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Secret Kiss mark~そのくちづけの意味を教えて~[後編](獎勵故事)

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愛しい人から贈られるキス。
唇が触れる場所によって、様々な意味があって…?
レオからは首筋へキスが贈られ…
レオ:次は吉琳ちゃんの番
レオ:言ったでしょ? 当たったら、その場所にキスしてもらうって
ロベールへ瞼にキスを贈り…
ロベール:吉琳ちゃん。…見せてって、言ったよね
ロベール:今夜は隠さないでいてくれるかな?
レイヴィスからは額へキスが贈られ…
レイヴィス:力、抜いて
レイヴィス:そんなに硬くなられると、悪いことしてる気分になる
アランからは唇へキスが贈られる。
アラン:待たない
アラン:煽った責任、ちゃんと取れよ
キスで伝える気持ちとは…―
彼との秘密の時間が、あなたに訪れる。

 

*完全沒想到這次不花貝魯也能壓線全拿啊...真神奇( ' - ' )

*收集短語等之後空閒下來再補

*感謝沐沐提供艾倫的唷~~!

 

 

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▼ストーリーのプロローグはこちら▼
プロローグを読む

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雲ひとつなく、空が高く感じるある日のこと…―
公務の休憩中、私は息抜きにある一冊の本を読んでいた。
物語に引き込まれるような心地を抱きながら、ページに視線を滑らせていると…

(『キスをする場所には、意味があるんです』…?)

目に留まったそんな登場人物のセリフを、心の中で読みあげる。

(…こんなに意味があるんだ)

書かれているキスの意味を見ていると、ふと彼の顔が浮かんで頬に熱が灯る。

(何で、今あの人の顔が…)

熱くなった頬に手をあてたその時、扉がノックされる音が響いた。
ユーリ:吉琳様。次の公務の時間だよー
吉琳:……!
ふいにかけられた明るい声に鼓動が大きく跳ねる。
扉が開き、ユーリが入ってきたと同時に、
私は思わず本を背中に隠してしまった。
ユーリ:……
部屋へと足を踏み入れたユーリは、私の様子に驚いたように瞳を見開き、
じっとこちらを見つめる。
吉琳:ユ、ユーリ…?
ユーリ:吉琳様…今、何か隠した?
吉琳:っ……えっと…
ユーリ:あー、怪しい

(これ以上隠してもバレてしまいそう…)

私は本を自分の膝の上に置いて、おずおずと口を開いた。
吉琳:実はこの本を読んでいて…
キスをする場所に意味があることを、ユーリに話していく。
吉琳:…それで恥ずかしくなって、思わず隠してしまったの
ユーリ:恥ずかしくなったって…
ユーリ:あっ好きな人のこと、考えちゃったんだ
吉琳:う、うん……
正直に頷くと、ユーリがくすくすと笑って続けた。
ユーリ:それなら次に逢った時、吉琳様からその人にキスしてみたら?
吉琳:えっ
ユーリ:意味も一緒に伝えたら、喜ぶんじゃないかなー
冗談っぽく言うユーリの言葉に、胸の奥が甘くくすぐられる。

(…でも、想いをキスに乗せて伝えてみたい)

ときめきながら、私は小さく頷いた…―

 

 

276

 

 

アラン
>>>彼を選ぶ

1

<1stステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

<2ndステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

<3rdステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

 

特典ストーリーを読む>>>

艾倫

澄んだ空気に星々が輝く、そんなある日の夜…―
私は、一日の公務が終わったアランを部屋に招き、
チェストから取り出した小さな箱を、入り口近くに立つ恋人へ渡していた。
アラン:クッキー…?
沐沐:この前、乗馬の練習に付き合ってもらったでしょ?
沐沐:アランは休憩時間だったのに申し訳なかったなと思って、そのお礼
アラン:ふーん。あれぐらい、気にすることねえけど、
アラン:…ありがとな
ふっと笑みを浮かべたアランの大きな手が、私の頭を撫でる。
向けられる穏やかな眼差しに、私も思わず笑みがこぼれた。

(アランにこうやって触られると、胸が温かくなるな)

心地よさに身をゆだねていると、ふいにアランの撫でる手が止まる。
アラン:お前…また無理して復習でもしてんの?
沐沐:えっ
眉間に皺を寄せ、一点を見つめる視線を辿ると、
そこにはキスの意味が書かれた、あの本が置いてあった。

(もしかして…何かの教材と勘違いしてるのかな)

沐沐:…っ、それは違うの
慌てて机に駆け寄って本を取り、背中に隠すと、
アランの視線が突き刺さる。
アラン:じゃあ、何で隠すんだよ
沐沐:えっと…

(『キスの意味が書かれてる』って、改めて言うのは…何だか照れてしまう)

恥ずかしさから言葉を詰まらせ、口ごもっていると…
アラン:……
沐沐:ア、アラン…?
アランに手を引かれ、近くの壁へと優しく押しつけられた。
アラン:無理する前に、ちゃんと頼れ
沐沐:えっ…

(怒ってるんじゃなくて、心配してくれてるんだ)

辛そうに眉を寄せる姿に胸が痛む。

(…ちゃんと違うって伝えないと)

顔に熱が上がるのを感じながら、
背中に隠していた本を取り出し、口を開く。
沐沐:本当に違うの。これは、キスの意味が書いてある本で…
アラン:…は?
沐沐:ごめんね…変に隠すようなことして。恥ずかしかっただけなの…
アラン:ったく、いちいち照れすぎ
沐沐:う、うん……

(ユーリが、自分からキスしたらって言っていたから、)
(余計、意識して…)

自分から口づけるところを想像すると、また頬に熱が灯る。
すると、アランはゆっくりと顔を上げ、笑みを浮かべながら私の顔を見つめた。
アラン:…その本にどんな意味が書かれてるか知らねえけど、
アラン:お前にするなら、ここしかない
私の頬を撫でるように手が添えられて、
アランの唇が優しく、私の唇に触れた。
ふいに落とされたキスに鼓動が跳ね、本を取り落としてしまう。
沐沐:…ん、ん…
唇に触れる柔らかな感触は、少し離れてはまた触れ、
甘い音が何度も部屋に響いて消える。

(唇は…愛情のキス)

意味を知らないアランの無意識な愛情表現に、心がときめきで満たされる。
思わず、口づけたままアランの首へと腕を回すと、
アランは、そっと唇を離して…―
アラン:珍しいな、お前から抱きついてくんの。…もうしばらく、こうしてろよ
沐沐:んっ……アラン……
わずかに出来た隙間さえも寂しくて、今度は私からアランを引き寄せた。
アラン:それ、誘ってんの?
沐沐:そ、そうじゃないけれど…
沐沐:こうしてろって…アランが言ってくれたから……
頬に熱を灯らせてそう告げると、アランは小さく息をつく。
アラン:お前な…
そうして私を支えるように、足の間に膝を滑りこませて…
沐沐:ん、んっ……
アラン:今のはお前が悪い
沐沐:アラ、ン…ん…
アランは、いっそう深く強引に唇を重ねた。
後頭部に回ったアランの手は、優しく私を支えてくれていて、
くすぐったい気持ちになる。

(強引で意地悪なときもあるけれど、)
(アランはいつだって私を大切にしてくれる…)

嬉しくて、舌を絡めるアランにそっと応えると、
腰を抱く腕に力が込められた。
アラン:お前、懲りないよな
ふっと笑ったアランの手が胸元に入り込み、
そのままワンピースが落とされていく。
夜の空気に晒された肩にキスをしながら、アラン自身も服を脱ぎ落とした。
沐沐:っ…待って、アラン…
アラン:待たない
アラン:煽った責任、ちゃんと取れよ
たくましい身体や熱のこもった瞳に、胸が痛いほどに鼓動する。
沐沐:っ…ん……
さっきよりも熱く焦がれるようなキスに翻弄されていく。
それでも私に触れる手は、優しくて温かい。

(この手は私を絶対に傷つけない)
(アランが伝えてくれる愛情は、)
(どんな時でも…いつだって、こんなにも優しくて嬉しい)

触れる唇も指先も、全てが温かくて愛おしく感じる。

(もし今、『幸せ』が見えたとしたら…きっと、心から溢れてしまっているな)

アランから与えられる喜びを全身で受け止めるため、私はそっと目を閉じた…―

 

 

276

 

 

レオ
>>>彼を選ぶ

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<1stステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

<2ndステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

<3rdステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

 

特典ストーリーを読む>>>

里奧

涼やかな風の音だけが響き、
月が辺りを柔らかに照らす、ある日の夜…―
吉琳:これありがとう。棚に返しとくね
レオ:ありがとう
私は借りていた本を返すため、レオの部屋へとやってきていた。

(えっと、確かここらへんから取ったよね)

吉琳:あ、これ…
借りた本を棚に戻すと、ふと見知った本が目に留まる。

(レオも、この本持っていたんだ…)

なんとなくもう一度読みたくて、本を手に取りソファに座った。
すると、同じく腰かけていたレオが隣から私の手元を覗きこむ。
レオ:それが気になる?
吉琳:うん。今日のお昼にちょうど読んだの
レオ:面白いよね。キスする場所に意味があるなんてさ
レオ:吉琳ちゃんなら、どこにキスする?
吉琳:私は…

(レオにキスをするなら…)

ふいに目に入ったのは、いつも緩く開かれた首筋だった。

(っ…どうして今、首元を…)

無意識に見つめた先に、恥ずかしさが一気に湧いて、
私は、慌てて視線を逸らす。

(首へのキスは……欲望)
(っ…欲望って、そんなつもりで、レオを見たんじゃ…)

その時、くすっと小さく笑う声がすぐ近くに落ちた。
レオ:待って
吉琳:えっ
耳を掠める吐息に顔を上げると、思っていたよりも近くにレオの顔がある。
ふいに近づいた距離に頬を火照らせると、レオが言葉を続けた。
レオ:せっかくだから、俺が当ててあげる
レオ:吉琳ちゃんが、どこにキスするのか
レオ:当たったら、その場所にキスしてもらおうかな
吉琳:ま、待ってレオ…
目を見開く私とは反対に、レオは楽しそうに目元を細める。
そして私の手を取り、自分の口元に触れるか触れないかのところまで持ち上げた。
恭しいその仕草に、さっと頬に赤味が差すのが自分でも分かる。
レオ:手の平や手の甲……じゃなさそうだね。それなら…
吉琳:ん…
レオの手が頬に触れ、撫でながら下へと降りていく。

(見たのは一瞬だし、きっと伝わってない…よね)

速くなる鼓動を少しでも抑えようと息をこぼした、その時…
レオ:吉琳ちゃんが望んでるのは、ここかな
そう言ったレオが、するりと私の首筋に触れた。
吉琳:……!
レオ:どう?
ぴたりと当てられた箇所に驚き、瞳を瞬かせてしまう。
吉琳:…どうして分かったの?
レオ:本当は首筋見てたの、気づいてたんだよね

(じゃあ、最初からバレていたんだ…)

レオの楽しそうな声に、さらに頬に熱が集まり、
恥ずかしさから、声を詰まらせながらもレオに言葉を返す。
吉琳:もう…。それなら、あんなことしなくても…
レオ:困った顔、見たくなっちゃってさ
レオ:慌てたり、困ったりする吉琳ちゃん、すごく可愛いから
レオは心から愛おしいというように、赤くなった私の目元を指先で優しく撫でる。
吉琳:っ…ずるいよ

(そう言われたら、何でも許してしまう)

少し拗ねた声を上げると、レオは優しい表情で笑う。
レオ:ごめん、ごめん。からかったお詫び、させてくれる?
微かにソファの軋む音と同時に、レオの温かな唇が首筋に触れた。
触れる吐息がくすぐったくて、思わず声をこぼしてしまう。
吉琳:んっ……
レオ:……
その時、熱の灯ったレオの瞳と視線が交じりあって…―
レオ:キスだけでそんなに恥ずかしがってるの? これから、それ以上のことするのに
吉琳:あ…レ、オ…
口角をあげてレオはゆっくりと、上着とシャツを脱ぎ落していく。

(キス以上って……)

この先の甘い時間を予感させ、身体中が火照ってしまった。
レオ:次は吉琳ちゃんの番
吉琳:えっ
ぱっと顔を上げると、レオの身体が覆いかぶさる。
レオ:言ったでしょ? 当たったら、その場所にキスしてもらうって
レオ:どうぞ
意地悪な眼差しを向けるレオは、とんとん、と自分の首筋を示した。

(ドキドキするけれど……私も、レオが欲しい)

わずかに身体を起こして、そっとレオの首筋に唇を寄せる。
すると、レオの手が背中に回り、あっという間にワンピースが落とされてしまった。
レオ:よく出来ました
吉琳:っ…ん…
微笑むレオが、奪うようにキスを落とし、
守るもののなくなった素肌を、熱い指先が辿っていく。
吉琳:っ…ん…ぁ…
こぼれる甘い声を恥ずかしく思っても、抑えることが出来ない。
レオ:吉琳ちゃんだけが欲しい。だから、全部ちょうだい?
こくりと頷くと、レオは欲するままに素肌に唇を滑らせていく。

(こうしているとキスの意味なんて、関係なくなりそう)
(だって…レオに触れられた全ての場所が、愛しい気持ちの証拠になっていくから)

満足そうに笑うレオに私も微笑みを浮かべながら、
同じようにレオの首筋に唇を寄せた…―

 

 

276

 

 

ロベール
>>>彼を選ぶ

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<1stステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

<2ndステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

<3rdステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

 

特典ストーリーを読む>>>

老師

月明かりに廊下が淡い光を帯びる、ある夜…―
私は公務が終わった後、ロベールさんの元を訪れていた。
ロベール:……というわけで、彼は画家として高い評価を受けているんだ
ベッドの上で隣に座ったロベールさんは、
ひとつ息をつくと、こちらへ柔らかな視線を向ける。
ロベール:だいたい説明は終わったけど、他に気になるところはあるかな?
吉琳:大丈夫です
近々、近隣国で有名な画家の個展を視察するため、
私は、ロベールさんにお願いして、その画家について学んでいた。
目の前に広げられた繊細な風景画の画集に、心がほっと癒やされる。

(画集まで見せてもらえて、すごく勉強になったな)

吉琳:ありがとうございます。すごく助かりました
ロベール:ううん。頼ってくれて嬉しいよ。いつでも来てくれていいからね
ふわりと目元を緩め微笑むロベールさんに、私も笑みを浮かべる。

(この笑顔、先生だったときと同じ…優しくて、頼りになって、)
(そういうところ…今でも憧れるな)

その時、ふと昼間ユーリと交わした会話を思い出した。

(ロべールさんに、キスでこの気持ちを伝えるなら…)

吉琳:あの…少しだけ、目を閉じてもらってもいいですか?
ロベール:え?
ロベールさんは不思議そうに私を見つめた後、ふっと力を抜いて頷く。
ロベール:いいよ
口元に微笑みを湛えたまま、ゆっくりと目が閉じられ、
ロベールさんの長めの前髪が、瞳に落ちて影を作った。

(…っ改めてキスすると思うと、緊張してきた)

鼓動を波立たせながら、私はベッドに両手をつくと、
そっとロベールさんに顔を寄せる。
そして、いつも優しく慈愛の溢れた茶色の瞳が隠れている瞼に、小さく口づけた。
ロベール:……
ロベール:君からしてくれるとは思わなかったよ
少し驚きながらも、ロベールさんはすぐにいつもの柔和な表情に戻り、
私に手を差し伸べながら、優しく訊ねる。
吉琳:昼間に、本で読んだんです。キスをする場所で意味が違うと…
ロベール:そう。…じゃあ、今のキスにも意味があるのかな?
穏やかに問いかけるロベールさんの指先が、私の瞼に触れた。
吉琳:…瞼へのキスは、憧れという意味があるそうなんです
吉琳:ロベールさんは、今でも憧れの人なのでそれを伝えたくて
顔に熱が上がるのを感じながら伝えると、
ロベールさんは嬉しそうに口元を綻ばせた。
ロベール:そういうことだったんだね。ありがとう
ロベールさんの手が、私の髪を梳くように撫でる。
くすぐったいような気持ちに、胸が弾んだ。

(恋人になっても、昔からずっと抱いていた気持ちは変わらない)
(憧れで、大好きな人)

キスだけでは、胸を満たすこの想いを伝えきれなくて、
私はロベールさんの胸へ飛び込んだ。
触れる温もりが、自然と想いを言葉に変えていく。
吉琳:憧れていたロベールさんの恋人になれて…嬉しいです
ロベール:そう言ってくれて、すごく嬉しいよ
ロベールさんは髪を梳いていた手を止め、私の顔を覗きこんで…―
ロベール:それに、俺も同じ…いや、きっと吉琳ちゃん以上に嬉しく思ってる
ロベール:こんなに愛しいと思うのは、君だけだよ
吉琳:ロベールさん…
速くなった鼓動が全身へ伝わった時、
顔を寄せたロベールさんが、目の前に影を落とした。
吉琳:ん…
軽い、触れ合わせるだけのキスが、身体をいっそう火照らせる。
ロベール:真っ赤だね。そんな顔も、もっと見せてほしいな
いつもよりも低く甘い声が耳元に響き、心が震える。

(私にも…誰も知らないロベールさんを見せてほしい)

ロベールさんの手が私の肩にかかり、ワンピースをそっと落としていく。
吉琳:ロベールさん…好き、です
ロベール:俺も愛している
ロベール:たった一人の、愛しい女性だからね
吉琳:んっ…
首や胸に、ロベールさんの唇が触れ、くすぐったさに身をよじる。

(私も、もっと伝えたい…)

思い切ってロベールさんの上着に手を伸ばすと、
それに合わせて、ロベールさん自身も自ら上着とシャツを脱いでくれた。
何もまとわない姿で向き合う恥ずかしさに、視線をさまよわせてしまう。
ロベール:吉琳ちゃん。…見せてって、言ったよね
吉琳:あ…ロベール、さん…
逃げることを阻むように、私の頬に手を添え、
ロベールさんは眼差しをぴたりと交わらせた。
ロベール:今夜は隠さないでいてくれるかな?
吉琳:…は、い……
返事をすると、優しくベッドに押し倒され、
ロべールさんの指先が、素肌を滑っていく。
吉琳:っ…ぁ…

(身体も心も、隅々までロベールさんの愛情で染まっていくみたい…)

ゆっくりと高まり合っていく想いに全てを委ねながら、
私は幸せな気持ちで、ロベールさんの背中に腕を回した…―

 

 

276

 

 

レイヴィス
>>>彼を選ぶ

4

<1stステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

<2ndステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

<3rdステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

 

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雷維斯

雲ひとつない明るい月が浮かぶ、ある日の夜…―
私は、休日を利用してレイヴィスの元を訪れていた。
ディナーを終え、ゆったりとした夜の時間を過ごしていると、
ベッドに隣あって腰かけたレイヴィスが、思い出したように告げる。
レイヴィス:そういえば、お前が言ってた面白い本って?
吉琳:え?
レイヴィス:ディナーの時に話してただろ
レイヴィス:『面白い本を読んで気分転換してる』って
吉琳:あっ…

(そういえば、忙しいことを心配してくれたから、)
(安心してもらいたくて、そういう話をしたんだった)

その時、思い描いていたのはキスの意味が書かれた、あの本のことだった。

(…改まって話すのは、少し照れるな)
(でも、隠すのも変だし…)

吉琳:その本は…
少し言いにくい気持ちになりながらも内容を話すと、
レイヴィスは静かに聞き終えてから、ぽつりとこぼした。
レイヴィス:へえ
レイヴィス:でも、その意味しかないとは限らないんじゃない
吉琳:それってどういう…
思いがけない言葉に、意味を訊ねると、
レイヴィスの指先が私の前髪をそっと払い、あらわになった額に優しく触れる。
レイヴィス:今までここにしたキスが、友情だと思ってるの?

(今まで…)

出逢った時から、幾度となく送られた額へのキスを思い出す。

(額へのキスは友情。でも…)
(レイヴィスに触れられるたびに抱いた気持ちは、友情じゃなくて…)

レイヴィス:お前に贈るのは、好きって気持ちだけ
吉琳:っ…
頭によぎった想いと同じ言葉を告げられ、額に口づけが落ちた。
触れるだけのキスでも、レイヴィスの想いがじんわりと身体に染みこむ。
レイヴィス:伝わった?
うっすらと頬に熱が灯るのを感じながら、口元を緩ませて微笑むと、
レイヴィスは、どこか意地悪な笑みを浮かべて続けた。
レイヴィス:でも、俺はまだ足りない
吉琳:え?
レイヴィス:この想いを伝えるのに、今のキスだけで足りるわけない
レイヴィス:だから
再びレイヴィスの指先が優しく額に触れる。
レイヴィス:ここ以外にもキスするけど、いい?
澄んだ青い瞳が試すように細められて、胸の奥がきゅっと締めつけられた。

(今のでも十分、胸がいっぱいになってしまうけれど、)
(レイヴィスが伝えてくれるだけ…全部受け止めたい)

恥ずかしさに視線を伏せながらも、小さく頷くと、
レイヴィスは私を覗きこむよう視線を合わせて…―
レイヴィス:顔、隠すなよ。ちゃんと見せろ
いつもより低めの声に心臓が跳ね上がる。
レイヴィス:それで? 返事、まだ聞いてないんだけど

(恥ずかしくても、全部受け止めたいって気持ちに、嘘はない。だから…)
(…ちゃんと言葉にして、伝えよう)

吉琳:…キス、して

(心を埋め尽くすぐらいに)

真っ直ぐにそう返すと、
私の言葉に微笑んだレイヴィスに、優しく唇を奪われた。
吉琳:んっ…ん……
その間に、レイヴィスは衣服を床へ落とす。
レイヴィス:力、抜いて
レイヴィス:そんなに硬くなられると、悪いことしてる気分になる
からかうように笑ったレイヴィスは、
いくつも飾り付けられたドレスのリボンを丁寧に解きながら、
あらわになる素肌全部に、キスを施していく。
レイヴィス:ちゃんと伝わってる?
吉琳:う、ん……でも、少し…くすぐったい…
お腹のあたりを辿る指先に、肩を震わせると、
レイヴィスは小さく笑みをこぼした。
レイヴィス:くすぐったいだけなら伝わってなさそう
吉琳:そんな、こと……
鎖骨に強く唇を押しつけられ、レイヴィスの気持ちがいくつも残っていく。

(恥ずかしいけれど、嬉しい…。それに私だって…)

吉琳:私も…レイヴィスに伝えたい。だから…
レイヴィス:ああ。でも、俺の気持ちを伝えるのが先
吉琳:あ…っ…
再び唇を塞がれ、舌が触れあっては離れていく。
頭の芯が甘く痺れ始めた頃にようやく解放されると、
いつの間にかベッドの上で、二人で寝ころんでいた。
レイヴィス:伝わった?
吉琳:うん。でも…もっと……
身体中を熱くしながら、思い切って告げると、
レイヴィスは愛しげに微笑んだ。

(私の気持ちも伝わればいいな…)
(友情じゃなく、もっと深いレイヴィスに対しての愛を…)

そう思いながら互いの熱を交換するように、
私は、レイヴィスの胸に頬を寄せた…―

 

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