日版王宮 收集活動-Christmas Countdown!

Christmas Countdown!(獎勵故事)

【期間限定】11/17 16:00~ 12/1 16:00

日版王宮 收集活動-Christmas Countdown!

もうすぐやってくるクリスマスに、
街が華やぎ始めたある日のこと。
あなたは、彼とそのペットたちと一緒に、
ツリーを飾っていくことになり…―
………
……
ユーリとジルが選んだオーナメントは、ある共通点があって…
ユーリ 「ジル様、意外と甘いもの好きだもんね」
ジル 「クリスマスと言えば…
ジル 「と考えたら、自然とこれを選んでしまっただけのことです」
……
うさぎのベンジャミンに苦戦するアルバートに、ゼノが微笑み…
アルバート 「万が一ゼノ様の手を煩わせるようなことがあれば、
アルバート 「私が厳しくしつけま…」
ゼノ 「…アルバートは、
ゼノ 「先に自分のペットをしつけた方が良いかもしれないな」
……
アランとレオが、あなたを挟んで遠慮のないやりとりを始め…
アラン 「…どうして隣に吊るすんだよ
レオ 「別にいいでしょ、オーナメントが隣り合ってるくらい」
……
シドとルイが、高いところに飾り付けをするあなたを手伝ってくれて…
シド 「…ほらな。気をつけろ」
ルイ 「吉琳、大丈夫? 掴まって」
………
……
彼の好きなオーナメントでツリーを飾りながら、
ひと足早いクリスマス気分を楽しんでみませんか…?

 

*感謝微晞殿下提供路易和席德的故事唷~~~

 

日版王宮 收集活動-Christmas Countdown!

 

▼ストーリーのプロローグはこちら♪▼

 

冷たい風が葉の落ちた木を揺らす、ある冬の朝のこと…―

(最近すっかり寒くなってきたな…)

白い息に冬の訪れを感じながら、私は執務室へと歩いていた。
扉が空いたままのダンスホールの前を通りがかったその時…
ちらりと見えた光景に、私は思わず足を止めた。

(あれってもしかして…)

誘われるようにホールに足を踏み入れる。

***

ダンスホールには、大きなクリスマスツリーが用意されていた。

(やっぱり、ツリーだ…!)
(まだ飾りつけは終わってないみたい…)

わくわくとした気持ちで、
まだ少しシンプルなツリーを見上げていると…―
???:吉琳ちゃん。こんなところで何してるの?

(あ…)

柔らかい声に呼ばれて振り返ると、そこにはロベールさんがいた。
ロベール:ツリーか…。もうそんな季節なんだね
吉琳:はい。
吉琳:ちょうど出されてるのを見かけて、つい寄ってしまいました
吉琳:…ツリーを見ていると、なんだか楽しくなりますね
すると、ロベールさんが優しく微笑んだ。
ロベール:王宮でも、毎年クリスマスを祝ってるけど…
ロベール:城下では、どんなクリスマスを過ごしていたの?
吉琳:そうですね…
私は、にぎやかな城下でのクリスマスを思い出した。
吉琳:みんなでツリーの飾りつけをしたり、
吉琳:アドベントカレンダーを作ったり…

(王宮の華やかなクリスマスも素敵だし、楽しいけど…)
(城下での、皆でわいわい準備をするクリスマスも楽しかったな)

ロベール:そっか
ロベール:もし王宮でもそんな風に過ごせたら、
ロベール:忙しくしてるみんなの息抜きになるかもしれないね
ロベールさんの言葉に、私ははっとあることを思いついた。
吉琳:それじゃあ、
吉琳:ツリーの飾りつけをみんなに手伝ってもらうのはどうでしょうか
吉琳:それぞれの好きなものを、オーナメントとして飾ってもらって…
ロベール:良い案だね
ロベール:それだったらみんなも空いた時間に参加できそうだ
吉琳:今度提案してみます
私が頷いたその時、
ロベールさんの胸ポケットがごそごそと動いた。
ロベール:あ…
吉琳:ロベールさん、それは…?
やがてポケットからぴょこんと顔を見せたのは、
ロベールさんのペットである、ハリネズミのアンバーだった。
ロベール:お前もツリーが見たかったの?
ツリーを見上げてひくひくと鼻を動かすアンバーに、
思わず笑みが浮かぶ。

(可愛いな…)

アンバーは小さな手を伸ばし、飾ってあるオーナメントのひとつ…
サンタクロースの帽子にじゃれついた。
吉琳:これが欲しいの?

(なんだか、サイズがちょうど良さそうだな)

私はツリーからそっとサンタ帽を取って、アンバーの頭に載せた。
すると、ロベールさんがふっと笑う。
ロベール:…似合ってるね
吉琳:はい。とっても可愛いです

(…そうだ。せっかくだから、みんなが飼ってるペットたちにも、)
(クリスマスを楽しむためのプレゼントを用意しておこうかな)

私はまた、飾りかけのツリーに視線を戻した。

(みんなは、どんなものでこのツリーを飾ってくれるんだろう)

わくわくと弾む気持ちが、冬の寒さを忘れさせてくれた…―

 

日版王宮 收集活動-Christmas Countdown!

 

◆ユーリxジル特典ストーリー★

日版王宮 收集活動-Christmas Countdown!

クリスマスが連れてくる、
暖かく幸せな気配に街が浮き立ち始めた、ある日のこと…
私は、ダンスホールでワクワクしながらツリーを見上げていた。

(どんなクリスマスツリーに仕上がるのか、楽しみ)
(みんな、どんなオーナメントを持ってきてくれるのかな)

その時、扉が開いてユーリとジルが入ってきた。
ユーリ:吉琳様
吉琳:ユーリ!
ユーリ:ジル様も連れてきたよ
ジル:お待たせいたしました
吉琳:いえ…! 二人とも、来てくださってありがとうございます
ユーリの肩に乗っているリスのチロルと、
ジルの足元にいるペルシャ猫のミケランジェロは、
つぶらな瞳でこちらを見上げている。
吉琳:チロルとミケランジェロも、ありがとう
ユーリ:今日はクリスマスの準備って言ってたけど…
ユーリ:チロルとミケランジェロも連れて来て欲しいって言ってたのは、どうして?
吉琳:…それは、これを渡したかったからだよ
私は、用意していた小さなサンタクロースの帽子を取り出した。

(気に入ってもらえるかな…)

そして、2匹の頭に、帽子をちょこんと載せる。
ユーリ:あ、可愛い
ジル:これは…クリスマス前なのに、プレゼントを頂いてしまいましたね
ジル:ありがとうございます
吉琳:いえ…。チロルもミケランジェロもも、良く似合っていますね
ミケランジェロ:ミャア
チロル:キュッ

(まるで「ありがとうと言ってくれてるみたい)

顔を上げると、みんな思っていることは同じようで、私たちは微笑みあった。
ユーリ:ありがと、吉琳様
ユーリ:…ところで、メインはこのツリーを飾ることだよね
吉琳:うん。好きなオーナメント、持ってきてくれた?
ユーリ:もちろん! それじゃ、早速…
ユーリはポケットから、キャンディケインのオーナメントを取り出した。
吉琳:そのキャンディ、クリスマスが近づくとよく見るね
ユーリ:うん。キャンディよりマシュマロの方が好きだけど、これは特別
ユーリ:見てると、もうすぐクリスマスだーって思ってわくわくしない?
吉琳:うん、分かる気がする

(なんだかユーリらしいな)

思わず唇に微笑みが浮かぶ。

(…ジルは、どんなものを持ってきているんだろう?)

吉琳:ジルは何を飾ってくださるんですか?
ジル:私もお菓子のオーナメントを選びました
ジルが手にしていたのは、ジンジャーマンクッキーの形をしたオーナメントだった。
吉琳:可愛いですね
少し困っているような眉に愛嬌があって、
見ているだけで自然と笑みがこぼれてしまう。
ユーリ:ジル様、意外と甘いもの好きだもんね
ジル:クリスマスと言えば…と考えたら、自然とこれを選んでしまっただけのことです
ジルはツリーに オーナメントを飾った。
ジル:それに、ジンジャークッキーマンは、縁起のいいものでもあるんですよ
吉琳:えっ…そうなんですか?
ジル:ええ。元は、人々の健康を祈って作られたものだと言われています

(知らなかったな…)

ユーリ:さすがジル様、物知りですね
吉琳:それじゃあ、このオーナメントで王宮の皆が来年も健康に過ごせると良いですね
ジル:ええ、そうですね
微笑んだその時…ユーリの方に視線をやったジルが、ふと首を傾げた。
ユーリ:どうかしましたか?
ジル:…ユーリ、チロルがいなくなっているようですが…
ユーリ:あれ…?

(あ、本当だ…)

ユーリの肩にいたはずのチロルが、いつの間にかいなくなっている。
吉琳:どこに行っちゃったんだろう
ホールを見回してチロルを探し始めたその時、
急にミケランジェロがクリスマスツリーに顔を突っ込んだ。
吉琳:ミケランジェロ…どうしたの?
驚いた私に、ジルは優しく微笑む。
ジル:…どうやら、私たちが探す必要はなさそうですよ

(え…?)

ミケランジェロが、ツリーから顔を出す。
その口元は、チロルの首のうしろをそっと咥えていた。
チロル:キュッ

(あっ…ツリーの中にいたんだ…!)

ユーリ:もー、そんなとこにいたの?
床に降ろされると、ユーリの服を登って、チロルは再び肩の上に落ち着く。
ジル:リスですから、木の中が落ち着くのかもしれませんね
ユーリ:気に入ったなら、また連れてきてあげるよ
チロル:キュー!
嬉しそうに鳴くチロルに、私たちは思わず笑ってしまった。
ジル:さて…。それでは、私たちはそろそろ執務に戻ります
吉琳:はい。ふたりとも、ありがとうございました
ジル:ひと足先にクリスマスの気分が味わえて、楽しかったですよ
ユーリ:俺も。誘ってくれてありがと、吉琳様

(よかった…。楽しんでもらえたみたい)

ユーリ:次は、アルとゼノ様だっけ?
吉琳:うん。客室にいらっしゃると思うから、声をかけてきてもらってもいい?
ユーリ:任せて
ジル:…今年のクリスマスツリーは、例年以上に豪華になりそうですね
ジルが、ツリーを見上げる。
ジル:完成を楽しみにしておきましょう
吉琳:はい…!
ジンジャークッキーとキャンディケインのオーナメントは、甘く幸せな空気でホールを満たす。
その空気を思いきり吸い込みながら、私は二人の背中を見送った…―。

 

日版王宮 收集活動-Christmas Countdown!

 

◇アルバートxゼノ特典ストーリー★

日版王宮 收集活動-Christmas Countdown!

ジルとユーリが去った後……
ツリーの飾り付けを続けていると、少ししてゼノ様とアルバートがやってきた。
ゼノ:見事なクリスマスツリーだな
アルバート:そうですね
吉琳:おふたりとも、来てくださってありがとうございます
吉琳:スピネルと、ベンジャミンも
ツリーを見上げるゼノ様の腕には、大人しく羽を畳んだフクロウのスピネルがとまっている。
アルバートの足元では、うさぎのベンジャミンが一緒になってツリーを見上げていた。
アルバート:これに、1人1人飾り付けを足していくということですね
吉琳:そうです。でも、その前に…プレゼントがあります
私はスピネルの頭に、そっと小さなサンタクロースの帽子を載せた。

(よかった。大きさもぴったりみたい)

ゼノ:スピネルを連れてきて欲しいというのは、こういう理由だったのか
ゼノ:…ありがとう。よく似合っているな
ゼノ様は、サンタ帽を被ったスピネル見て静かに微笑む。
吉琳:ベンジャミンもどうぞ
帽子を手にしゃがむと、ベンジャミンはぴょんと私の膝の上に飛び乗ってきた。
吉琳:いい子だね
アルバート:…俺に対する態度とは大違いですね
吉琳:そうなんですか…?
ベンジャミンの毛並みの良い頭に、ちょこんと帽子を載せて、抱き上げる。
吉琳:ベンジャミンも、よく似合っていますよ
アルバート:ええ。…ありがとうございます
アルバートが微笑みながら、受け取ろうと両手を差し出したその時…
ベンジャミンは両足をつっぱって、アルバートの胸を押し返した。

(あれっ…もしかして、嫌なのかな)

アルバート:プリンセスに抱かれている間は大人しくしていたくせに…
苦戦するその姿に、私は思わず笑ってしまった。

(アルバートは必死だけど、)
(ベンジャミンはなんだかからかって遊んでいるみたい)

一方スピネルは、ゼノ様の肩に大人しくとまり、
澄ました様子でアルバートとベンジャミンを眺めている。
吉琳:なんだか…スピネルとベンジャミンは、性格が真逆ですね
アルバート:スピネルは、ゼノ様のペットですから
ベンジャミンをなんとか腕の中に収めたアルバートが、言葉を続ける。
アルバート:万が一ゼノ様の手を煩わせるようなことがあれば、私が厳しくしつけま…
次の瞬間、ベンジャミンがぺしっと前足でアルバートの顔をはたいた。
アルバート:お前は、人が話をしているというのに…っ
ゼノ:…アルバートは、先に自分のペットをしつけた方が良いかもしれないな
ゼノ:もっとも、ベンジャミンもお前に気を許しているからこその態度だと思うが
ゼノ様に微笑まれて、アルバートが言葉に詰まる。
吉琳:ケンカするほど仲が良い、とも言いますからね

(きっと、嫌われてるわけじゃない…よね?)

アルバート:…仕方ありませんね
ベンジャミンを床に降ろしたアルバートが、薬指で眼鏡を押し上げる。
アルバート:ともかく、オーナメントを飾らせてください
そう言うと、ポケットから地球儀をモチーフにしたシルバーのオーナメントを取り出した。
吉琳:わあ…精巧に作られていますね
アルバート:ええ。数年前、公務で地方を訪ねた際に購入したものです
アルバート:銀細工が有名な地域でした
答えながら、ツリーにオーナメントを飾る。
地球儀は反射して、優しい光をホールに散らす。

(何年も前のものなのに、ぴかぴかに磨かれてる…)
(なんだかアルバートらしい)

ゼノ:では、俺も飾るとしよう
ゼノ様が取り出したのは、星をモチーフにした美しいオーナメントだった。
吉琳:ゼノ様は、星を見るのがお好きですものね
ゼノ:ああ。…シュタインに、星がよく見える場所がある
ゼノ:スピネルへのプレゼントのお返しとして、今度お前も連れて行こう
吉琳:ありがとうございます…!楽しみにしています
ゼノ:ああ
ツリーにオーナメントを飾りながら、ゼノ様は静かに微笑んだ。

(…さっきよりも、また少し華やかになったな)

弾む気持ちで、オーナメントが足されたツリーを見上げる。
アルバート:それにしても…ウィスタリア城のツリーの飾り付けをすることになるとは思いませんでした
ゼノ:そうだな。少々不思議な気分だ
吉琳:すみません、お二人にも手伝って頂いてしまって
ゼノ:いや、構わない。なかなか楽しかった
アルバート:それでは、私たちはそろそろ公務があるので客室に戻りますが…
アルバート:まだ飾りつけをしていない者がいるなら、声をかけてきましょうか?
吉琳:あ…では、すみませんがアランとレオに声をかけていただけますか?

(ふたりとも、)
(確か今は休憩している頃のはずだよね)

アルバート:分かりました。それでは
ゼノ様とアルバートが出ていくと、ホールは一気に静かになる。
地球儀と星のオーナメントは、光に照らされて美しく、静かにまたたいている。

(選んだオーナメントひとつでも、その人の性格が出るみたい)
(他の人たちは何を飾ってくれるのか、楽しみだな)

これからいっそう華やかになっていくツリーを思い浮かべながら、
私は自然と一人、微笑んでいた…―。

 

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◆アランxレオ特典ストーリー★

日版王宮 收集活動-Christmas Countdown!

(アランとレオ、来てくれるかな…)

ツリーの前でふたりを待っていたその時…―
???:ワンッ

(え…?)

元気な声が聞こえてきて、足元に子犬が飛びついてきた。
吉琳:アーサー!
アランが飼っている犬のアーサーに続いて、
レオが飼っている、オウムのセバスチャンが飛んでくる。
セバスチャン:セバスチャン、キタ!
吉琳:セバスチャンも…こんにちは

(相変わらず元気だな)

アーサーやセバスチャンとじゃれあっていると、アランとレオがホールに入ってきた。
アラン:アーサーもセバスチャンも、はしゃぎすぎ
レオ:元気だね
セバスチャン:ゲンキ、ゲンキー!
元気よく復唱してみせるセバスチャンに、思わず笑顔になる。
吉琳:アランとレオも、来てくれてありがとう
レオ:ううん。こちらこそ、楽しそうなお誘いありがとう
アラン:で、このツリーを飾ればいいの?
吉琳:うん。でも、その前に…セバスチャンとアーサーに、プレゼントをしてもいい?
アラン:いいけど…
私がしゃがむと、アーサーがつられたようにお座りをする。
セバスチャンもその隣で羽を閉じると、首を傾げるようにしてこちらを見上げた。
吉琳:…はい、これ。ちょっと早いけど、クリスマス気分になれるかなと思って
2匹の頭に、そっと小さなサンタクロースの帽子を載せる。

(ぴったりだ…)

アラン:…よかったな。似合ってる
アーサー:ワンッ
セバスチャン:セバスチャン、カッコイー!
レオ:うん、かっこいいかっこいい
レオ:吉琳ちゃん、ありがと
吉琳:どういたしまして

(よかった。喜んでもらえたみたい)

アラン:…それじゃ、飾りつけするか
アランが、剣をモチーフにした小さなオーナメントを取り出した。
吉琳:剣…? 綺麗なオーナメントだね
アラン:ま、一応騎士だから
アラン:…好きなもの飾っていいんだろ?
吉琳:うん、もちろん

(アランにとって、きっと剣は大切なものなんだろうな)

レオ:俺はどこにかけようかな
その隣で、本をモチーフにしたオーナメントを手に、レオがツリーを見上げる。
アラン:…アンタはどうして本なの?
レオ:それは、アランと同じ理由じゃないかな
レオ:本で得られる知識は、俺にとっての剣みたいなものだから
レオ:何かを守るためにも役立つし、攻撃にもなる
アラン:…あっそ
レオ:あ、ちょうどここ空いてる
レオは、アランの剣の隣に本のオーナメントを吊るした。
アラン:…どうして隣に吊るすんだよ
レオ:別にいいでしょ、オーナメントが隣り合ってるくらい
眉をひそめるアランをなだめるように、レオが笑う。
ふたりの遠慮のないやりとりを聞きながら、いつの間にか私も笑っていた。
吉琳:…二人とも、仲が良いのか悪いのか、分からないね
アーサー:ワンッ
セバスチャン:ナカヨシ、ナカヨシー
アーサーの頭の上に乗ったセバスチャンが、楽しそうに言う。
アラン:セバスチャン、お前…
アランが眉をひそめると、
セバスチャンは慌ててアーサーの頭から飛び立ち、レオの肩に乗った。
レオ:あんまりいじめないでよ
レオ:それにしても…今年のツリーは、随分豪華になりそうだね
ツリーを見上げるレオは、ふっと優しい笑みを浮かべた。
レオ:オーナメントも、バリエーション豊かだし
吉琳:うん! あとは、シドとルイに飾ってもらえば完成なの
レオ:その二人なら、さっき廊下で顔を合わせて言い合いしてたよ
アラン:言い合いっつーか…ルイはひたすら面倒くさそうにしてたけどな
レオ:良かったら声かけてくるけど
吉琳:うん、ありがとう
アランとレオを見送って、ツリーを見上げる。
剣のオーナメントと、本のオーナメントはそっぽを向きながらも、背中を合わせている。

(想いを込めた物はそれぞれ違うけど、どちらも、二人の大切なものを表してる)

対象的なモチーフが彼ららしくて、自然と微笑みが浮かぶ。

(いつか、二人がお互いに素直に話せる日が来るといいな)

クリスマスが誰もの心に優しい気持ちを届けるように、
二人にも微笑みあえる日を届けてくれたらと、私は心の中で祈った…―。

 

日版王宮 收集活動-Christmas Countdown!

 

◇シドxルイ特典ストーリー◇  *感謝微晞殿下知道我沒收集到,特意提供了此文字檔!!!!!!!!!!

日版王宮 收集活動-Christmas Countdown!

レオとアランがホールを去って、しばらくした頃…
今度はシドとルイが、それぞれのペットを連れて来てくれた。
微晞:ジャス、シャル、少しじっとしていてね
私は、2匹の頭にそっと小さなサンタ帽を乗せた。
ダルメシアンのジャスはそれに応えるようにしっぽを振り、
小鳥のシャルは、透き通った声でさえずる。
シド:わざわざこいつも連れて来いっていうのは、こういうことだったのか
ルイ:ありがとう、微晞。シャルも喜んでる
微晞:どういたしまして

(喜んでもらえたみたいで、良かったな)

微晞:ところで…好きなオーナメントは持ってきてくれた?
シド:ああ。めんどくせえが、用意してやった
シドが取りだしたのは、ぽってりとしたフォルムの黒い鳥を模したオーナメントだった。
微晞:鳥…?
シド:クリスマスと言えばこれだろ。七面鳥
思いがけない言葉に、思わず目が丸くなる。
微晞:それはもしかして、食べ物として…?
シド:それ以外に何があんだよ

(シドらしいと言えば、シドらしいのかも…)

思わず納得していると、ルイが言った。
ルイ:シド、情緒がない
シド:んなもん求められても困る
ルイ:…そう
ルイは適当に相槌を打ちながら、ふわふわとした白いものを取り出した。
シド:なんだそれ

(もしかして、コットン…?)

ルイ:雪のかわり。室内だけど、こうすれば季節を感じられるでしょ
微晞:本当だ…!ツリーに載せてみると、本物の雪みたい
ルイに手渡されて、私も一緒にツリーにコットンを載せる。
ルイ:そういえば、微晞は何を付けたの?
微晞:私はこれからだよ

(確か、ここに置いておいたはず…)

私は、用意しておいた柊のオーナメントを取りだした。
そして、ツリーの足元に用意してあった踏み台の上に乗ると、
空いているところに手を伸ばす。

(あとちょっとなんだけど…)

けれど、思うところには、高くてなかなか手が届かない。

(あれ…?)

シド:おい、無理すんな
微晞:大丈夫、もうちょっとだから
つま先立ちした拍子に、踏み台がガタリと揺れた。
微晞:きゃ…
落ちると思ったその時…―
大きな腕が、後ろから私を抱きとめた。
シド:…ほらな。気をつけろ
微晞:っ、ごめん…

(シドが受け止めてくれたんだ…)

顔が熱くなるのを感じながらお礼を言う。
ふと顔を上げると、ルイが冷ややかにシドを見つめていた。
ルイ:…シド、いつまでそうしてるつもり?
シド:こいつが寄りかかって来てるんだから仕方ねえだろ
ルイ:微晞、大丈夫? 掴まって
シドの言葉を無視して、ルイが手を差し出してくれる。
微晞:ありがとう…
お礼を言いながらその手を取ると、ぐいっと引いて私の体勢を直してくれた。
ルイ:貸して。俺が付けてあげる
間近で微笑まれて、さらに頬が熱くなる。
微晞:っ…ありがとう。、気をつけてね
ルイは柊を受け取ると、難なくツリーに飾ってくれた。
ルイ:これで、完成?
微晞:うん…!
弾む気持ちで、ツリーを見上げる。
シド:…見事に統一感のねえツリーだな
微晞:そうだね…。でも、それで良いの
ジンジャーマンや、剣や、地球儀…。
みんなが選んだオーナメントには、確かに統一感がない。

(でも、みんなの好きなものが詰まったツリーだと思うと、)
(それだけでこのツリーが大好きになりそう)

シド:にしても…こうやってツリーに自分で飾りつけするなんて、ガキの頃ぶりだったな
ルイ:俺も。…楽しかった。ありがとう、微晞
微晞:ううん…っ。こちらこそ、ありがとう

(楽しんでもらえて、よかったな…)

シド:…それじゃ、仕事も済んだし、俺はそろそろ帰るか
シドが伸びをして、ホールを出て行こうとしたその時……
ユーリ:飾りつけ、もう終わった?
微晞:ユーリ…! 見に来てくれたの?
ユーリ:俺だけじゃないよ。ほら
ユーリに続いて、他のみんながホールに入ってくる。
ジル:ずいぶんにぎやかなツリーになりましたね
ロベール:みんならしさが出てて、良いんじゃない?
アルバート:これは…剣のオーナメントですか。作りが良いですね
ゼノ:コットンは、雪を表しているということか

(ゼノ様や、アルバートまで…)

その時、またホールに誰かが入ってきた。
レオ:あれ。みんな同じこと考えてたのか
アラン:…これで完成?
微晞:レオ、アラン…! うん、これで全部終わったよ
微晞:みんな、今日はありがとうございました
ルイ:こちらこそ
シド:たまには悪くねえ
ジル:せっかくのプリンセスの計らいですから
ジル:…今年は、城のみなさんでクリスマスパーティーを開くというのも良いかもしれませんね
いつになく和やかな、楽し気な雰囲気に、心が弾む。

(…今年はどんなクリスマスになるのか、今から楽しみだな)

皆でツリーを見上げながら幸せな予感を感じた、
クリスマスにはまだ少し早い冬の日だった…―。

 

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    創作者 小澤亞緣(吉琳) 的頭像
    小澤亞緣(吉琳)

    ♔亞緣腐宅窩♔

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