ピカピカに磨かれた眼鏡は、透き通るように光っている。
何とか歩いて来たアルバートが、ユーリから眼鏡を取りあげる。
アルバート:笑うな…!しかし、俺が眼鏡を落としたのはここじゃない
吉琳:…じゃあ、なぜここにあると思ったんですか?
アルバート:眼鏡を拾う前に、窓辺からカリカリと音がしたことを思い出しました
アルバート:もしかしてと思…
すると窓辺に、どんぐりを口いっぱいに貯めたチロルがやってくる。
ユーリ:まさか…
ユーリが手を差し伸べると、チロルがちょこんと乗る。
ユーリ:チロル、眼鏡拾った?
首を傾げるチロルの元に、セバスチャンが飛んでくる。
オウム:ワスレテタ、ワスレテタ
オウム:カザリ、ハコ、リスガハイッテタ
オウム:リス、メガネ、トッタ
(もしかして…)
吉琳:飾り箱に入ってたチロルが、アルバートの落とした眼鏡を拾って
吉琳:窓に置いたってこと…?
ユーリ:でも、この様子じゃただ置いた訳じゃなさそう
ユーリがチロルの首を指先でくすぐる。
チロルの身体から、キラキラとした飾りの粒が落ちた。
ユーリ:みんなと一緒に、眼鏡も飾りだと思って手伝ったのかも
アルバートが眼鏡の中央を指で押しあげる。
アルバート:だとしても…リスめ、許さん…!
アルバートが、ユーリの手から逃げ出したチロルを追いかける。
(とりあえず…見つかって良かった…)
ほっと息をつくと、ルイが私の顔を覗き込んだ。
ルイ:見つかってよかったね
吉琳:うん、本当に良かった…
私を見たまま、ルイがふっと笑みをこぼす。
ルイ:吉琳
吉琳:ん?
ルイ:飾り付けも終わったし、新年のお祝いしたいんだけど
私もルイの言葉に、瞳を瞬かせて…-
吉琳:うん…!
***
そうして、私たちは身支度を整え…―
アラン:今年の新年は、大勢いるな
ルイ:…うん、賑やか
ジルがメイドさんに頼んでシャンパンを配っていく。
ジル:ゼノ様、アルバート殿。ごゆっくりお楽しみください
ゼノ:ああ、皆で祝うのも悪くないな
アルバート:確かに。良い年を迎えられそうですね
レオ:また来年、来てもいいですよ
ユーリ:来年は眼鏡磨きすぎないようにね
ロベール:少し笑えたね
シド:笑って迎える新年なんて、縁起がいいかもな
笑い合う皆を沈めるように、ジルが手を上げる。
ジル:それでは、プリンセスから一言頂きましょうか
皆の視線が私に集まる。
吉琳:はい。それでは…
背筋を伸ばし、私はシャンパングラスを高くあげた。
吉琳:今年も、良い年になりますように…!
グラスの合わさる音が響く。
晴れ渡った空、ウィスタリア城の上には虹が出ていた…―