♔亞緣腐宅窩♔

プリンセスの皆様、たくさんの投票
ありがとうございました…☆
大好きな彼の順位は…！？
早速チェック♪

［結果発表を見る♪］

2017/09/14 "最終結果"發表揭曉!!

*2022/12/08 我才補上有達成的公約內容

１位に輝くのはどの王子様！？

9/7(木)まで開催していた『イケメン王宮 人気投票2017』を楽しんだ？

気になる最終結果発表のページがOPENしているよ♪
総合で上位に輝き、ペアスチル彼カードになるのは‥？！
各部門で１位に輝き、ストーリーを販売するのは‥？
彼の公約は実施されるのか・・！？
大好きな彼の順位はいかに‥！！

早速チェックしてみてね♪

【總排行】

【各部門排行】

総合→（総合1位と2位）

アランとゼノのペアスチル彼カード配布

アラン→（各部門いずれかで1位）

「お前が見たいなら、あいつの服着てやる」

アランの感想は…？

アラン「…何で驚いた顔してんだよ」
アラン「お前が言ったんだろ。レオの服着ろって」

アラン「感想？ …チャラチャラしすぎ。これじゃ官僚に見えない」
アラン「で、お前は？ 俺にだけ言わせんの？」
アラン「……」
アラン「ふーん。じゃあ、いつもの服とこの格好、どっちがいいんだよ」
アラン「ちゃんとこっち見て答えろよ。言うまで離さねえから」

ジル→（各部門いずれかで2位以上）

「特別な贈り物をしましょう」

空に浮かんだ丸い月が、暗がりを明るく照らしだす、ある夜…―
パタリと部屋の扉を閉めたジルが、私へ静かに訊ねた。
ジル 「それで…どうして貴女はこのような時間に、廊下を出歩いていたのでしょうか」
吉琳 「それは…」
いつも支度を手伝ってくれるメイドさんが、悩みがあると言っていたため、
私は公務の後、メイドさんの部屋で話を聞いていた。
しかし、悩みを解決して部屋へ戻る途中、ジルとはち合わせてしまったのだった。

（まさか、こんな時間になってるなんて気づかなかった）
（正直に話して謝りたいけれど…）

話して、もしあのメイドさんまで叱られたらと思うと、口が重くなる。
吉琳 「…すみません。軽率でした」
ワンピースの裾をきゅっと握って、それだけを口にすると、
ジルは小さくため息をついて、私をじっと見つめた。
ジル 「優しい貴女のことですから、メイドの相談にでものっていたのでしょう」
吉琳 「……！」
吉琳 「どうしてそれを…」
ジル 「貴女が歩いてきた方角から、推測したまでですよ」

（全部お見通しだったんだ…）

吉琳 「…私から話を聞きたいと申し出たんです」
吉琳 「なので、メイドさんのことは叱らないであげてください」
慌てて告げると、ジルは私を安心させるように頷く。
ジル 「貴女に免じて、そのように致しましょう」

（よかった）

ジル 「ですが…」
そこで言葉を切ったジルは、コツっと靴音を響かせてこちらへ歩み寄り…
吉琳 「あっ…」
ぐっと私の手を引いて、近くの壁に押し付けた。
ジル 「どんな理由であれ、一人で夜に出歩いて、」
ジル 「もし男性にこうされたら、どうするおつもりですか？」
吉琳 「それは…」
強引な仕草も行動も、私を心配してのものだと思うと何も言い返せない。
ジル 「城内とはいえ、危険がないとは言えません」
ジル 「それを自覚して頂くためにも、お仕置きが必要なようですね」
低くそう告げたジルは、ワンピースの裾を乱していく。
吉琳 「っお仕置きって…このままですか？」
おずおずと訊ねると、ジルはその瞳にはっきりとした意志を宿して頷いた。
ジル 「ええ、言ったでしょう。危険を自覚して頂くと」
一気に身体中が火照り、体の熱を逃がすように小さく身をよじる。
しかし、ジルは気にする様子もなく、
膝の上まである長い靴下と素肌の間に、指を滑りこませた。
吉琳 「…んっ……」
くすぐったさと、ジルの強引さに胸の奥が震え、
思わず声をこぼしてしまうと、意地悪に囁かれる。
ジル 「そのように甘い声をあげられては困りますね」
ジル 「お仕置きの意味がなくなってしまいます」
吉琳 「そう言われても…」

（お仕置きは仕方ないかもしれないけれど、）
（ジルに触れられて、声を我慢するなんて難しいのに…）

ジル 「反論は聞きません」
ジルはぴしゃりとそう言って、床に膝をついた。
そして…
吉琳 「ジ、ジルっ……」
靴下をゆっくりと下げて、あらわになった太ももへ唇を寄せた。
ジル 「もう一度言いますが、これはお仕置きです。ですから…」
ジル 「今夜は、私の言う通りにしなさい。吉琳」
吉琳 「っ……」
いつもと違った口調に、壊れそうなほど鼓動が乱れる。

（初めからこの瞳に、声に…抗うことなんて出来ない）

吉琳 「……はい」
頷くと、立ち上がったジルは艶っぽい笑みを浮かべ、
私の首筋に顔を埋めた…―

ゼノ→（各部門いずれかで1位）

「お前が望む姿を見せよう」

魔王服也好適合吉爾~~

ユーリ→（各部門のいずれかで3位以上）

「チロルになってみる」

シド→（各部門のいずれかで3位以上）

「お前が好きなもん、仕入れてきてやる」

アルバート→（各部門のいずれかで3位以上）

「騎士の訓練時代の様子をお話します」

これは、アルバートが吉琳と出逢うずっと前、
シュタイン王国騎士団に入団し、まだ訓練を積んでいた頃の物語…―
真夜中の訓練場には、剣を振るう静かな音が響いていた。
アルバートは真剣な表情で、訓練用の剣を規則正しく振り下ろす。
アルバート 「……」
尊敬し、信頼しているゼノが国王に即位したのは最近のことで、
まだ騎士として足りない力をつけるため、夜が深まっても一人で訓練を行っていた。
額に、じんわりと汗が滲み始めた時、楽しげな声と二人分の足音が届く。
ユーリ 「アルってば、もしかしてこっそり練習中？」
ゼノ 「ここにいたのか、アル」
アルバート 「ゼノ様、ユーリ」
ゼノの姿にはっとして剣を下ろし、背筋を伸ばして二人に向き合う。
すると、ユーリがアルバートの剣を見て拗ねた表情を浮かべた。
ユーリ 「アルはいいなあ。騎士団から訓練用の剣もらえて」
ユーリ 「剣術はまだこれからだけど、」
ユーリ 「俺だって入団出来るぐらい体術、上手くなってるのに」
アルバート 「腕があっても資格がないのだから仕方ないだろう」
むくれるユーリをたしなめると、ゼノも穏やかに言葉を重ねる。
ゼノ 「焦ることはない。すぐに入団出来る年齢になるだろう」
ユーリ 「ゼノ様…」
ユーリ 「はい！ その時が来たら、頑張りますね」
ユーリ 「すぐにアルのこと追い抜かせるかも」
アルバート 「なっ貴様…」
ゼノ 「頼もしいな」
ゼノの穏やかな表情に、
アルバートは、ユーリへの言葉をぐっと飲み込んで、改めて疑問を口にした。
アルバート 「それにしても、ゼノ様までどうされたんですか？」
ゼノ 「たいしたことではない」
ゼノ 「官僚たちとの会議が終わったからな。一応、知らせておこうと思っただけだ」
『官僚たちとの会議』という言葉に、アルバートは表情を引き締める。
ユーリ 「アルが部屋にいないって聞いて、俺も一緒に探しに来たってこと」
今夜の会議は、これからのシュタイン王国の政治体制が話し合われていた。
一部の官僚や貴族だけが利益を得る今の体制を変えるために、
ゼノは、まず国民の負担が大きい税を緩める提案をしていたのだった。
アルバート 「それで…官僚たちは何と」
ゼノ 「決していい反応ではなかった」
ゼノ 「明日もう一度話し、結論を出すことになっている」
アルバート 「…そうですか」
思わず苦い表情をこぼすアルバートに続き、
ユーリも不満を隠さず大きなため息をつく。
ユーリ 「本当、あの人たちって頭固いんだから」
ユーリ 「ゼノ様はシュタインをよくするために動いてるのに、全然分かってない」
そんな二人をなだめるように、ゼノはどこまでも静かに告げる。
ゼノ 「想定していたことだ。気にしなくていい」
前国王の時代に、地位と財産を得た者たちは、根強く城に残っており、
体制を変えるのが簡単でないことは明らかだった。
その重荷をたった一人に背負わせないために、アルバートはゼノの前に跪く。
アルバート 「俺は、何があっても臣下としてあなたを支え、お側にい続けると誓います」
アルバート 「…もちろん、幼い頃からの友人としても」
ゼノ 「……」
ユーリ 「あっ、アルだけそんなかっこいいこと言わせないよ」
ユーリも意志の強い笑みでそう言うと、
同じように膝をついて真っ直ぐゼノを見上げる。
ユーリ 「俺だって、一生ゼノ様についていきます」
ゼノは二人の言葉を受け止め、深く頷きを返した。
ゼノ 「俺も誓おう。お前たちと共に、シュタインを建て直すと」
幼い頃から仕える若き王の言葉に、アルバートもユーリも笑顔で応える。
夜空を埋め尽くすように広がる星の下で、交わされた誓いは、
それぞれの胸に、確かな想いとして刻み込まれた…―
 

レイヴィス→（各部門のいずれかで3位以上）

「お前と行ったことのない場所、連れて行ってあげる」

穏やかな青空が広がる、ある日のこと…―
見覚えのない温室で、私とレイヴィスは、ある二人の男性と向き合っていた。
レイヴィス 「…全然、話が見えないんだけど」
？？？ 「俺の質問、無視してんじゃねえ」
？？？ 「お前たちは誰で、どこから城に侵入したって聞いてんだろ」
レイヴィス 「人の名前聞きたいなら、まずは自分から名乗ったら？」
？？？ 「っ…お前」
？？？ 「まーまー、落ち着いてカイン」
カインと呼ばれた男性は、疑うようにこちらを見つめている。
一方、なだめている背の高い男性は、のんびりとした笑顔を浮かべた。

（どうして、こんなことに…）

私は、男性たちと逢うまでのことを思い返す。

****
私はつい先ほどまで、ウィスタリア城を訪れていたレイヴィスと、
明日のデートの行き先について話をしていた。
吉琳 「本当に、到着するまで行き先は秘密なの？」
レイヴィス 「ああ。驚く顔が見たいから」
レイヴィス 「とりあえず一緒に行ったことのない場所、とだけ言っておく」
吉琳 「それじゃあ、余計に気になるよ…」
思わせぶりな言葉に、わずかに拗ねながら声をこぼした瞬間、
中庭に強い風が吹き抜け…―
****

（目を開けたらこの場所にいた…なんて、信じてもらえないよね）

どう説明しようか迷っている間に、
背の高い男性が、笑顔のままレイヴィスの言葉に答えた。
ノア 「こっちはカインで、俺はノア」
ノア 「俺たちを知らないってことは、ウィスタリアの人じゃなさそうだねー」

（っ…ウィスタリア？）

レイヴィス 「…じゃあ、ここはウィスタリア城ってこと？」
レイヴィスの問いかけに、カインさんは呆れたような視線をこちらに向ける。
カイン 「当然だろ」
カイン 「そんなことも知らないで城に潜り込んだのかよ」

（ウィスタリア城に、こんな場所ないはずなのに…）

優しい香りの花が咲く温室を見回し、首を傾げていると、
のんびりとしたノアさんの声に問いかけられた。
ノア 「それで、二人の名前はー？」
吉琳 「吉琳…です」
レイヴィス 「レイヴィス＝ハルナイト」
カイン・ノア 「……」
レイヴィスの名前を聞いた途端、二人が驚いたように顔を見合わせる。

（あれ…どうしたんだろう）

返された反応を不思議に思っていると、カインさんが怪訝そうに言葉を続けた。
カイン 「お前、嘘つくならもっとマシな嘘つけよ」
レイヴィス 「どういう意味？」
カイン 「ハルナイトって、シュタインの大公家の名前だろ」
ノア 「でも…」
ノアさんが何かを言いかけた時、温室の扉が音を立てて開き…
？？？ 「外まで声、響いてたぞ」
また見知らぬ男性が扉から顔を覗かせた。
ノア 「あ、クロード」
クロードと呼ばれた男性は、こちらに歩み寄りながら私たちに目を留める。
クロード 「客を通すならここじゃないだろ」
カイン 「客じゃねえ」
ノア 「どっちかっていうと迷子かなー？」
クロード 「へえ？」

（迷子というわけでもないんだけれど…）

そう言おうとすると、
クロードさんは、レイヴィスの服装をまじまじと見つめながら笑顔を向けた。
クロード 「迷って城に来たわりには、質のいい服を着てる」
クロード 「その格好、昔の貴族が着ていたものに似てるな。どこで仕立てたんだ？」
カイン 「おい！ 服よりこいつらの素性が先だろ」
クロード 「冗談だよ。王位継承者なら、場を和ませることも必要だぞ」

（王位継承者……この国の王子様ということかな）

言われてみれば、目の前の人々からは洗練された気品が感じられる。

（自分の国、しかもお城に知らない人がいたら、怪しいって思って当然だよね）
（私だって、同じ反応をしたかもしれない）
（ウィスタリアに何かあったらって考えるから）

そう思うと、戸惑いで埋め尽くされていた心が徐々に落ち着いてきた。

（どうやってここに来たのかも、帰れるのかも分からないけれど…）

吉琳 「レイヴィス。やっぱりここは、ウィスタリアなんじゃないかな」
レイヴィス 「え？」
吉琳 「向こうに見えるお城の外観…私の知っているウィスタリア城に似ているなと思って」
レイヴィスは振り返ってお城の外観を見ると、
再び、目の前の三人に視線を戻してぽつりと呟く。
レイヴィス 「まあ、本当にウィスタリアかどうかはともかく、」
レイヴィス 「悪い奴らではなさそう」
レイヴィスがふっと笑ってそう言った瞬間、
開いたままだった温室の扉から強い風が入り込んだ。
吉琳 「……！」
レイヴィス 「っ…吉琳」
レイヴィスに肩を抱かれ、ぎゅっと目を閉じる。
そうして、風がおさまったのを感じて目を開けると…
吉琳 「えっ……」
そこは、よく知る城の中庭だった。

（温室も、あの方々もいない…）

吉琳 「…夢でも見ていたのかな」
レイヴィス 「お前も変な夢見たの？」
吉琳 「えっ」
思いがけない言葉に、私の肩を抱きしめるレイヴィスをぱっと見上げる。
吉琳 「もしかして…レイヴィスも？」
夢で見た光景を伝えると、
レイヴィスも全く同じ夢を見たようで、不思議そうに眉を寄せた。
そんな表情を見つめながら、私は初めて見たウィスタリアでの出来事を思い返す。

（確かにありえないと思うけれど…）

吉琳 「でも、楽しかったな。私の知らないウィスタリアに行けて」
レイヴィス 「…本当、お前のそういうところ、気が抜ける」
レイヴィス 「明日のデートより先に『一緒に行ったことのない場所』に行った気分」

（言われてみればそうかもしれない）

吉琳 「レイヴィスと初めて行く場所が二つに増えて、私は嬉しいよ」
レイヴィス 「まあ、お前がいいなら別にいいけど」
ふっと苦笑をこぼしたレイヴィスは、楽しげに私を覗きこんだ。
レイヴィス 「そういえば、さっき言ってた『頼もしい人たち』って、俺も入ってる？」
吉琳 「もちろん」
笑顔で頷くと、満足げに微笑んだレイヴィスが私の額に優しく口づける。

（レイヴィスは、どんな時も守って支えてくれる…頼りになる恋人、だから）

心の中で言葉を続け、私はレイヴィスの胸元にそっと寄り添った…―