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收集活動-王子様は看病じょうず?~甘えたい時は側にいて~

(獎勵故事)

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ゆらゆらと視界が揺れ、熱で頬が火照る中、
あなたを看病してくれるのは…―
………
レオ「だーめ、そのまま寝てて。」
レオ「具合悪い時ぐらい素直に恋人に頼っていいんだよ」
……
ユーリ「俺がつきっきりで看病して、」
ユーリ「すぐに元気にしてあげる」
……
アルバート「…今一番必要なのは、」
アルバート「食べものではなく誰かが側にいること…ですね」
……
ゼノ「不安に思うことはない。」
ゼノ「俺がついている」
………
甘えたい時、あなたが側にいてほしいのは、どの王子様…―?

 

 

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優しい日の光が庭に落ちる、ある日のこと…―
私は、異国への贈呈品となる絵画についてロベールさんと話し合っていた。
向かいに座っていたロベールさんは、笑顔でスケッチブックを閉じる。
ロベール:うん。これだけ決まればあとは描けそうだよ。ありがとう
吉琳:よかったです。宜しくお願いします
笑顔でそう答えた時、頭がズキっと痛んで思わずこめかみを押さえた。
ロベール:何だか顔色が悪いけど…大丈夫?
吉琳:はい。少し頭が痛いだけなので…

(今朝起きてから、ずっとこの調子だな)
(でも、まだ公務も残っているし休むわけには…)

何とか痛みに耐え、ロベールさんを見送るために立ち上がった瞬間…
吉琳:……!
強い目眩を感じて、目の前の机に手をついたものの、
力が徐々に抜けていく。
ロベール:吉琳ちゃん…!
ロベールさんの声が頭に響く中、私の意識はぷつんと途切れてしまった…―

 

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【50個特典】アルバートの特典ストーリー

艾 

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夕日が、夜の闇を連れてくるように傾き始めた頃…―
ふっと詰まっていた息が軽くなるのを感じて、重たい瞼を開いていく。
すると、目の前に広がったのは…
アルバート:っ……
見慣れた天井を背にしたアルバートがベッド脇に立ち、私に覆いかぶさっていた。
吉琳:…っ…アル、バート…?
アルバート:これは、誤解です…
吉琳:えっ
言葉の意味がすぐに分からず目を瞬かせると、
アルバートが私の首元にあるリボンから、ぱっと手を離す。

(リボンを…解こうとして……?)

ぼんやりした意識が徐々にはっきりとしてきて、
状況が分かった瞬間、かあっと頬に熱が集まった。
アルバート:あ、あなたが寝苦しそうにしていたので、解いただけです

(だから『誤解です』って…)
(そういえば、ロベールさんに運んでもらってすぐ眠ってしまったんだっけ…)
(息苦しさがなくなったように思ったのは、アルバートのお陰だったんだ)

早とちりしてしまったことに気づくと、さらに顔が熱くなる。
吉琳:ありがとうございます…
アルバート:いえ…
アルバートはようやく冷静さを取り戻したように、軽く咳ばらいをした。
吉琳:それに公務も中断してしまって…心配をおかけしてすみません

(本当はアルバートと視察に回る時間だったよね…申し訳ないな)

アルバート:謝ることはありません
アルバート:それより…
アルバートは側にある椅子を引き寄せると、静かに腰を下ろした。
そして、心配そうに眉を寄せて…―
アルバート:苦しくはないですか? 何か欲しいものは?
アルバート:…駄目ですね。あなたの体調が心配で落ち着きません

(アルバート…)

一気に伝えられた、その優しさに溢れた言葉たちは、
アルバートの想いと一緒に、胸の奥にある温かい場所へと溶けていく。
アルバート:とにかく、俺に出来ることがあったら何でも言って下さい。力になります
吉琳:ありがとうございます
吉琳:でも、少し身体が気だるいだけなので、大丈夫です
私の言葉に、アルバートは安堵の溜め息をこぼすと、静かに頷いてくれた。
アルバート:そうですか…では何か食べるものを持ってきましょう
アルバート:こういった時は、体力を回復する必要がありますから
そう言って立ち上がり、背を向けるアルバートの服の裾がひるがえった瞬間、
私は、思わずその端をぎゅっと掴んでしまった。

(あっ)

アルバート:なっ…
吉琳:っ…あの、これは……
裾を引っ張られたアルバートは驚いた様子で振り返る。
無意識に掴んでしまったことに慌てて、私はぱっと手を離した。
アルバート:あの、何か…?
吉琳:いえ…何でもないんです

(すぐに戻って来てくれるって分かっているのに…)

そう思うものの、身体が弱っているせいか心細さが募っていく。
アルバートと離れたくないという想いが強くなって、困惑だけが残された。
すると…
アルバート:……
私の様子を見つめていたアルバートが、再び椅子に腰を下ろす。
アルバート:…今一番必要なのは、食べものではなく誰かが側にいること…ですね
アルバート:それなら、俺はあなたから離れるべきではない
私の想いを受け取るように、真っ直ぐと見据えられたその瞳が、
次の瞬間ふわりと和らいだ。
アルバート:治るまで、側にいます

(これ以上、子供っぽいわがままで困らせないよう早く治したい……でも)
(こうして側にいてくれる…アルバートの飾らない優しさが、大好き)

甘く高鳴る胸を落ち着かせるように息をつくと、
一瞬ためらいを見せたアルバートの大きな手が、頭の上に乗せられる。
優しい手の平の温もりに癒やされながら、私は再び瞼を閉じた…─

 

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【130個特典】ユーリの特典ストーリー

尤利

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空が高く澄み渡り、淡い陽射しが降り注ぐ午後…―
ユーリ:すぐに目が覚めてよかった
目の前に差し出された手を握り、ゆっくりと起き上がると、
ユーリがにっこりと微笑む。
背中に添えられた手が気遣うように温かくて、私も小さな笑みを浮かべた。
吉琳:心配してくれてありがとう
執務室で意識が途切れた後、部屋で目を覚ました私は、
側にいたユーリから、ここまでロベールさんが運んでくれたこと、
その後の公務はジルが調整してくれたことを聞いていた。

(後で…みんなにもお礼を言わないと)

まだ熱でぼんやりする頭でそう思っていると、
ユーリの顔が、ふいに覗き込むように近付いて…―
ユーリ:何か必要なものがあったら言って。
ユーリ:病気の時ぐらい、いっぱい甘えていいからね?
優しく満面の笑みで告げられた言葉に、私は小さく頷いた。
吉琳:うん…ありがとう
ユーリ:それじゃあ早速…
ユーリは腰をあげると、
入り口の近くに置いてあったワゴンをこちらへと運んでくる。
ユーリ:早く良くなってもらうために、色々用意したんだー
ユーリ:好きなもの選んで!
ワゴンを覆っていた蓋が開かれると、
ふわりといい匂いが鼻先をかすめる。
そこには、ティーポットやはちみつ、
湯気の立つスープ、フルーツが乗っていた。
吉琳:すごい! これ全部ユーリが…?
ユーリ:うん。選べた方が楽しくていいかなーって思って

(ユーリらしいな…)

笑顔の奥にある気遣いに、胸の奥が甘い音を立てていく。
ユーリ:どれにするか決まった?
吉琳:じゃあ、スープをもらっていい?
ユーリ:もちろん
ユーリは湯気の揺れるスープのお皿をワゴンから持ち上げる。
受け取ろうと手を伸ばすと、何故かユーリは渡してくれず、
側の椅子へと腰を下ろして、スプーンを手にした。
ユーリ:ダメだよ吉琳様。今日は甘える約束でしょ?
ユーリ:だから、食べさせてあげる
吉琳:っ……

(確かにそう言われたけれど…)

吉琳:で、でも…これぐらいなら自分で…
照れる気持ちからそう言うと、ユーリは微笑みながら首を横に振る。
ユーリ:俺がやりたいんだ
ユーリ:大好きな吉琳様のこと、すっごく大事にしたい気分だから
ユーリ:だから、あーん

(…ユーリにこう言われると、本当に甘えたくなるな)

優しい笑顔につられるように頷いて、
差し出されたスプーンを口に入れた。
吉琳:美味しい…
喉の奥を通っていく甘みを帯びたスープが、
温かさと共にじんわりと身体に広がっていく。
ユーリ:よかった
吉琳:何だか…いつも以上に美味しく思える
吉琳:ユーリの気持ちを沢山感じるから、かな…
思ったままを口にすると、
ユーリがわずかに頬を染めて大きな瞳を丸くした。
ユーリ:……
ユーリ:吉琳様…ずるいよ
吉琳:えっ
ユーリ:キス出来ない時に、そんな可愛いこと言うなんてずるい
吉琳:か、可愛いなんて…

(そんなつもりじゃなかったのに…)

ユーリ:うーん、仕方ないから今はこれで我慢ね
ユーリはいたずらっぽくそう言うと、
お皿とスプーンを、ことりとワゴンに置いた。
吉琳:ユーリ?
不思議に思った次の瞬間、
ぎゅっと抱きしめられてユーリの首筋に顔がうずまる。
吉琳:っ……
ユーリ:俺がつきっきりで看病して、すぐに元気にしてあげる
熱くなる耳元で囁かれる甘い声に、心が溶かされていく。
ほうっと息をつくと、ユーリの匂いが鼻先をくすぐった。

(いつもユーリは、いつのまにか甘えさせてくれて……)
(こうして側にいてくれるだけで、すぐに元気になれそう)

胸の中にある、感謝の気持ちを伝えるように、
包み込んでくれる温かなユーリの身体を、私はそっと抱きしめ返した…─

 

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【230個特典】レオの特典ストーリー

里奧 

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澄んだ夜空に、星明かりが無数に瞬く夜…─
カチャリと扉が開く音に、深い海の底を漂っていたような意識が引き戻される。
けれど瞼が重く、目を閉じたままでいるとすぐ側に人が立つ気配を感じた。
???:すぐ来られなくてごめんね、吉琳ちゃん

(この声…)

聞き慣れた声に目を開けると、心配そうに覗き込むレオが立っていた。
レオ:ごめん、起こした?
吉琳:ううん
吉琳:あの私、どうしてここに……
曖昧な記憶を辿ろうとすると、
ベッドの側にある椅子に腰かけたレオが説明してくれる。
レオ:公務の最中に倒れちゃったんだよ
レオ:一緒にいたロベールさんが、ここまで運んでくれたんだって
吉琳:それじゃあ私、公務の途中で…
レオ:公務は平気だから、安心して

(よかった…)

吉琳:うん
安心させるようなレオの笑みにほうっと息をつくと、
シーツに沈み込む身体が、改めて重く感じた。
レオ:それ、換えてあげるよ
吉琳:…え?
何のことか分からずに目を瞬かせると、レオは自分の額を指で示す。
言われて初めて、額にぬるくなった布があてられていることに気づいた。
吉琳:ううん、これぐらいなら自分で…
ぼうっとする頭のままベッドから起きあがろうとすると、
レオの長い指が優しく肩を押して…―
レオ:だーめ、そのまま寝てて。具合悪い時ぐらい素直に恋人に頼っていいんだよ
吉琳:ありがとう…

(レオが側にいてくれるだけで、凄く安心するな…)

額に置いてある濡れた布を手に取って、レオは水を張った桶に布を浸す。
慣れた手付きでぎゅっと絞ると、再び置く前にレオの片手が私の額に触れた。
吉琳:レオの手…冷たいね
ひんやりとした感触が、優しさと共におでこから伝わってくる。
レオ:そう? 水に触れてたからかな
レオ:まだ、熱あるね
体温を確かめるように、裏返した手の甲が頬へと滑っていく。
吉琳:……気持ちいい
レオ:……
レオ:…今、そういう顔されると困るな
吉琳:レオ…?
低く呟かれた言葉が聞き取れず、訊ね返すと、
レオは眉を下げるように笑って首を横に振る。
レオ:何でもないよ。それより気持ち悪いとか、めまいはない?
吉琳:うん。大丈夫
レオ:よかった
レオはほっと息をつくと、ぽんぽんと頭を撫でてくれる。
大きな手から伝わる安心感に包み込まれていくようで、笑みを浮かべると、
レオの瞳が優しく細められた。
レオ:大丈夫、すぐよくなるよ

(あっ…)

吉琳:やっぱり…レオはお兄さんだね
レオ:えっ?
吉琳:今…そんな顔をしていたように見えたから

(全部を包みこんでくれるような…優しい顔)

吉琳:小さい時は、アランの看病もしたことがあるのかなって…
レオは一瞬まつ毛を伏せると、どこか懐かしむように小さく笑った。
レオ:そうだね
レオ:確かにしたことはあるけど、吉琳ちゃんを妹だとは思ってないよ
レオ:妹には、こういうこと出来ないでしょ
次の瞬間、レオの長い指が伸びてきたかと思うと、
そのまま手の平で口元を覆われて…
吉琳:っ……
その上からふんわりとキスを落とされて、胸がどくんと波を打つ。
レオ:唇にもちゃんとしてあげたいから、早く良くなってね
ふいに熱を帯びたレオの瞳に捕らわれて、みるみる身体が熱くなっていく。
レオ:ごめん。熱、あがっちゃったかな
レオ:今は、ゆっくり休んで
レオは銀髪の隙間から穏やかに笑うと、熱くなった私の手を優しく握ってくれた。

(時折見え隠れするレオのお兄さんっぽい顔も好きだけれど、)
(恋人としての顔には、きっと一生ドキドキするんだろうな)

指先から伝わる愛しい温もりに、きゅっとレオの手を握り返すと、
同じ想いの強さで握り返される。
優しい想いを感じながら、私たちは言葉の代わりに小さく笑い合った…─

 

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【280個特典】ゼノの特典ストーリー

傑諾 

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ぴんと張り詰めるように冷えた空気に、月の光が冴え渡る夜…―
目眩で倒れ、部屋に運ばれた私の元にゼノ様が訪れていた。
ベッドに横になったままの身体を起こそうとすると、
ゼノ様は、微笑みながらそれを制する。
吉琳:せっかく時間を作ってくださったのに…すみませんでした
ゼノ:構わない
隣の椅子に腰をかけるゼノ様を見つめながら、
私は沈んだ気持ちと一緒に、枕に頬を押し付けた。

(約束の日に倒れてしまうなんて…情けないな)

今日は午前中の公務を終えた後、ゼノ様とデートの約束をしていたのだった。
熱のせいか、
いっそう後ろ向きになってしまう私に、ゼノ様は穏やかに告げる。
ゼノ:お前が側にいれば、十分だ
吉琳:ですが…
胸の奥にある、もやもやとした想いが息苦しくて口を開くと、
ゼノ様がそっと腰をあげて…─
ゼノ:不安に思うことはない。俺がついている
ゼノ:今は何も気にせず、治すことだけに専念しろ
低い囁きをまとった口付けが、静かに額へと落とされる。
優しくて柔らかなその感触が、胸の奥にぽうっと熱を灯した。

(……情けなさも、デートが出来なかった悲しさも、)
(ゼノ様の優しさが全部溶かしてくれる…)

吉琳:はい…
小さな笑みを浮かべて頷くと、ゼノ様も微笑んでくれる。
熱くなる頬を隠すように掛け布を引き上げると、
ふっと息をこぼしたゼノ様が、
側にあるチェストに目を留め、不思議そうに呟いた。
ゼノ:これは…
チェストの上には、水の張った桶に布、替えのネグリジェが置いてある。
吉琳:自分で身体を拭いて着替えられるように、メイドさんに頼んだものです
ゼノ:自分で…?
吉琳:はい。ずっと私の側にいては、
吉琳:メイドさんがいつも通り仕事が出来ないと思って
ゼノ:…そうか
頷いたゼノ様は、
マントに手を掛けて静かに外すと、上着も肩から落としていく。
そして、手袋を外し、桶の水に布を浸し始めた。
吉琳:ゼノ…様…?
ゼノ:着替えを手伝おう
吉琳:えっ
思いがけない言葉に、その深い色の瞳を見つめ返すと、
ゼノ様の手に導かれて、身体を起こされた。
ゼノ:お前はどんな時でも他者を気遣う
ゼノ:ならば俺が同じように、お前を気遣うとしよう
静かな瞳の奥に優しさが滲み、ゼノ様の温かな想いが伝わってくる。

(そう言ってもらえて嬉しいけれど…)

吉琳:あ、ありがとうございます。ですが…

(ゼノ様に身体を拭いてもらうのは…恥ずかしい)

耳の先まで熱くなっていくのを感じていると、
ゼノ様が、察したように笑みをこぼす。
ゼノ:後ろを向いていろ。背中以外は自分でするといい

(…手が届きにくいところだけ手伝ってくれる、ということかな)

吉琳:は、はい…
背を向けると、ゼノ様はベッドを浅く軋ませて腰をかけた。
早鐘を打つ胸元のリボンを外して、ネグリジェをそっと肩から落とすと、
ひやりとした感触と共に、濡れた布が背中を滑っていく。
吉琳:っ……
ゼノ:驚かせたか?
吉琳:いえ、大丈夫です

(少し冷たかったけれど、すっきりして気持ちいい)

時折肌に触れるゼノ様の指先と、優しく丁寧な手つきに身を委ねていると…
吉琳:んっ…
腰のくぼみに布が触れ、くすぐったさから思わず声がこぼれ落ちた。
ぱっと口元を押さえると、ゼノ様が手を止める。

(声…聞こえてしまったよね…)

おずおずと肩越しに振り返ると、
ゼノ様の唇が弧を描いて、優しく私のこめかみに触れた。
ゼノ:堪えるのは、案外難しいものだな
どこか困ったように苦笑をこぼすゼノ様の声が、耳元で低く掠れる。

(ゼノ様が触れるだけで、全てが癒やされていく気がする)
(どんな薬よりも、ゼノ様が側にいてくれることが嬉しい……)

甘美な口付けに、自分の肌がみるみる染まっていくのを感じながら、
鳴りやまない胸とは裏腹に、心の奥には優しい気持ちが広がっていった…─

 

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    小澤亞緣(吉琳) 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()