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Secret Kiss mark~そのくちづけの意味を教えて~[前編](獎勵故事)

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愛しい人から贈られるキス。
唇が触れる場所によって、様々な意味があって…?
ルイからは手の平へキスが贈られ…
ルイ:俺からも、お願い
ルイ:…そんな可愛いこと、言わないで。優しく、出来ないから
ジルからは頬へキスが贈られ…
ジル:貴女からも…恋人としての愛を伝えてくれませんか?
ジル:先ほどのように、大胆な方法で
シドからは腕へキスが贈られ…
シド:どんな意味でもいいってわけか
シド:当ててみろ。どんな想いで触れてるのかをな
ゼノ様からは手の甲へキスが贈られる。
ゼノ:こんな子供じみたことをしたくなるのも、お前だけだ
ゼノ:…愛している
キスで伝える気持ちとは…―
彼との秘密の時間が、あなたに訪れる。

 

*全達成的玫瑰動態特典太美,忍不住在3倍衝了10幾個茶...大概因為10月是小景生日吧(ㆆᴗㆆ)

*收集短語等之後空閒下來再補

 

108

 

▼ストーリーのプロローグはこちら▼

プロローグを読む

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雲ひとつなく、空が高く感じるある日のこと…―
公務の休憩中、私は息抜きにある一冊の本を読んでいた。
物語に引き込まれるような心地を抱きながら、ページに視線を滑らせていると…

(『キスをする場所には、意味があるんです』…?)

目に留まったそんな登場人物のセリフを、心の中で読みあげる。

(…こんなに意味があるんだ)

書かれているキスの意味を見ていると、ふと彼の顔が浮かんで頬に熱が灯る。

(何で、今あの人の顔が…)

熱くなった頬に手をあてたその時、扉がノックされる音が響いた。
ユーリ:吉琳様。次の公務の時間だよー
吉琳:……!
ふいにかけられた明るい声に鼓動が大きく跳ねる。
扉が開き、ユーリが入ってきたと同時に、
私は思わず本を背中に隠してしまった。
ユーリ:……
部屋へと足を踏み入れたユーリは、私の様子に驚いたように瞳を見開き、
じっとこちらを見つめる。
吉琳:ユ、ユーリ…?
ユーリ:吉琳様…今、何か隠した?
吉琳:っ……えっと…
ユーリ:あー、怪しい

(これ以上隠してもバレてしまいそう…)

私は本を自分の膝の上に置いて、おずおずと口を開いた。
吉琳:実はこの本を読んでいて…
キスをする場所に意味があることを、ユーリに話していく。
吉琳:…それで恥ずかしくなって、思わず隠してしまったの
ユーリ:恥ずかしくなったって…
ユーリ:あっ好きな人のこと、考えちゃったんだ
吉琳:う、うん……
正直に頷くと、ユーリがくすくすと笑って続けた。
ユーリ:それなら次に逢った時、吉琳様からその人にキスしてみたら?
吉琳:えっ
ユーリ:意味も一緒に伝えたら、喜ぶんじゃないかなー
冗談っぽく言うユーリの言葉に、胸の奥が甘くくすぐられる。

(…でも、想いをキスに乗せて伝えてみたい)

ときめきながら、私は小さく頷いた…―

 

108

 

ルイ
>>>彼を選ぶ

路

<1stステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

<2ndステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

<3rdステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

 

特典ストーリーを読む>>>

路易

穏やかな風に、中庭の花々も心地よさそうに身を揺らす昼下がり…―
私は、城を訪れたルイと休日をゆったりと過ごしていた。
ベッドへ腰かけ、最近あった出来事を話していく。
ルイ:そんなことがあったんだ
吉琳:うん、メイドさんと一緒に喜んで…
そこまで口にして、はっと我に返った。
吉琳:あ…私ばっかりごめんね
ルイ:ううん。久しぶりに逢えたから…吉琳の話、もっと聞きたい

(ルイと逢えたのは一週間ぶりだから)
(こういう言葉が、余計嬉しく感じるな…)

吉琳:…ありがとう
頬を緩めてお礼を言うと、ルイも小さく笑みを返してくれる。
ルイ:他には?
吉琳:うん。この前、面白い本を読んだんだけれど…
キスの意味の話をしようとして、ふと、
数日前のユーリの言葉を思い出した。

(私から、ルイへキスをするなら…)

ルイ:……?
見つめると、ルイは不思議そうに首を傾げる。
私は、そっとその手をとり、思い切って手の平に口づけた。
ルイ:吉琳…?
吉琳:その本に、書いてあったの
吉琳:手の平へのキスは…懇願って意味があるんだって
ルイ:…そう
ルイは目を瞬かせた後、口元に柔らかな笑みを浮かべる。
ルイ:じゃあ今…何を願ったの?
真っ直ぐに訊ねられ、胸が高鳴った。

(でも…誤魔化さずに伝えたい)

吉琳:…ルイと、ずっと一緒にいたい
気持ちを言葉にのせると、ルイの浮かべる笑みが深くなる。
そのまま、こつんと額が合わさり、近づいたルイの瞳が優しく和んだ。
ルイ:俺は…吉琳から離れないよ
ルイ:ずっと一緒にいよう
吉琳:うん…
微笑み合うと、穏やかな喜びが胸に広がっていく。
その時、わずかにねだるような声色でルイが続けた。
ルイ:他には…?
吉琳:えっ
ルイ:他にはない?
言いながら、ルイの両手が頬を包みこんで…―
ルイ:吉琳の願いは…俺が全部叶えたい
愛しげな眼差しが、私を見つめる。
唇の重なりそうな距離に鼓動を騒がせながら、
私はルイへ願いたいことを考えた。

(今この瞬間、望むことは…)

吉琳:…ルイに、触れたい

(この一週間、離れていた分まで…全部)

ルイ:いいよ
答えを待っていると、
嬉しげな声が返され、唇が甘く塞がれる。
吉琳:…は…ぁ………ん
舌を絡め取られ、身体の熱が一気に跳ねあがってしまう。
上着を脱ぐ音が聞こえ、私のワンピースも、ゆっくりと落とされた。
吉琳:んっ…
肌を撫でる冷たい空気に、瞳を開けると…

(あっ)

ルイの澄んだ色の瞳に、何もまとっていない私の姿が映っていた。

(明るいから…いつもよりもっと見えてしまう)

ルイ:どうかした?
唇を離したルイに不思議そうに訊ねられ、微かに俯く。
吉琳:その…まだお昼だから…
ルイ:…恥ずかしい?
優しい眼差しが、私の想いを察したように細められる。
吉琳:うん。でも……
吉琳:やめないで
ルイ:……

(まだ、触れていたい)
(…ルイで気持ちがいっぱいになるぐらい)

愛しさが膨らむあまり、自然と滲む視界で見上げると、
シャツを落としたルイが、私の手をとり、手の平に短く口づけた。
吉琳:ルイ……?
ルイ:俺からも、お願い
ルイ:…そんな可愛いこと、言わないで
ルイ:優しく、出来ないから
吉琳:っ……
少し困ったような眼差しがそう告げ、痛みにも似たときめきが胸を刺す。
その甘く疼く場所を、ルイの指先が撫で降りた。
吉琳:……っぁ…ん…
肩を大きく揺らすと、
キスを受け止めたばかりの手の平が、優しくベッドへ押しつけられる。

(熱くて、とろけてしまいそう…)
(でも…これだけは伝えたい)

吉琳:ル……イ……っ
ルイ:ん…?
吉琳:…愛してる
囁くと、午後の日差しの中、ルイが金色の髪をきらめかせて微笑んだ。
ルイ:……俺も、誰より愛してるよ
甘い声がすぐ側に落ち、再び唇を奪われる。

(いつまでも、ルイと一緒にいたい)
(これが…私の心からの願い)

胸の中で願いを繰り返し、
私はルイの与えてくれる熱を全て受け止めた…―

 

108

 

ジル
>>>彼を選ぶ

吉

<1stステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

<2ndステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

<3rdステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

 

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吉爾

城の窓から覗く明かりが次第に消えていく、ある真夜中近くのこと…―
吉琳:ありがとうございました
明日の公務の予定を聞き終え、私は、ジルの部屋を後にしようとしていた。
けれど、その前にふと足を止める。

(そういえば、次に逢った時ってユーリが…)

今日のお昼に、ユーリから言われたことが胸をよぎる。

(今なら…伝えられるかな)
(…キスの意味と、私の気持ち)

ジル:プリンセス?
不思議そうに私を呼ぶジルを振り返り、口を開く。
吉琳:…少しかがんでもらっても、いいですか?
ジル:…ええ
ジルは微かに瞳を丸くしながらも、目の前にかがんでくれる。
私は勇気を出して、その頬に口づけた。
ジル:……
ジル:珍しいですね
吉琳:えっと…
穏やかに微笑むジルに、頬が一気に熱くなっていく。
何と答えようか言葉を探していると、ジルは楽しそうに声を重ねた。
ジル:最近読んでいる本の影響、でしょうか
吉琳:……! どうして…
思わず訊ねると、ジルはくすりと声をこぼして笑う。
ジル:お忘れですか?
ジル:貴女が書庫からあの本を借りた際、私も一緒にいたことを

(っ、そういえば、そうだった)
(…でも、本を見ただけで分かるということは…)

吉琳:もしかして、ジルもあの本を読んだことが?
ジル:ええ。頬への口づけが厚意という意味を持つことも、知っていますよ

(じゃあ…全部お見通しだったんだ)

そのことを恥ずかしく思いながらも、
些細なことまで覚えていてくれたことに、胸が甘くくすぐられた。
すると、ジルが目を細めて続ける。
ジル:ですが、厚意といっても様々な捉え方がありますから、
ジル:貴女の言葉で、想いを聞かせて下さい
吉琳:…あ
ジルの親指が、そっと私の唇に触れた。
唇の上をなぞるように滑る、指先の艶めいた仕草に、鼓動が速くなる。
それでも、私は素直な想いを口にした。
吉琳:私は……ジルへの感謝を込めました

(いつもどんな時も、私を想ってくれているから、)
(改めて、感謝を伝えたい)

そんな気持ちを込め、瞳を見つめ返すと…
ジル:嬉しいことを言ってくれますね
ジルはどこか楽しげにそう言うと、
ふいに身をかがめ、私の頬へ口づけた。
吉琳:っ……
ジル:私からも想いを伝えておきましょう
ジル:教育係として、いつも頑張っている貴女への労いと、
ジル:恋人として…貴女への愛を
頬から離れた唇は、そのまま私の耳元で、秘密を打ち明けるように囁く。
いつものように惜しみなく与えられる愛情に、ときめきを覚えた時、
微笑むジルの片手が、私の手に重なった。
ジル:ただ…
そうして、もう一方の手で、すっと顔を上に向けられ…―
ジル:動かないで下さい。こんな口づけでは、貴女への想いは伝わり切っていないので
ジル:恋人としての、想いが
一瞬、真剣な瞳と目が合い、
気がつけば、唇に温もりが落ちていた。

(これが、ジルの想い…)

身体の内側から熱くなるような甘い口づけに、鼓動が騒いでいく。
吉琳:…っ…ん……
肌が熱くなるのに応えるように、キスは次第に深くなっていった。
吉琳:…ぁ……っ…
心ごととろけるような感覚に翻弄されていると、唇が離れ、
ジルの手の平が、熱を持った私の頬を包んだ。
ジル:…まだ、ほんの一部も伝えられていませんよ
その言葉が、部屋に漂う夜の空気が濃くさせ、心が波立つ。
熱い眼差しを向けたジルは、私をベッドへ導いた。
吉琳:ん……っ
シーツに腰を下ろすと、すぐに口づけが再開され、
その間にも、ジルは私のワンピースを脱がせていく。

(もっと、ジルを感じたい)

そんな想いに突き動かされるまま、ジルの上着のボタンを外した。
ジル:…大胆ですね
そう言って楽しげに微笑むと、ジルが上着とシャツを肩から落としていく。
吉琳:あっ…
その時ぐっと腕を引かれ、ベッドに横たわったジルへ倒れこんでしまった。
ジル:………
目の前の身体に覆いかぶさるような姿勢に、火照っていた肌がさらに熱くなる。

(こんな格好…照れてしまうけれど、)
(…それでも、ジルを近くに感じられる)

するとジルが私を見上げながら、そっと髪を撫でた。
ジル:貴女からも…恋人としての愛を伝えてくれませんか?
ジル:先ほどのように、大胆な方法で
低く囁く声は、まるで媚薬のように私の肌を熱くする。
吉琳:…はい

(これから、沢山の口づけで伝えたい)
(私が、どんなにジルを愛しているのか)

身をかがめて、ジルに唇を重ねると、
いつもより熱を帯びた手の平が、優しく私のうなじを引き寄せた…―

 

108

 

ゼノ
>>>彼を選ぶ

傑

<1stステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

<2ndステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

<3rdステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

 

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傑諾

視察に訪れたシュタインの空に、細い三日月が浮かぶ夜…―
一日の公務を終えた私は、ゼノ様の部屋へ招かれていた。
吉琳:今日一日、お忙しそうでしたが…休まれなくて大丈夫ですか?
訊ねると、ソファの隣に座るゼノ様は、そっと首を横に振る。
ゼノ:ああ。問題ない
ゼノ:お前といると、安らぐからな
吉琳:…ゼノ様
何気なく告げられた言葉が嬉しくて、頬が綻ぶ。
どんなに多忙でも、側にいる時は必ず共に過ごす時間を作ってくれて、
そんなゼノ様の心遣いが、いつも心を温かく満たしていく。

(公務でお疲れの時だってあるはずなのに、)
(そんな姿も、ほとんど見たことがない)

改めて尊敬の気持ちを抱いていると、
ふと、数日前に読んだ本の内容を思い出した。

(尊敬を表す、キスの場所は…)

ゼノ:どうした
吉琳:…先日読んだ本のことを思い出していたんです
ゼノ:本…?
吉琳:はい。キスをする場所には、意味があると書いてあって…
それから、キスの意味について話をすると…
ゼノ:なるほどな
聞き終えたゼノ様は、納得したように頷く。
そうして一瞬目を伏せた後、静かな瞳を私に向け、言葉を続けた。
ゼノ:…もし、口づけるのなら
ゼノ:お前は、どこを選ぶ
吉琳:えっ…
試すように見つめられ、鼓動が小さく波立った。

(私がゼノ様に伝えたい想いは、もちろん…)

本の一節を思い返しながら、私はそっとゼノ様の手を取り、
その手の甲へ唇を落とした。
吉琳:…尊敬を表す、手の甲に
口づけを贈ったばかりの唇で、想いを言葉にしていく。
吉琳:上に立つ者としての姿や、
吉琳:どんな時でも、こうして私を気遣ってくださる姿を、
吉琳:心から…尊敬しています
ゼノ:……

(この間、ユーリと話した時に、)
(真っ先に思い浮かんだのが…この気持ちだった)

ゼノ:人の心を自然と和らげるお前を、俺も尊敬している
そんな穏やかな声が投げかけられると、
ゼノ様は私の手を取り、同じように手の甲へ唇を落とした。
吉琳:っ……
ゼノ:お前の言葉は、心地いいな
ゼノ様は目元を和ませ、私の手の平を自分の頬へ押し当てる。
伝わる温もりと穏やかな表情に、愛しさが膨らんだ。

(ゼノ様にそう言って頂けるだけで…こんなにも心が騒ぐ)
(けれど私もそれが、心地いい…)

ゼノ:…だからだろう
ゼノ:もっと求めたくなる
ゼノ:言葉も…お前自身も
真っ直ぐな言葉が続けられ、甘さを含む眼差しが私に注がれる。

(その言葉だけで、胸がいっぱいになりそう…)

夜色の瞳から視線を逸らせず、時が止まったように見つめ返していると…―
ゼノ:こんなにも心を動かされるのは、お前だけだ。愛している、吉琳
ゼノ様が、上着を肩から落とし、
そのままゆっくりと体重が乗せられて、ソファの上に身体が沈む。
ゼノ:………
私だけを映す瞳には、いつしか確かな熱が浮かんでいた。

(私も、両方求めてる)
(ゼノ様の言葉も、ゼノ様自身も)
(でも、今は…)

心を甘く疼かせながら、ゼノ様の頬へ触れる。
吉琳:…口づけを、頂けませんか
囁くと、じんわりと体温が上がる気がした。
ゼノ様は、わずかに目を瞬かせて、やがてふっと微笑む。
ゼノ:ああ
柔らかな声が落ちると共に、
ついばむように一度だけ触れられると、唇は首筋へと伝っていく。
吉琳:…んっ
いつの間にかシャツも脱いだゼノ様に、
ふいに甘く下唇に噛みつかれ、肩が跳ねた。
ゼノ:こんな子供じみたことをしたくなるのも、お前だけだ
吉琳:っ…はい
肌に唇が触れる度、身体の奥からこみ上げる切ない感覚とは裏腹に、
ゼノ様の伝えてくれる温かな想いが嬉しくて、頬が緩む。
ゼノ:……
優しい口づけが繰り返される中、丁寧にドレスが脱がされ、
やがて私たちは、素肌をぴたりと重ねて抱き合った。
吉琳:…は……
肌が重なり合い、思わず吐息がこぼれてしまう。
涙に潤んだ視界を上げると、視線が絡まり、
私の手をとったゼノ様は、また手の甲へ短いキスを贈ってくれた。
ゼノ:…愛している
吉琳:私も…愛しています

(尊敬と…この溢れそうな愛情を、ゼノ様に)

熱い指先に腰をするりと撫でられ、心と身体が同時に満たされていく。
私は目を閉じ、全てをゼノ様に委ねた…―

 

108

 

シド
>>>彼を選ぶ

席

<1stステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

<2ndステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

<3rdステージ>

1個:
2個:
3個:
4個:
5個:
6個:
7個:
8個:
9個:
10個:
【まとめて Touch!】

 

特典ストーリーを読む>>>

席德

丸く白い月が夜空に浮かぶ、ある静かな夜…―
シド:お前、かなり集中して見てたな
吉琳:だって、全部のシーンが素敵だったから
デートで一緒にオペラを観た夜、私はシドの部屋を訪れていた。
二人並んでベッドに腰かけながら、感想を話し合い、
穏やかな休日の時間が流れていく。
シド:つまり、出てくるたびにキスしてくるような男が好みってことか
吉琳:っそんなこと言ってない
吉琳:ただ、キスにも意味が……

(…あっ)

言いかけて、はっと口をつぐむ。
シド:あ?
吉琳:…や、やっぱり何でもない
頬に口づけたり、唇を奪ったり、
何度も繰り返されたキスシーンを見ながら、私は先日読んだ本の内容を思い出していた。
しかし改めて思い返すと、本を読んだ時の気恥ずかしさも一緒によぎってしまう。

(…本のこと話したら、からかわれるかも)

微かに頬を熱くしていると、ふとシドが真っ直ぐに私を見つめた。
シド:言え。聞いてやる
吉琳:え?
シド:話してえことあんだろ

(…そう言ってくれるなら)

私は思い切って、本で読んだキスの意味の話を告げる。
シド:…へえ、そんなに意味があんのか
シド:だが、んなこと隠さねえでいいだろ
吉琳:だって…絶対、からかわれると思ったから

(…いちいち意味なんて考えてるのかって言われそう)

心の中だけで、そう呟くと…
シド:お前、気に入ってんだろ。その本
吉琳:えっ……うん
突然の問いかけを不思議に思いつつ頷くと、
シドが変わらず真剣な様子で続けた。
シド:お前が好きになったもんを、からかうわけねえ
告げられた言葉に、鼓動が跳ねた。

(こういう時は、真剣に大切にしてくれて…)
(シドは、優しいな)

そう思うと、温かな想いが広がる。
すると、シドは口元に笑みを乗せ、いつも通りの口調で続けた。
シド:それに、キスの場所で考えを伝えるってのも悪くねえからな
シド:のってやる
吉琳:えっ…
そう囁かれたかと思うと、右腕が引かれ、
ワンピースの袖から覗く腕に、柔らかな温もりが触れた。
吉琳:…っ…

(腕は……欲望)

本の一節が頭に浮かび、胸の奥が甘く波立つ。
シド:惚れた女を欲しがんのは、当然だろ?
囁きとともに、温かな吐息が肌に落ち…
吉琳:…あ……
シドは、優しく私をベッドへ横たえる。

(本当は、私からシドにキスで想いを伝えるつもりだったから…)
(代わりに、言葉でちゃんと言おう)

覆いかぶさるように私を組み敷くシドを見上げ、想いを告げる。
吉琳:欲しいって言ってもらえて、嬉しいのは…シドだけ
吉琳:…愛してるよ、シド
言いながら、胸の音が大きくなる。
シド:……
その時、シドがふっと目を細め…―
シド:珍しく素直じゃねえか。せっかくだ、俺も言ってやるよ。…お前を愛してる
私の頬にかかる髪をそっと払って、唇を重ねた。
吉琳:…ん……
柔らかくついばむような口づけに、力が抜けていく。

(私も…シドが欲しいのは、同じ)

こうして触れ合っていると、普段は秘めている、正直な想いがこみ上げ、
薄く唇を開くと、シドがゆっくりと舌を差し入れた。
吉琳:っ……ん…ぅ
頭の芯が痺れるような感覚にシドの腕を掴むと、その肩口から上着が落ちる。
口づけを続けながら、シドは私のワンピースのボタンを襟元から開けていった。

(…熱い……)

夜の空気を感じ、涼しさを覚えるはずなのに、
汗ばむほど、身体の熱は冷めてくれない。
吉琳:は、ぁっ……
シド:……
唇が離れ息をつくと、熱を灯したシドの瞳が私を射抜いた。
やがて、はだけた胸元に唇が触れる。
シド:ここには、何の意味がある?
吉琳:…っ…分から、ない
吉琳:本に、書いてなかったから
シド:へえ
するとシドがにやりと笑い、身にまとっていたシャツを落とす。
シド:じゃあ、どんな意味でもいいってわけか
シド:当ててみろ。どんな想いで触れてるのかをな
熱くなった肌同士が、重なる。
同時に、先ほどよりももっと深く、甘く、唇も重なった。

(こんな風に抱き合っていたら…すぐに分かってしまう)
(このキスの意味が、シドの愛情だって)

二人だけが知る、特別な意味を持ったキスを繰り返しながら、
私は、静かな夜に密やかな吐息をこぼしていった…―

 

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