新版王宮 收集活動-Sweet Life~恋するシェアハウス~(獎勵故事)
*缺28回&33回的故事
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豪華なシェアハウスで共同生活を送っているあなた…
ある日、恋人である彼と着替え中に洗面所ではち合わせてしまい……?
ハプニングをきっかけに、シェアハウスの一室で甘い時間が紡がれていく…――
………
カイン:止めんな
カイン:お前、洗面所であんな格好見せるし、珍しく甘えてくるから…
カイン:今、触れたくて仕方ねえ
カインに唇を塞がれ、ネグリジェの内側に手が差し入れられて…――
………
ジル:貴女は少し、このシェアハウスの同居人を信用しすぎです
ジル:こんな風に甘い声をあげさせたい…
ジル:柔らかな肌に触れて、どこまでも乱してみたい…そう思うはずです
ジルの背中をなぞる手や首筋に押しあてられた唇に、吐息がこぼれて…――
………
アルバート:二人きりだからといって、ここでこんなことをするべきではなかった
吉琳:あ…そ、そうですよね。みんなが使う場所なのに
アルバート:そうではなくて…こんなところであなたにそんな顔をさせて
アルバート:もしこの顔を他の人に見られたら、俺が困ると思っただけだ
アルバートの深いキスに、お互いの呼気が熱くなって…――
………
ルイ:あんまり大きい声出すと、みんなに聞こえる
吉琳:で、でも…っ…
ルイ:少しだけ、我慢して?
ルイの指先が胸の敏感な部分に触れ、じんわりと体の熱が上がって…――
………
さらに今回は、シェアハウスでの彼らとの日常も覗けちゃう♪
………
ジル:そこまで仰るのなら、直接彼女に聞いてみましょうか
アルバート:ええ、賛成です。このまま予測で言い合うのは非効率的ですからね
ジル・アル:吉琳
吉琳:えっ? は、はい!
夕食の献立を巡って、ジルとアルバートが火花を散らす…?
………
カイン:お前…っ、言うなよ!
ルイ:カインがわざと吉琳を困らせるから、代わりに仕返し
カイン:ちょっとからかっただけだろうが。ったく
ルイ:あ……電源が消えた
壊れた洗濯機を直すため、カインとルイと奮闘!あなたを待ち受ける結末は…?
………
この共同生活は、ドキドキが止まらない…――
ハートメーターが4回貯まると…
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――…豪華なシェアハウスで過ごす彼との共同生活は、とびきり甘々でドキドキ……
アルバート:今は…あなたはこのシェアハウスで、誰より話しやすい人になった
吉琳:誰より話しやすいだけ、ですか?
アルバート:…わかっていて聞いているでしょう
一緒に食器を洗いながら、あなたはアルバートの想いを確かめようとして…?
他の同居人には内緒で過ごす秘密の時間は、さらに甘さを増していく…――
アルバート:二人きりだからといって、ここでこんなことをするべきではなかった
アルバート:こんなところであなたにそんな顔をさせて
アルバート:もしこの顔を他の人に見られたら、俺が困ると思っただけだ
アルバートの深いキスに、お互いの呼気が熱くなって…――
彼と一つ屋根の下で、ドキドキな夜を過ごしてみる…――?
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――…住んでいるシェアハウスで、シャワーを浴びた後
(…あれ? そういえば私、鍵かけたっけ?)
そう思った瞬間、ドアノブが回って……
吉琳:わっ、ちょっと待って…――!
慌ててバスタオルで体を隠すのと同時に扉が開き、恋人のアルバートが顔を覗かせた。
アルバート:なっ…!
一瞬で赤く染まった顔が、扉の閉まる音と共に視界から消える。
アルバート:鍵くらい閉めてください!
吉琳:ご、ごめんね。不注意でした…
謝りながら扉に近づくと、深いため息が届く。
アルバート:まったくです。開けたのが俺以外の男だったらどうするつもりだったんですか?
アルバート:しばらく時間を置きますから、洗面所を使い終えるまでしっかり施錠してください。いいですね?
吉琳:うん…
去っていく足音に、情けないところを見せてしまったとうなだれる。
(後でもう一度、アルバートにちゃんと謝ろう)
***
(部屋にいなかったけど、どこかな?)
廊下を歩いていると、ふわりとコーヒーの香りが鼻をくすぐる。
(もしかして……)
***
(やっぱり、ここにいた)
飲み終えたらしいコップを洗っているアルバートの隣に立つ。
アルバート:吉琳……
吉琳:拭くの、手伝ってもいいかな?
アルバート:…ええ。お願いします
洗い終えたカップを、自分よりずっと大きな手から受け取る。
(ちゃんと、言わなきゃ)
吉琳:あの……さっきは本当にごめんなさい
アルバート:いえ、俺こそ…確認せず開けてすみませんでした
拭き終えたカップを水切りラックに置き、アルバートを見上げる。
目が合うと互いに笑みがこぼれ、ぎこちなかった空気が解けるのを感じた。
アルバート:そういえば、さっきので思い出したが、出逢った頃にも同じようなことがあったな
アルバート:あの時と今日は、逆の状況だったが
吉琳:お、思い出させないでください…!
込み上げる羞恥と一緒に、シェアハウスに入居したばかりの頃の記憶が蘇る。
〝(洗面所は…ここかな?)〞
〝扉を開けると……〞
〝アルバート:な…っ〞
〝吉琳:えっ、わっ…!?〞
〝アルバート:い、いいから早く扉を閉めてください!〞
〝吉琳:すみません…っ〞
〝アルバート:…っ…入ってどうするんですか!〞
〝アルバート:出て行ってくださいと言ってるんですよ!〞
吉琳:あれから気まずくて、私しばらくアルバートと話せなかったんだよね
アルバート:そうですね。普通に話せるようになるまで随分時間がかかった
アルバート:だが、今は…
(あ……)
洗い物で少し冷えた手が、優しく絡められる。
アルバート:あなたはこのシェアハウスで、誰より話しやすい人になった
(すごく優しい表情……この顔を見せてくれるようになったのも、随分経ってからだっけ)
吉琳:誰より話しやすいだけ、ですか?
アルバート:…わかっていて聞いているでしょう
吉琳:ごめんなさい。でも、アルバートの口から聞きたくて
気持ちを隠さず告げると、アルバートは息をついた。
アルバート:まったく…
体を少し屈めたアルバートが、私の耳に唇を寄せる。
アルバート:話しやすいだけなわけがない
アルバート:あなたは誰より大切な同居人で…――俺の恋人だ
吉琳:うん…ありがとう
(嬉しくて、幸せで、胸がむずむずする)
堪えきれずに笑みを浮かべると、唇に優しいキスが落とされた。
吉琳:ん…コーヒーの味がする
アルバート:嫌いですか?
吉琳:ううん…もっとほしい
アルバート:それは、コーヒーがですか? それともキスが?
吉琳:…わかってて聞いてますよね?
アルバート:あなたの口から聞きたいんです
吉琳:あっ、さっきの仕返し?
アルバート:いけませんか?
(もう…この顔、絶対からかってる)
(でも、いいや。先に言ったのは私だから、ちゃんと伝えよう)
少し緊張しながら、そっと口を開く。
吉琳:アルバートからのキスが、もっとほしい…です
アルバート:――はい
和らいだ眼差しが近づき、唇が触れる。
優しい感触は角度を変えて深くなり、お互いの呼気を熱くさせていく。
吉琳:…っ、は……
キスを終えると、体が熱を帯びて視界が潤んでいた。
無意識にアルバートのシャツを掴んでいた手が、固い手に包まれる。
アルバート:……すみません
アルバート:二人きりだからといって、ここでこんなことをするべきではなかった
吉琳:あ…そ、そうですよね。みんなが使う場所なのに
アルバート:そうではなく…いえ、ある意味そうなんですが
吉琳:…アルバート?
珍しく歯切れの悪い言い方に首を傾げると、苦笑が返ってくる。
アルバート:こんなところであなたにそんな顔をさせて
アルバート:もしこの顔を他の人に見られたら、俺が困ると思っただけだ
(っ……なに、それ)
コーヒーの苦味を忘れるくらい甘い言葉が、キスで熱くなった体温をさらにあげる。
きっと真っ赤になっている顔を、私はぽすっと目の前の胸に預けた。
吉琳:アルバートのせいで、今日は眠れなさそう……
アルバート:それは困りましたね。あなたのために、俺が手伝えることはありますか?
吉琳:…ぎゅっと抱きしめて、添い寝してほしいです
小さく呟くと、嬉しそうに笑う声が聞こえて背中に腕が回された。
アルバート:いいですよ。あなたが眠れるように、力を尽くします
甘やかす声に頬を綻ばせ、私は世界で一番安心する腕の中で、幸せなため息をこぼした…――
ハートメーターが11回貯まると…
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――…豪華なシェアハウスで過ごす彼との共同生活は、とびきり甘々でドキドキ……
カイン:何笑ってんだ
吉琳:ちょっと、このシェアハウスに引っ越してきた日のこと思い出して
カイン:ああ。お前、この部屋に泊まったんだよな
あなたがシェアハウスに引っ越してきた当時、カインとの間に起こった出来事とは…?
他の同居人には内緒で過ごす秘密の時間は、さらに甘さを増していく…――
カイン:お前、洗面所であんな格好見せるし、珍しく甘えてくるから…
カイン:今、触れたくて仕方ねえ
カインに唇を塞がれ、ネグリジェの内側に手が差し入れられて…――
彼と一つ屋根の下で、ドキドキな夜を過ごしてみる…――?
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――…住んでいるシェアハウスで、シャワーを浴びた後
(…あれ? そういえば私、鍵かけたっけ?)
そう思った瞬間、ドアノブが回って……
吉琳:わっ、ちょっと待って…――!
慌ててタオルで体を隠すのと同時に、扉を開けた恋人のカインと目が合う。
二人:……っ!
カイン:て、てめえ…馬鹿か! 着替えてんなら、ちゃんと鍵閉めろ!
吉琳:ば、馬鹿って! 確認しないで扉開けたカインも悪いでしょ!?
カイン:うるせえ、出てくから鍵閉めてさっさと着替えろ!
カインは怒鳴りながら扉を閉め、足早に去って行った。
(そんなに怒らなくても…でも、カインが言うことももっともだよね)
(言い過ぎたし、あとでちゃんと謝ろう)
他の人が開けなかったことにほっと息をついて、
扉の鍵を閉め、着替えに手を伸ばした。
***
着替えを終え、カインの部屋を訪ねると、
不機嫌そうな顔で出迎えられる。
カイン:なんだよ
吉琳:その…謝りに来たの
吉琳:私の不注意が原因だったのに、少し言い過ぎたなって…ごめんね
真っ直ぐカインを見つめると、むにっと頬をつねられる。
吉琳:…っ、何するの!?
カイン:無防備にしてた罰だ
吉琳:え?
カインは頬から手を離すと、そのまま私を抱きしめた。
吉琳:カイン…?
カイン:…他の男も住んでる場所だって、わかってんだろうが
カイン:さっきみたいな格好、絶対俺以外の前で見せんなよ
(声がいつもより優しい…心配してくれたのかな)
くすぐったい気持ちになりながら、カインの背中に手を回す。
吉琳:うん、ごめん。今度から気をつけるよ
カイン:…わかったならいい
***
仲直りをしたあと、カインとベッドに横になると……
(あ…あのクッションって…)
横に置かれているクッションが視界に入り、思わず笑ってしまう。
カイン:何笑ってんだ
吉琳:ちょっと、このシェアハウスに引っ越してきた日のこと思い出して
カイン:は?
吉琳:ほら…配送が遅れて、私の荷物は夜遅くに届いたでしょ?
吉琳:だから部屋に運び入れるのに精一杯で、寝る場所を作る時間がなくて…
カイン:ああ。お前、この部屋に泊まったんだよな
吉琳:そうそう。で、初日から喧嘩したよね…――
〝吉琳:…なんですか、これ〞
〝カインの部屋を訪れると、〞
〝ベッドを挟んで一列にずらっとクッションが並んでいた。〞
〝カイン:境界線だ。見りゃわかるだろ〞
〝吉琳:境界線って…クッションよりもこっち側が、私の場所ってことですか?〞
〝カイン:そうだ〞
〝カイン:誰の部屋に泊めるか、くじ引きで決まったもんは仕方ねえからな。今夜は泊めてやる〞
〝カイン:けど、こっちは俺のテリトリーだ。絶対入るなよ〞
〝吉琳:何、それ…〞
〝カイン:ようするに、俺の邪魔をするなってことだ〞
〝吉琳:…っ〞
〝(確かに迷惑をかけることにはなるけど…そこまで言わなくてもいいのに)〞
〝(一緒に暮らすんだし、少しくらいきついことを言われても我慢しようと思ったけど…無理)〞
〝吉琳:ちょっと、その言い方はないんじゃない?〞
〝カイン:あ?〞
〝吉琳:邪魔してほしくないのはわかるけど、他に言い方があるでしょ〞
〝カイン:ここはもともと俺の部屋だ。邪魔するなって言って何が悪い〞
〝吉琳:そういう言い方が悪いって言ってるの!〞
〝カイン:感謝の気持ちすら言えねえやつに言われたくねえな〞
〝カイン:つーか、なに許可なく敬語はずしてんだよ〞
〝吉琳:あなたなんてタメ口で十分でしょ!〞
(あの時は、カインと恋人になるなんて思いもしなかったのに…)
今は私たちの間にクッションはなく、
手を伸ばせば触れられる距離にカインがいる。
(それがこんなに、嬉しいなんて)
甘い気持ちが込み上げ、カインを抱きしめて胸元に頬を寄せた。
カイン:甘えてんのか?
吉琳:うん
カイン:…なんだよ。珍しく素直じゃねえか
吉琳:たまにはいいでしょ
(カインと、もっとくっつきたい)
カインを抱きしめた腕に、ぎゅっと力を込める。
カイン:んな、ぎゅっと抱きつくな
吉琳:だめ?
カイン:だめだ
カインはそっと私の腕を解くと、髪を撫でながら顔を覗き込んだ。
カイン:あんな風に抱きつかれたら、お前にキスできねえだろ
(あ……)
優しく弧を描いた唇が近づき、キスが落とされる。
カイン:珍しく素直って言ったが…
カイン:そういえばお前、キスの時はいつも素直だよな
吉琳:…っ、そんなこと…!
カイン:悪いって言ってんじゃねえんだから、突っかかんなよ
吉琳:っ、ん…
また唇を塞がれ、絡まる吐息が次第に深く、甘くなっていく。
(キスだけなのに…体から力、抜ける)
背中を痺れるような熱がかけ上がった瞬間、
ネグリジェの内側に手が差し入れられ、思わずカインのシャツの袖を掴んだ。
吉琳:あ…っ、待って……
カイン:止めんな
吉琳:え…?
視線を上げると、熱を増した瞳とぶつかる。
カイン:お前、洗面所であんな格好見せるし、珍しく甘えてくるから…
カイン:今、触れたくて仕方ねえ
吉琳:……っ
甘い吐息の混じった囁きに、胸の奥がじんと疼く。
(私だって、同じくらい…カインに触れたい)
カイン:吉琳…
吉琳:……ん、ぅ…
強引に何度も与えられるキスに、徐々に息が上がっていく。
体中に熱が巡ると、ようやくカインは唇を離した。
カイン:今日は、このベッドがお前のテリトリーだ
カイン:朝まで出してやらねえからな
吉琳:……うん
悪戯っぽく綻んだ唇が再び重ねられ、私の思考を甘く溶かしていく。
体温が混ざるほど近くにいるカインを抱きしめながら、
幸せな感覚に体を委ねた――…
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――…豪華なシェアハウスで繰り広げられる共同生活に、ハプニング発生…?
ジル:そこまで仰るのなら、直接彼女に聞いてみましょうか
アルバート:ええ、賛成です。このまま予測で言い合うのは非効率的ですからね
ジル・アル:吉琳
吉琳:えっ? は、はい!
彼らと一緒に、賑やかな日常を過ごしてみる…――?
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――…シェアハウスの上に澄んだ空が広がる、休日の午後
吉琳:うーん……これ、どうしよう
実家から届いた箱を覗き込んでいると、
ジルさんとアルバートさんがリビングに顔を出した。
ジル:何か悩んでいる声が聞こえましたが、どうかしたのですか?
アルバート:ん? その手元の箱は……ずいぶん大量の野菜ですね
吉琳:実家から『シェアハウスの皆さんで』って送られてきたんですけど…
吉琳:今日のメニューを何にしようか迷ってしまって
ジル:ああ、今日の夕食当番は貴女でしたね
箱のそばに来た二人と一緒に、改めて中の野菜を見つめる。
アルバート:ニンジン、玉ねぎ、キャベツ、白菜……それにキノコとトマトですか
吉琳:気温が高いので、あまり長く保管もできないと思うんです
アルバート:今日の夕食でなるべく大量に消費してしまいたい、ということですね
吉琳:はい。お二人は何を作ったらいいと思いますか?
ジル:そうですね……
ジル・アル:…………
(ジルさんもアルバートさんも、真剣に考えてくれてる)
(でも、野菜の箱を囲んでみんなで顔をしかめてるのは、ちょっと不思議な光景かも)
きっと、こうして一緒に暮らしていなければ、こんな二人は見られなかっただろう。
そう思うと少し可笑しくて、思わず笑みがこぼれた。
ジル:吉琳? 何かメニューが浮かんだのですか?
吉琳:ごめんなさい、まだです…! 二人は何か浮かびましたか?
アルバート:俺は思いつきました。ジル=クリストフはどうですか?
ジル:私もです。アルバートからどうぞ
アルバート:では……夏らしく、具沢山の冷製パスタはどうでしょうか?
アルバート:前にあなたが作ってくださった、バジルとレモンソースのパスタと相性が良いのではないかと
吉琳:あ、そうですね…! さっぱりしてこの季節には良さそうです
(あれ、すごく美味しいんだよね。そういえばこの夏は作ってないなあ)
ジル:それも美味しそうですが、私はポトフが良いと思います
アルバート:この暑いのにポトフですか…?
ジル:確かに今は暑いですが、今日は夕方から少し冷え込む予報ですので
ジル:夕食に温かいものを食べるのも良いと思いますよ
ジル:大量に作っておくことも可能ですし、翌日はリゾットなどにアレンジできますからね
吉琳:わあ、それも魅力的です……!
(パスタにポトフか……どうしよう、どっちも食べたくて悩んじゃうな)
(ん? そういえば、どっちも一緒にできるようなメニューがあったような…)
ジル:吉琳、ポトフにしてくださるなら、夕食の準備を手伝いますよ
アルバート:なっ……抜け駆けは許されませんよ、ジル=クリストフ
アルバート:吉琳、俺もパスタにしてくださるならあなたを手伝います
ジル:ですが、吉琳は貴方より私のメニューに心を動かされていたようですよ?
アルバート:それはあなたの希望的観測がかなり含まれていると思いますが
アルバート:吉琳はパスタの時、ポトフより目を輝かせていましたから
(うーん、パスタにポトフ……なんだっけ)
二人が何か言っているのを遠くに聞きながら、必死に記憶を辿る。
ジル:そこまで仰るのなら、直接彼女に聞いてみましょうか
アルバート:ええ、賛成です。このまま予測で言い合うのは非効率的ですからね
(昔、母が作ってくれたような……もう少しで思い出せそうなんだけど)
ジル・アル:吉琳
吉琳:えっ? は、はい!
二人から同時に声をかけられ、はっと意識を引き戻される。
(ど、どうしよう、全然二人の話を聞いてなかった)
ジル:夕食のメニューは、当番の人間に決定権がある…それが、このシェアハウスのルールです
アルバート:俺たちも案を出しましたが、今夜のメニューを決めるのはあなたです
吉琳:…はい
二人から注がれる真剣な眼差しに、私も表情を引き締める。
(二人とも、そんなに自分の提案したメニューを食べたいんだ)
(これは私も、慎重に決めないと……)
ジル:では…聞きますよ、吉琳
アルバート:あなたは、パスタとポトフ、どちらを食べたいですか?
吉琳:私は…――
緊張しながら口を開いた時……
吉琳:――あ! 思い出した!
ジル:吉琳?
アルバート:いきなり何を……
吉琳:パスタとポトフ、どっちも混ぜたようなレシピがないか、ずっと考えてたんです
吉琳:せっかく二人が真剣に考えてくださったので、
吉琳:どちらかしか食べられないのはもったいないと思って
ジル:それで、料理を思い出したと……?
吉琳:はい! 今夜は、スープパスタにします!
アルバート:……スープ、パスタ
ジル:……確かに、パスタとポトフを混ぜたような料理ですね
吉琳:このメニューを思いついたのも、二人が一緒に考えてくれたおかげです
(時間がかかったけど、思い出せてよかった)
吉琳:二人共、ありがとうございました
吉琳:確か母からレシピをもらっていたので、部屋から取ってきますね
アルバート:……ええ
ジル:…夕食、楽しみにしていますね
吉琳:はい!
(二人に喜んでもらえるように、頑張って作ろう!)
***
――…吉琳がリビングを去った後
残されたジルとアルバートは、複雑な気持ちで顔を見合わせた。
ジル:……まさかこんな結果になるとは
アルバート:大人げなく張り合ったからでしょうか
ジル:ええ。彼女の意思を確認しないまま勝負してしまいましたからね
ジル:まあ、吉琳には私たちが競っていたことも伝わっていなかったようですが
ジル・アル:…………
ため息をつくと、二人はやれやれと言うように肩をすくめた。
アルバート:今回は引き分けですね
ジル:仕方がありません。一緒に彼女を手伝いましょう
アルバート:そうですね
しばらくして戻ってきた吉琳の方に、二人は何事もなかったように足を向けた…――
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――…豪華なシェアハウスで過ごす彼との共同生活は、とびきり甘々でドキドキ……
ジル:こんな格好で扉に鍵をかけないとは、どういうつもりです?
ジル:まさか恋人の私をさしおいて、ここに住む他の男を誘惑しようとでも…?
洗面所でばったりはち合わせてしまったジルが、いつもと違う様子であなたに迫って…?
他の同居人には内緒で過ごす秘密の時間は、さらに甘さを増していく…――
ジル:貴女は少し、このシェアハウスの同居人を信用しすぎです
ジル:よく言うでしょう? 男は狼なのだと
ジル:こんな風に甘い声をあげさせて、どこまでも乱してみたい…そう思うはずです
ジルの背中をなぞる手や首筋に押しあてられた唇に、吐息がこぼれて…――
彼と一つ屋根の下で、ドキドキな夜を過ごしてみる…――?
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――…住んでいるシェアハウスで、シャワーを浴びた後
(…あれ? そういえば私、鍵かけたっけ?)
そう思った瞬間、ドアノブが回って……
吉琳:わっ、ちょっと待って…――!
慌ててバスタオルで体を隠した瞬間、扉が開いて恋人のジルと視線がぶつかった。
ジル:吉琳……?
吉琳:よ、よかった。ジルだったんだね
(他の人じゃなくて安心した…)
ジル:よかった、ではありませんよ
吉琳:え?
後ろ手に扉を閉めたジルが、険しい表情で近づいて来る。
目の前に立つと、ジルは長い指先ですっと私の肩を撫でた。
ジル:肩も腕も、とても無防備ですし…
腕を辿っていたのとは逆の手が、むき出しの太ももに触れる。
ジル:足にだって、これほど簡単に触れられる
吉琳:…っ、ジル…
ジル:それに…
吉琳:きゃ…っ!
悪戯に肌を滑る指先が、体を隠していたバスタオルを取り去った。
ジル:…こうすれば、裸も同然でしょう?
吉琳:そ、それはわかるけど…お願い、早くタオル返して…っ
(こんな明るい所で、下着姿を見られるなんて恥ずかしすぎる…っ)
慌てて胸元を隠しながら、バスタオルに手を伸ばそうとすると……
ジル:…だめです
させないというように手首を掴まれ、ゆるく壁に押しつけられる。
吉琳:ジル……っ?
ジル:こんな格好で扉に鍵をかけないとは、どういうつもりです?
ジル:まさか恋人の私をさしおいて、ここに住む他の男を誘惑しようとでも…?
吉琳:ち、違うよ…! ただ鍵をかけ忘れただけ
(どうして、こんな言い方するんだろう…?)
いつもと違うジルの態度に、慌てて首を横に振る。
吉琳:それに、もし扉を開けたのがジル以外でも、私に誘惑なんてされな…
ジル:――されない、とは…限りませんよ?
吉琳:え…?
ジル:貴女は少し、このシェアハウスの同居人を信用しすぎです
吉琳:ど、どういうこと?
吉琳:一緒に住んでるんだし、信用するのは当たり前じゃ…
(みんなとは、うまく暮らせてると思うんだけどな…)
ジル:よく言うでしょう? 男は狼なのだと
ジルはため息混じりに言葉を重ねると、ぐっと強く私の腰を抱き寄せた。
吉琳:ジル…っ? …――あ…っ
腰を淡く撫でられ、甘い刺激が体の芯に熱を灯す。
ジル:こんな風に甘い声をあげさせたい…
ジル:柔らかな肌に触れて、どこまでも乱してみたい…そう思うはずです
吉琳:ジ、ル…っ
背中をなぞる手や首筋に押しあてられた唇に、堪えきれず吐息がこぼれた。
(もう…立っていられなくなりそう)
吉琳:や…やだ
与えられる刺激に翻弄されながら、ぎゅっと首筋にしがみつく。
吉琳:触れられたいって思うのは、ジルだけだよ…
(ジル以外の人となんて、考えられない)
ジル:吉琳…
切実な想いを伝えるように抱きつく腕に力を込めると、優しく抱きしめ返された。
ジル:…そう思うのなら、もう少し危機感を持ってください
吉琳:うん…ごめんなさい
ジル:いいえ。私も意地悪をしてすみませんでした
吉琳:え…意地悪だったの?
ジル:………ええ
ジル:貴女のこの姿を、他の男に見られるかもしれなかったと思うと…冷静さを失いました
(嫉妬してくれたってことかな…?)
いつも大人で余裕たっぷりなジルらしくない言葉に、頬が緩んでしまう。
ジル:ですが、意地悪をしたかいはありましたね
吉琳:え…どうして…?
ジルは満足げに微笑み、私の唇をそっと指先で撫でる。
ジル:貴女から『私だけ』という言葉を聞けましたので
吉琳:あ……
(そういえば、さっき勢いで恥ずかしいことを言った気がする…)
じわじわと頬が熱くなり、顔を伏せようとすると、顎をすくい上げられた。
ジル:吉琳、もう一度聞かせて貰えませんか?
吉琳:…うん
熱を宿した眼差しに誘われ、自然と言葉がこぼれ出す。
吉琳:私には…ジルだけだよ
ジル:――…ええ
微笑んだ唇が近づき、優しく唇が塞がれる。
キスが深さを増していった時……
(……!)
廊下の向こう側からこちらへ近づいてくる足音が響き、慌てて胸元を押し返した。
吉琳:ジル、誰かこっちに来る…っ
ジル:大丈夫ですから、お静かに
唇に人差し指を押しあてられた瞬間、ドアノブがガチャガチャと音を立てて……
カイン:あ? 洗面所誰か使ってんのか?
(あれ? 鍵……)
不思議に思いながら見上げると、ふっと笑みを浮かべたジルの囁きが耳に落ちる。
ジル:…私が鍵をかけ忘れるはずがないでしょう?
ジル:吉琳、早く返事を。私がここにいることは気づかれないように
(そうだ…もたもたしてたら、カインに疑われちゃうかも…っ)
吉琳:あ…ま、待って! もう少しで出るから
カイン:早くしろよ。また後で来る
吉琳:うん、ごめんね
立ち去るカインの足音もすぐに聞こえなくなり、ほっと胸を撫でおろす。
(ジルと居ることには、気づかれなかったと思うけど…)
吉琳:これでよかった…?
ジル:ええ。よく出来ましたね、吉琳
悪戯っぽく微笑んだジルは、私の肩にルームウエアを羽織らせてくれた。
ジル:着替え終えたら、私の部屋に来てください
吉琳:ジルの部屋にって……
ジル:意地悪をしたおわびに、今夜はたくさん甘やかして差し上げますから
(もう…)
(こんなに甘やかされてるのに、意地悪されたなんて思わないよ…)
向けられる眼差しの優しさと、甘く奏でられた言葉の余韻に、
どこまでも胸が高鳴り続けた…――
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――…豪華なシェアハウスで繰り広げられる共同生活に、ハプニング発生…!?
カイン:お前…っ、言うなよ!
ルイ:カインがわざと吉琳を困らせるから、代わりに仕返し
カイン:ちょっとからかっただけだろうが。ったく
カイン:お前だって洗濯しちゃいけねえもの洗濯して、壊しかけたくせに
ルイ:でも壊さなかった
彼らと一緒に、賑やかな日常を過ごしてみる…――?
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――…豪華なシェアハウスで過ごす彼との共同生活は、とびきり甘々でドキドキ……
ルイ:君がのぼせたの、俺のせいだから
吉琳:お、思い出すから言わないで…っ
ルイ:ごめん
ルイ:おわびに、君の髪を乾かさせて
お風呂に一緒に入った後、ルイがあなたの髪を乾かしてくれることになって…?
他の同居人には内緒で過ごす秘密の時間は、さらに甘さを増していく…――
ルイ:あんまり大きい声出すと、みんなに聞こえる
吉琳:で、でも…っ…
ルイ:少しだけ、我慢して?
ルイの指先が胸の敏感な部分に触れ、じんわりと体の熱が上がって…――
彼と一つ屋根の下で、ドキドキな夜を過ごしてみる…――?
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