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Surprise Present~この想いをキミに~[前編](獎勵故事)

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*感謝沐沐提供席德的唷~~

 

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プロローグ:

日差しが明るく庭に降り注ぐ、ある昼下がりのこと…―
公務の合間、わずかな休憩時間をもらった私は、中庭に出ていた。

(こんな良い天気なんだから、ずっと城の中にいるのはもったいないよね)

噴水の縁に腰かけ、小さく伸びをしたその時、ふいに声をかけられた。
ジル:プリンセス、こちらにいらっしゃったんですね

(ジル…? もう公務の時間だったっけ)

首を傾げながら、ジルの声がした方へ顔を向けると…
ジル:部屋にいらっしゃらなかったので、探しましたよ
アラン:お前、相変わらず外にいんの好きだな
レオ:俺は良いと思うよ。元気がある女の子って感じで
シド:元気過ぎるぐらいだがな

(えっ)

ジルの他に、アラン、レオ、シドがすぐ側に立っていた。
吉琳:っ急にどうしたの…?
戸惑いながら尋ねると、彼が私の方へ歩み寄る。
そして…―
???:恋人に贈り物するのに、理由がいる?
吉琳:えっ
優しくそう言われ、小さく鼓動が跳ねるのを感じていると、
彼が私の手を取って…―

***

吉琳:…ん……
ふっと瞳を開くと、私は自分の部屋のソファにかけていた。

(寝てた…んだ)

段々とはっきりしていく頭で部屋を見回すと、
すぐ側に一冊の本が置いてあるのが目に入る。

(そうだ、この本を読んでいて…)

それは、色んな男性から贈り物をされる、あるお姫様の物語だった。

(これを読んでいたから、あんな不思議な夢を見たのかな)

たった今見ていた夢を思い返し、小さく笑みをこぼしたその時、
扉がノックされ、部屋へ入ってきたのは…―

 

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◆お相手を選択しよう◆

彼がプレゼントを探しているみたい!

あなたはどの彼からプレゼントが欲しい?

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◆アラン◆

10個:何にしたらいいんだろうな。
20個:…ちょっと考えてみるか。
30個:あいつの好きそうなもの…。
40個:城下行ってみるか。
50個:あれならいいかもな。
60個:確か市場の方にあったな。
70個:あった。
80個:これなら、あいつに似合いそう。
90個:これ、お前に。
100個 max:香水、似合いそうだったから…城下行ったお土産。

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部屋へ入ってきたのは…―
吉琳:アランっ
あまりのタイミングの良さに、鼓動が小さく跳ねるのを感じながら、
アランの瞳を見つめる。
アラン:なに驚いた顔してんの
不思議そうにしながら、アランは扉を閉めた。
吉琳:ううん、何でもないの
アラン:ふーん

(アランに贈り物をされる夢を見たすぐ後に、アランが来るなんて)

驚く気持ちと共に、嬉しさも胸に広がっていく。
つい笑みをこぼしてしまった私の隣に、アランは腰をかけ、
手にしていた物をそっと差し出す。
アラン:これ

(何だろう?)

目の前に差し出されたのは、黒く重厚な箱だった。
アラン:たまたま城下で見つけたから、お前にやる

(もしかして…プレゼント?)
(まだ、夢の続きをみているみたい)

私は瞳を丸くしながら、受け取った箱をまじまじと見つめる。
吉琳:開けてもいいの…?
アラン:ああ
箱を開けると、そこにあったのは美しいガラス瓶に入った香水だった。
吉琳:可愛い…
繊細な彫りが施された赤を基調とした瓶は、
光に反射してほのかにオーロラに輝いている。
アラン:その香り、お前に似合うと思って
吉琳:ありがとう

(アランが私のために、選んでくれたんだ)

そう思うと嬉しくて、胸がじんわりと温かくなる。

(だけど、今日は記念日でも、誕生日でもないのに)

吉琳:でも…どうして買ってくれたの?
すると、アランは視線を逸らしながらぽつりと答えた。
アラン:…恋人に贈り物すんのに、理由なんかいらないだろ?

(あれ、この言葉……)

聞き覚えのある言葉に、はっと小さく息をのむ。

(さっき見た夢で、アランが言っていたことと同じ…)

アラン:…なに
素敵な偶然に、驚きとともに幸せな気持ちで満たされていく。
吉琳:なんだか…

(夢の中でも、現実でも、アランに大切にしてもらっているみたいで…)

吉琳:幸せだなって
にこりと笑みを向けると、
アランは瞳を瞬かせた後、私の頭をこつんと軽く小突いた。
アラン:バーカ、大げさ
苦笑するようにそう言ったアランは、ふっと瞳を和ませる。
アラン:まあ…こんなことお前にしかしないけど

(私、だけ……)

アランの言葉に、胸がトクンと甘い音を立てたその時、
そっと腰を抱き寄せられ、優しく唇が重なる。
吉琳:…ん……
早鐘を打つ鼓動が聞きながら、アランの広い背中へ腕を回すと、
アランは、愛おしそうにその唇を首筋に滑らせる。

(小さなことでも、アランと一緒にいると、本当に幸せに感じるな)

そうして、甘く軋む音を聞きながら、
私はゆっくりとソファへ身体を沈めた…―


◆キャラ別親密度MAX特典◆
キャンペーン終了までに各彼と親密度がMAXになると各彼ごとの特別ストーリーが読める&
アバターGET★

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◆ジル◆

10個:何か贈り物をしてさしあげたいですが…。
20個:さて、何が宜しいでしょうか。
30個:プリンセスによく似合うものが良いですが…。
40個:まずは城下を見ることにしますか。
50個:やはり、贈るならあれでしょうか。
60個:そういえば向こうに良い店がありましたね。
70個:これは良さそうですね。
80個:プリンセスに喜んでもらえそうです。
90個: こちらを。日ごろのご褒美、でもありますが…。
100個 max:この靴は、恋人へのささやかな贈り物です。

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扉がノックされ、部屋へ入ってきたのは、ジルだった。
吉琳:どうしたんですか?
たった今、夢で見ていたジルが訪れたことに瞳を瞬かせてしまう。

(明日の予定の確認かな?)

そんなことを思っていると、ジルは静かに微笑んだ。
ジル:貴女にお渡ししたいものがありまして
吉琳:えっ

(渡したいもの?)

思いがけない言葉に驚いていると、ジルは扉を閉め、私の隣に腰をかけた。
そして、後ろ手に隠すように持っていた白い箱を、こちらへ差し出す。
ジル:どうぞ、開けてみてください

(何だろう?)

にこやかに言ったジルの言葉に促され、箱を開けると…
吉琳:素敵…
そこには、美しい紫色の靴が入っていた。
繊細なレースが施された上に、上品なビジューが散りばめられていて
滑らかな手触りのリボンがかけられている。

(綺麗な靴…どんなドレスにも似合いそう)

思わず見入っていると、ジルの柔らかい声が響いた。
ジル:どうやら、気に入って頂けたようですね
吉琳:はいっ
ふいな贈り物に、驚きと共に嬉しさが広がる。

(でも…)

吉琳:…こんな素敵なもの、頂いてもいいんですか?

(今日は何かの記念日でもないし…)

貰う理由に心当たりがなく、不思議に思って尋ねると、
ジルがふっと笑った。
ジル:貴女は、真面目ですね
目元を和らげそう言ったジルは、耳元に唇を寄せて、甘く囁く。
ジル:恋人に贈り物をするのに、理由が必要ですか?
その低く、艶めいた声にトクンと鼓動が甘く震えると共に、
たった今見た、夢の場面が頭に浮かんだ。
吉琳:あっ…

(この言葉…夢と一緒)

小さく息をのむ私を、ジルが不思議そうに見つめる。
ジル:どうかされましたか?
吉琳:えっと…
私が夢の話をすると、ジルは優しい瞳でこちらを見つめ返した。
ジル:それは不思議な夢を見ましたね。ですが、夢の中の私も同じ発言をするとは
ジル:きっと、私の想いが通じて貴女にそんな夢を見せたのかもしれません
吉琳:え?
首を傾げる私の頬に、ジルは指先を滑らせる。
ジル:私は、どんな時でも貴女の喜ぶ顔が見たいので
ジル:…たとえ夢の中であっても
愛しさを込めた瞳で見つめられ、頬が一気に熱を持つ。
吉琳:…っ…

(もう…そんなことを言われたら照れてしまう)

まつ毛を伏せると、そっと顎をすくい上げられ、
ジルの澄んだ瞳とぶつかり、胸が甘く軋んだ。
ジル:ですから、もっと貴女の笑顔を見せてください吉琳?
吉琳:…はい
愛しげに囁くジルへ頷くと、
優しく引き寄せられたと同時に、口づけが落ちる。

(何でもない日でも、こうして贈り物をしてくれて…)
(…ジルといると嬉しいことばかりで、自然と笑顔になってしまう)

目を閉じると、ジルの温もりがゆっくりと私に重ねられ、
こぼれそうになる声を、もう一度、甘いキスが優しく塞いだ…―


◆キャラ別親密度MAX特典◆
キャンペーン終了までに各彼と親密度がMAXになると各彼ごとの特別ストーリーが読める&
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◆レオ◆

10個:何を贈ろうかな…。
20個:やっぱり喜んでもらえるものが良いよね。
30個:プリンセスが喜ぶものか…。
40個:城下なら良い物見つかるかな。
50個:あ、あれなんかどうかな。
60個:市場で見たような気がする。
70個:確かこの辺に…。
80個:うん、これなら良さそう。
90個: これ、喜んでもらえると良いんだけど。
100個 max:君の好きな曲のオルゴール。受け取ってくれる?

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ノックの音が響き、部屋に入ってきたのはレオだった。
吉琳:急にどうしたの…?
レオ:これ城下で見つけたものなんだけど、吉琳ちゃんに渡したくて
包装紙で包まれた箱を差し出され、目を見開く。
吉琳:ありがとう…でもどうして急に…?
レオ:恋人に贈り物をするのに、理由がいる?
吉琳:え?

(今の言葉、さっき見た夢と同じ…)

レオ:ほら、気にしないで開けてみて?
吉琳:う、うん
レオに促されて包装紙を丁寧に開けると…―

(わあ…)

中から出てきたアンティークのオルゴールに思わず笑みがこぼれる。
吉琳:素敵なオルゴール…
金色の取っ手をくるくる回すと、緩やかにメロディーが流れ出す。
吉琳:あ…この曲って…
レオ:前に公務の休憩中、吉琳ちゃんが無意識に歌ってた曲だよね?
吉琳:覚えていてくれたの…?
レオ:うん、俺吉琳ちゃんのことなら何でも忘れないから
歌を聞かれたことを思い出すと、今でも恥ずかしくて頬が熱くなる。

(でも、レオが些細なことまで覚えていてくれたことは、嬉しいな…)

吉琳:…ありがとう。オルゴール大切にするね
もらったオルゴールを大切に胸に抱きしめると、
ふいに夢のことを思い出した。
吉琳:そういえば、さっき夢でね…――
夢の話をすると、レオがどこか楽しげに目を細める。
レオ:へえ、面白い夢を見てたんだね
レオ:それで、吉琳ちゃんはみんなからの贈り物を受け取ったの?
吉琳:ううん、受け取る前に目が覚めたから…
吉琳:でも、もしあのまま夢の続きを見てたら…レオからの贈り物を受け取ったと思う

(もらうなら、やっぱりレオからがいいから)

頬がわずかに熱を持つのを感じながらそう告げると、
レオがふっと笑う声が落ちた。
レオ:…それじゃ、夢の中で渡しそびれた代わりに
レオ:もう一つ吉琳ちゃんに贈り物をしてもいい?
吉琳:え、なに…?
レオ:それはね…
内緒話をするようにレオの顔が近づく。
耳を寄せようとすると、柔らかな感触が頬に押し当てられた。
吉琳:…っ…レオ?
頬に口づけられたと気付き、鼓動がひと際大きく音を立てる。
レオ:吉琳ちゃんへの、俺の気持ち
レオ:誰より大切だから、何でもない日に贈り物をしたくなる
レオ:大好きな人の笑顔は…特別な日じゃなくても見たいから

(そんな風に思ってくれているなんて…嬉しい)

告げられた想いに、胸に甘い熱が広がっていく。
嬉しくて口元を綻ばせると、レオの手が私の頬を包んだ。
レオ:吉琳ちゃんへの気持ち、もっと伝えてもいい…?

(私も…もっとレオの気持ちを受け止めたい)

吉琳:うん…
小さく頷くと、首の後ろに回った手に頭を引き寄せられる。
吉琳:ん…っ
優しく落ちた口づけが深くなるたび愛しさが増して、
想いを返すように、大好きな人の背中にそっと腕を回した…―


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◆シド◆

10個:贈り物してあいつを驚かせんのも悪くねえな。
20個:何にするか。
30個:あいつの喜ぶものっつーと…。
40個:街で探してみるか。
50個:そういや、前にあいつが見てたもんがあったな。
60個:確か向こう歩いてた時だったか。
70個:ああ、これなら良さそうだな。
80個:あいつに似合いそうだ。
90個:これ、お前が好きそうだと思ってな。やるよ。
100個 max:その顔、ネックレス気に入ったみてえだな。

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ノックの音が響き、部屋へ入ってきたのは…―
シド:よお、沐沐
沐沐:シド…?
シド:ちょっとお前に用があってな
扉を閉めたシドが私の顎を持ち上げ、顔を近づける。
沐沐:どうしたの…?
シド:いいから…黙ってこのまま、目閉じろ
シドの吐息が頬に触れて、思わずぎゅっと目を閉じた。

(いきなりどうしたんだろう…)

緊張に体を固くしていると、首筋に指が触れて肩が跳ねる。
シド:ちょっと触ったくらいで敏感すぎだろ
沐沐:……っ
間近で聞こえる低い笑い声に頬を熱くしていると…―
シド:…ほら、終わったぞ
遠ざかる気配にそっと瞼を開く。

(一瞬、キスされるのかと思った…)

沐沐:シド、今のは…
問いかけると、シドは口角を上げて鎖骨の辺りにトンと指を置いた。
シド:首、見てみろよ
沐沐:首…?
近くの鏡を覗いてみると、
首にサファイアブルーの石がついた、ハート型のネックレスがきらめいていた。
沐沐:わ…綺麗…
シド:気に入ったか?

(気に入ったかって…)

沐沐:もしかしてこれ、くれるの…?
シド:ああ。城下で見つけてお前に似合うと思って買ったんだ
沐沐:でも、特別な日でもないのにどうして…
首を傾げると、シドの指がネックレスのチャームに触れる。
シド:恋人に贈り物をするのに、理由がいるか?
沐沐:え…

(今の、夢で聞いた言葉と同じ…)

シド:ま、お前がいらねえって言うなら他の奴に売るから返せ
沐沐:い、いらないなんて言ってないよ
慌ててチャームを手で隠すと、シドが楽しげに笑う。
シド:なら、おとなしくつけとけ
沐沐:…ありがとう

(さっきの夢もあそこで目が覚めなかったら)
(シドはこんな風に贈り物をくれたのかな…?)

シドからの贈り物が嬉しくて、堪えきれず笑みが浮かぶ。
沐沐:ねえ、シド。このネックレスのお礼、させてくれない?
シド:あ? なんでだよ
沐沐:贈り物をくれたシドの気持ちが嬉しいから
沐沐:私もシドに、気持ちを返したい
真っすぐに瞳を見つめて言葉を紡ぐと、シドの眼差しが和らいだ。
シド:なら…しばらくじっとしてろ
沐沐:え…?
シドの顔がさっきのように近づいて…―
沐沐:ん……
額、瞼、頬へとキスが落ち、優しい感触に頬が熱を帯びていく。
沐沐:シド…?
そっと名前を呼ぶと、シドの大きな手が私の髪を撫でた。
シド:…目閉じた時、お前キスされると思っただろ
シド:そういうつもりじゃなかったが、お前の顔見たら気が変わった
シド:だから好きなだけ…お前にキスさせろ

(…シドが望むなら……全部あげたい)

けれどそれを言葉にするのは恥ずかしくて、
触れる優しい熱を、私は鼓動を高鳴らせながら受け止めた…―


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