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新版王宮 劇情活動-Cinderella Christmas(クロード×ジル)

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序:

――…ウィスタリアに雪が積もり、クリスマスが近づいたある日
ガラスの靴を履いて、ユーリとダンスホールへ向かっていく。
ユーリ:吉琳様、シンデレラクリスマスって知ってる?
吉琳:シンデレラクリスマス?
ユーリ:うん、この王宮に昔からある言い伝えなんだけど
ユーリ:クリスマスにガラスの靴を履いて踊ると、二人はずっと幸せになれるんだって

(なんだかおとぎ話みたい…)

吉琳:素敵な言い伝えだね
ユーリ:でしょ?
ユーリ:クリスマスの夜はダンスパーティーがあるけど、吉琳様は誰と踊るの?

(私が一緒に踊りたい人は…)

頭に彼の姿を思い描いた瞬間、ユーリがホールに続く扉に手をかける。
ユーリ:ま、夜のダンスの前にやらなきゃいけないことがあるんだけど…
吉琳:え?
ユーリは答えずににっこり笑うと、扉を押し開けた。
ユーリ:お待たせしましたー
ホールに入ると、王位継承者の三人にアランとレオ、
ジルとクロードにゼノ様やアルバートさんの姿があった。

(どうしてみんなここに…?)

ユーリ:クリスマス当日、ダンスパーティーが始まるまで、ここにいる皆さんには
ユーリ:指定した場所でクリスマスのおもてなしをしてもらいます
吉琳:クリスマスのおもてなし…?
ユーリ:うん。いつもお世話になっている感謝を込めて、今年は色んなところへ行くことになったんだ
ユーリ:行く場所とチームをくじ引きで決めるから、みんな一枚ずつこの箱から紙を引いてください
みんなが順番に差し出された箱から紙を抜き出し、開いていく。
ユーリ:それじゃ、組み合わせを発表しまーす。1番の番号を持ったチームは…――

 

>>>クロード×ジルとの物語

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第一話-共通:

――…真っ白な雪にお城が包まれた朝
くじ引きを引いて同じチームになったジルとクロードと、執務室に集まっていた。
吉琳:クリスマスのおもてなし、力を合わせてがんばろうね
ジル:ええ、プリンセス
クロード:ああ、よろしくな
ジル:ですが、貴方と同じチームとは少し不安ですね
クロード:素直じゃないな、ジル。安心の間違いだろ?
笑顔で牽制し合うように言葉を重ねる二人に、少し不安を覚える。

(この二人、逢うといつもこんな感じだけど大丈夫かな…)
(でも、せっかくのクリスマスだし、みんなに喜んでもらえるように頑張らなきゃ)

ジル:私たちの担当は、王宮で働く皆さんへのおもてなしですか
吉琳:おもてなし…どんなことをしたら喜んでくれるかな?
クロード:ファッションショーはどうだ? モデルはジルにして…――
ジル:却下です
ジルの言葉に、クロードが苦笑する。
クロード:断るのが早いな、ジル
ジル:貴方がそう言い出すことは予想がついていましたから
吉琳:え、どうして?
ジル:今までに何度も言われてきたからです
ジル:なぜ貴方はそんなに私にモデルをやらせたがるのですか?
クロード:お前がいい素材だから
口角を上げて答えるクロードに、ジルが隠そうともせず息をつく。
ジル:とにかく、ファッションショーは却下です
ジル:今から準備するには大がかり過ぎますから、他の案を考えましょう

(他の案……)

その時、私の頭にある考えが浮かんだ。
吉琳:ねえ、おもてなしにお城の人たちに花を贈るのはどうかな?
吉琳:それで、そのお花をつけてあげるの
吉琳:きっとお城のメイドさんたち、二人につけてもらったら喜ぶよ
クロード:花か…悪くないな
ジル:男性陣にはどうします? 貴女がつけるのですか?
吉琳:うん、そのつもりだけど…
ジル:だめです
クロード:だめだ
吉琳:え…
ジル:だめです
クロード:だめだ
吉琳:え…
間髪入れずに二人から却下されて、
戸惑いながらジルとクロードを見つめる。
クロード:一人で男たち全員に花をつけるなんて、大変だろ?
ジル:パーティーが始まる時間までに終わらせる事も難しいでしょうね
吉琳:そっか…

(確かに二人の言う通りかも…)

吉琳:じゃあ、みんなでカフェをやるとか…?
ジル:カフェ、ですか?
吉琳:うん。パーティーが始まるまでの時間、ゆっくり過ごしてもらうこともできるし
クロード:ああ、それならいいかもな
ジル:そうですね、おもてなしにはぴったりかと
二人とも柔らかい表情で頷いてくれる。

(よかった…これなら、上手くいきそう)

クロード:なあ、そのカフェ城下で開くのはどうだ?
吉琳:城下で?
クロード:ああ。ずっとお城で働いて気が滅入ってるかもしれないし
クロード:たまには外の方が気分転換になるだろ?
吉琳:素敵だと思うけど、場所はどうしたらいいかな?
クロード:それは大丈夫、知り合いにアテがあるから
ジル:そういうことでしたら、場所は貴方にお任せします
ジル:時間はクリスマスパーティーが始まるまでにしましょうか
吉琳:うん…!
それから三人で話しあって、当日のメニューや飾りつけを決めていく。
吉琳:じゃ、カフェで提供するのはお菓子とサンドイッチ、それに紅茶とコーヒーだね
ジル:ええ、これなら三人でもなんとか回せるでしょう
クロード:決まりだな。なら、早速準備を始めよう
吉琳:うん。お城の人たち、たくさん来てくれるといいね
クロード:ああ、日頃お世話になっている分しっかりもてなさないとな
ジル:…クロード、先に言っておきますが
ジル:くれぐれも面倒は起こさないでくださいね?
クロード:お前こそ、気をつけた方がいいんじゃないのか?

(……二人とも笑ってるけど)

なんだか不穏な空気が漂っているように見える。

(ジルとクロードって、仲がいいのか悪いのかよくわからないんだよね)
(でもこの二人が一緒だと心強いな)

***

――…翌日
ジルとクロードとキッチンに集まり、メニューの試作をしていく。
吉琳:よかった、クッキーうまく焼けたみたい
ジル:サンドイッチの方もできましたよ
吉琳:わ、美味しそう…!

(クロードは……)

クロード:…………
真剣な表情で作業をするクロードの手元を覗き込む。
吉琳:すごい、スノーマンのラテアートなんて初めて見た
クロード:クリスマスらしいものの方がいいだろ?
ジル:貴方は本当に何でも器用にこなしますね
クロード:ジルこそ、書類に向かってるイメージしかなかったから料理をするなんて驚いた
ジル:料理と言っても、簡単なものしか作れませんよ

(今日の二人は、いつもみたいに言い合いをしてないし)
(これならクリスマスのカフェもうまくいきそう)

クロード:今のお前の姿を写真に撮って売ったら、売れそうだな
その言葉を聞いて、ジルが訝しげな視線をクロードに投げかける。
ジル:…クロード、まさか貴方が犯人ですか?
吉琳:犯人?
クロード:いきなり何の話だ、ジル?
ジル:城下で勝手に、王宮内の人間の写真を売っている店があるのですよ
ジルは料理の手を止めずに言葉を重ねていく。
ジル:その写真を撮っている人間が誰なのか、何度探っても掴めなかったのですが…
ジル:貴方だったのですね、クロード
クロード:おい、言いがかりだ。そんなことするわけないだろ
ジル:そうでしょうか?

(なんだか、話がよくない方向に行ってるような…)
(なんとかして止めなきゃ)

キッチンを見回して、作りたてのクッキーに目を止める。

(…そうだ!)

吉琳:…二人とも!

 

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第二話-共通:

吉琳:…二人とも!
クロード:吉琳?
ジル:どうしました?
吉琳:今すぐ喧嘩をやめないと…
吉琳:できたての熱いクッキーを、無理やりにでも食べてもらうからね
ジルとクロードは顔を見合わせると、笑みを浮かべた。
ジル:それは、貴女が食べさせてくださるということですか?
クロード:ああ、そういうことなら喜んで食べるよ
吉琳:え…
笑みを深めた二人の顔が私に近づいて、じっと瞳を覗き込まれる。
クロード:どうした、食べさせてくれるんじゃないのか?
ジル:私たちはいつでも構いませんよ、プリンセス?
吉琳:……っ

(さっきまで言い合いをしてたのに)
(何で今はこんなに息ぴったりなの?)

どこか色気を含む二人の瞳に息を呑むと、ジルとクロードがふっと声を出して笑った。
クロード:これ以上からかうと、お姫様に怒られそうだ
ジル:そうですね、ここは休戦しておきましょうか
クロード:ああ

(もしかして今の…)

吉琳:二人ともからかったの…!?
クロード:お前の反応が可愛くてつい、な
ジル:すみません、悪ふざけがすぎましたね
笑顔のまま謝る二人に、言い返す気力もなくなる。

(喧嘩をしたと思ったら息ぴったりだし…この二人って本当によくわからない)
(でも、聞いてると落ち着かないだけで、二人にとってはただの軽口なのかな…?)

これ以上この話を続けるとまたからかわれそうで、無理やり話題を変える。
吉琳:そういえば、去年は二人ともどんなクリスマスを過ごしたの?
クロード:去年か…確か…――
クロード:クリスマスのイルミネーションのデザインを任されてて
クロード:自分がクリスマスを楽しむ暇はなかったな
クロードはそう言って苦笑する。
吉琳:ジルは、どうだった?
ジル:私は去年もパーティーの準備をしていましたよ
ジル:当日もお客様の対応がありましたから、私もクリスマスらしいことは何もありませんでしたね
クロード:でも去年が特別ってわけじゃない。な、ジル?
ジル:そうですね、私たちのクリスマスは毎年こんな感じですよ
吉琳:そうだったんだ…

(街もお城もクリスマスで楽しい雰囲気だけど)
(その影で二人はずっと仕事をしてたんだ…)

二人らしいとも思うけれど、ほんの少し寂しさを感じてしまう。

(今年も忙しいけど…せめて夜のダンスパーティーの後は、ゆっくり過ごしてほしいな)

そのためにも、まずはおもてなしの準備を頑張ろう、
そう決意して、ジルとクロードに微笑む。
吉琳:おもてなし、頑張って成功させようね
ジル:もちろんです
クロード:ああ

(そうだ、せっかくのクリスマスパーティーだし)
(お城のみんなに招待状を書こうかな…?)

***

――…翌日の夜
吉琳:やっと半分くらいかな…
胸元のコサージュをいじりながら、目の前に積み上がった封筒を見つめる。
その時、ドアの開く音がして振り返ると……
ノア:あっ、吉琳だー
カイン:よう
吉琳:ノア、カイン
二人はこちらに歩いてくると、テーブルの上のお菓子に首を傾げた。
カイン:なんだこのお菓子の山
ノア:こんなにいっぱい、どーしたの?
吉琳:今度のクリスマスパーティーで出すお菓子の試作品なんだ
カイン:ああ、そういやお前らカフェで城の奴らをもてなすって?
ノア:いいなー俺も行きたい
カイン:俺らは当日別で手伝いがあるだろ

(あ…そうだ)

吉琳:ねえ、よかったら食べて感想を聞かせてくれない?
カイン:甘いもんは好きじゃねえが…一口なら食ってやる
ノア:ありがとー、いただきます
二人はクッキーを一口かじる。
吉琳:どうかな?
カイン:…まあ、悪くないんじゃねえか
ノア:そんなこと言って、素直に美味しいって言えばいいのに
ノア:すっごく美味しいよー、吉琳。お城の人たち、きっと喜ぶね
吉琳:よかった…ありがとう、二人とも

(二人のおかげで、少し自信が持てたかも)

便せんに視線を戻した時、手元に影が落ちて…――
カイン:で、お前は何やってんだよ?
ノア:それ手紙ー?
カインとノアが手元の便せんを覗き込む。
吉琳:カフェへの招待状を書いてるの
ノア:もしかして、お城の人全員に?
吉琳:うん
頷くと、カインとノアが驚いた表情で私を見る。
カイン:全員って、結構な数あるだろ
吉琳:うん。でもいつもお世話になってるみんなに、感謝の気持ちを伝えるいい機会だから
ノア:吉琳らしいね
カイン:ったく…あんまり無理すんなよ
吉琳:ありがとう

(少しでも多くの人に、感謝の気持ちが伝わるといいな…)

***

――…クリスマスの三日前
ジルとクロードは、吉琳がいる執務室のドアを開け、目を見開いた。
クロード:吉琳?
机に伏せている吉琳に足早に近づき、ジルが顔を覗き込む。
吉琳:…………
ジル:眠っているだけのようですね
クロード:なんだ、具合でも悪いのかと思った
静かに寝息をたてている吉琳を見て、二人はほっと胸を撫で下ろす。
クロード:ん…? なんだ、この封筒の山
ジル:おもてなしの招待状のようですね
クロード:招待状って、これを全部吉琳一人で書いたのか…?
クロードは苦笑すると、そっと吉琳の頭を撫でた。
ジル:一人で書いてしまうなんて、ずいぶん無茶をしてくれますね
ジルは吉琳の肩にそっとブランケットを掛ける。
クロード:言ってくれれば手伝ったのに
ジル:きっと、私たちのことを気遣って言わなかったのでしょう
クロード:だろうな。…本当に一生懸命なお姫様だ
クロード:でも、自分のクリスマスのことはどう思ってるんだろうな?
ジル:この様子だと忘れているかもしれませんね
クロード:なあ、ジル。頑張っているお姫様のために、サンタになるのはどうだ?
ジル:貴方にしては悪くない案ですね
クロード:おい、ジル
ジル:冗談ですよ

***

――…クリスマス当日
吉琳:いらっしゃいませ
クリスマスの装飾で飾られた店内はお城の人たちで賑わっていた。
招待客:プリンセス、招待状ありがとうございます
吉琳:いえ、今日はゆっくりしていってくださいね

(みんな喜んでくれているみたい…)

クロード:お待たせしました、ご注文のサンドイッチです
ジル:どうぞ、ごゆっくりおくつろぎください
招待客:はい、ありがとうございます!
ジルとクロードの接客に、女性たちから歓声があがる。

(二人とも、すごく様になってるな…)

その時、店内のお客様とふいに肩がぶつかった。
吉琳:あっ…
手に持っていたトレイが滑り落ちる。
その瞬間、横からすっと手が伸ばされて…――

 

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