日版王宮 劇情活動-Only one Wedding~変わら

Only one Wedding~変わらない愛を誓って~(ジル)
2019/05/28~2019/06/09

日版王宮 劇情活動-Only one Wedding~変わら
年頃の女性たちの間で密かに囁かれる、ロマンティックなジンクス……
それは、ある邸を恋人と訪れれば、遠くない未来に、理想の結婚式を挙げられるというもの。
あなたが彼と叶えるのは、夢のような結婚式…―
………
ジル 「……もっと、貴女をよく見せてください」
ジル 「こんな花嫁と結婚式を挙げられるとは、これ以上の幸せはありませんね」
………
これから彼が紡ぐのは、あなただけに向けた誓いの言葉。
二人の唇が重なる瞬間、交わした愛は永遠となる…―

 

 

 

日版王宮 劇情活動-Only one Wedding~変わら

 

日版王宮 劇情活動-Only one Wedding~変わら

日版王宮 劇情活動-Only one Wedding~変わら

日版王宮 劇情活動-Only one Wedding~変わら

日版王宮 劇情活動-Only one Wedding~変わら

 

日版王宮 劇情活動-Only one Wedding~変わら

 

プロローグ:

日版王宮 劇情活動-Only one Wedding~変わら

真っ青な空に大きな雲が浮かぶ、ある穏やかな昼下がり…―
知り合いの貴婦人に招かれて訪れたサロンは、結婚の話題でもちきりだった。
きっかけとなったのは、ある貴族の方が先日挙式をしたという話で……
吉琳 「そんなに素敵な結婚式だったんですね」
貴婦人1 「ええ。見ているこちらも幸せになるような式でしたの」

(もし、彼と結婚式を挙げるなら……)

その貴族の方をはじめ、隣国のプリンセスたちのロマンチックな式の話を聞くうち、
漠然と憧れていただけの結婚式に対して、様々な理想が広がっていく。
貴婦人2 「そうそう、結婚式といえば……プリンセスは、あの噂をご存知?」
吉琳 「噂、ですか?」

***

お城へ戻った私は、ロベールさんのアトリエを訪ねた。
ロベール 「結婚式を描いた絵画ばかりが、たくさん飾られている邸かい?」
吉琳 「はい。そういうお邸があるらしいと、サロンで話が出て……」
吉琳 「絵に詳しいロベールさんなら、何か知っているかもと思ったんです」
ロベール 「うん、心当たりがあるよ。……その邸にまつわる噂は知っている?」
頬に熱が集まってくるのを感じながら、私は素直に頷く。
ロベール 「ああ、やっぱり。恋人がいるなら、気になってしまうよね」
サロンの皆さんに聞いた話によると、結婚式の絵がたくさん飾られていることから、
『その邸を恋人と訪れると、自分が理想とする結婚式を実現できる』
そんなジンクスがあると、年頃の女性たちの間で噂になっているのだという。
ロベール 「吉琳ちゃんが彼と結婚式を挙げるのは、もう少し先だろうけど……」
ロベール 「君が世界一幸せな花嫁になることは間違いないね」
ロベールさんはそう言って笑い、お邸の場所を教えてくれた。

(今度の休みに、彼を誘って出かけてみよう)

自分が理想とする結婚式がどんなものなのか、まだわからないけれど……
幸せを描き出した多くの絵画を見れば、
いつかは彼と叶えたい理想の結婚式の輪郭がつかめそうな気がしていた…―


どの彼と物語を過ごす?
>>>ジルを選ぶ

 

日版王宮 劇情活動-Only one Wedding~変わら

 

第1話:

 

月明かりとたくさんのキャンドルの火が、私たちを優しく照らしている。
ジル 「病めるときも、健やかなるときも、貴女を愛し、守り抜くと誓います」
ジル 「貴女も、永遠に私の側で笑っていてくれると……誓ってくださいますか?」
吉琳 「……はい、誓います」
ジルの唇がゆっくりと近づいてきて…―
涼やかな風が優しく頬を撫でていく、ある晴れた日のこと…―

***

私はジルと、先日ロベールさんから聞いたお邸を訪れていた。
吉琳 「すごい……。本当にたくさんの絵が飾ってありますね」
ジル 「ええ。話の通り、どれも結婚式をモチーフにした作品のようです」
どの絵もきらびやかで、幸せに満ちた光景が広がっている。

(サロンで話を聞いたときも思ったけれど、結婚式にも色んな形があるんだな……)

興味深いと思いながら見て回っていると、1枚の絵画が目についた。
吉琳 「あの絵……」
私の視線に気付いたのか、ジルもそちらへと顔を向ける。
そして、私たちはまるで吸い寄せられるかのように、その絵の前へと足を進めた。
ジル 「この絵は……他のものとは、少し雰囲気が違うようですね」
描かれているのは、夜空に大きな満月が浮かぶ、海辺での結婚式だった。
砂浜に置かれたキャンドルの明かりが美しく滲んでいる。
参列者の数は多くなく、他の絵と比べると少し寂しげにも感じられた。

(どうしてだろう。寂しげなのに、どこか惹かれるような……)

私と同じように絵を見つめるジルに問いかける。
吉琳 「ジルは、この絵をどう思いますか?」


=====


吉琳 「ジルは、この絵をどう思いますか?」
するとジルは少し思案する様子を見せたあと、優しい声で言った。
ジル 「……幸せそうだと思いますよ」
ジル 「他の絵より華やかさはありませんが、描かれた人物たちは皆、いい笑顔を浮かべています」
ジル 「恐らく彼らにとっては、これが最高の結婚式なのでしょう」
吉琳 「私もそう思います」
ジルの言葉に頷き、あたたかな気持ちで絵を眺めていると、
花嫁と花婿の背後が煤のようなもので黒くなっていることに気がついた。
吉琳 「ここにも何か描かれているようですけど、汚れていて見えないですね」
ジル 「ええ。ですが……ここだけ汚れているのは、少し妙ですね」
首を傾げたジルは、絵を隅々まで眺めていき、やがて端のあたりで視線を止めた。
ジル 「……おや、ここに何か文字が書いてあるようです」
私も絵へと近づき、じっと覗き込んでみる。
吉琳 「『深愛に触れてみよ』……だそうです」
ジル 「……」
文字を読み取った私たちは、互いに目を見合わせる。
そして、どちらからともなく、その絵にゆっくりと手を伸ばした。

(なんだろう、この感じ……)

吸い寄せられるように、私が花嫁に、ジルが花婿に指で触れた途端…―
絵から眩い光が放たれ、視界が一瞬にして白く染まった。


=====


いつの間に眠ってしまっていたのか、気が付くと私はベッドの上にいた。
吉琳 「えっと……」
ぼんやりする頭のまま、身を起こして辺りを見回してみる。
開いた窓からは海が見え、微かに潮の香りがした。

(……さっきまでたくさんの絵があるお邸にいたはずだよね?)
(確か、絵に触れた途端、視界が真っ白になって……)
(あれ? ジルはどこに行ったんだろう?)

必死に記憶を辿っていると、部屋のドアが静かに開いた。
ジル 「お目覚めですか、吉琳」
吉琳 「ジル!」
探していたジルの姿が見えて安心した私は、ほっと息をつく。
ジルはドアを閉めると、私のいるベッドに腰をかけた。
吉琳 「ジル、ここはどこなんでしょうか?」
吉琳 「私、状況がよく分かっていなくて……」
すると、ジルは私を見つめ、囁くような声で言った。
ジル 「ここがどこなのかは、私も分かりません」
ジル 「ただひとつ言えるのは、どうやら今日は……」
ジル 「私たちの、結婚式のようです」
吉琳 「……え!?」
突然の言葉に、私は体を固くしてしまう。
そんな私を見たジルは、おかしそうに目を細めて笑った。
ジル 「すみません。いきなりこう申し上げては混乱させてしまうばかりですね」
私より先に目を覚ましていたらしいジルは、
この部屋にやってきた老齢の男性から、そう告げられたと教えてくれた。
吉琳 「私とジルが、結婚……?」
ジル 「詳しいことは分かりませんが、その男性には見覚えがありました」
ジル 「彼は恐らく、私たちが意識を失う前に見ていた絵の、花婿の父親でしょう」
説明を聞き、ますます混乱する私に、ジルはゆっくりと言った。
ジル 「恐らくここは、あの『絵の中の世界』です」
吉琳 「え……?」


=====


ジル 「恐らくここは、あの『絵の中の世界』です」
吉琳 「え……?」
ジルの言葉に意表をつかれながらも、見知らぬ部屋にいたことや、
広大な海を窓の外に見て、頭のどこかでは納得する自分もいた。
ジル 「そう仮定すれば、あの男性の言葉とも、この状況とも辻褄が合います」
ジル 「絵に描かれていた花婿が私、そして花嫁は貴女にすり替わっているのではないでしょうか」
吉琳 「じゃあ、絵に触れた途端に、視界が白くなったのは……」
ジル 「信じがたいですが……この世界に吸い込まれたから、でしょうね」
呆然とする私に、ジルは部屋で見つけたという一冊の日記を開いて差し出した。
ジル 「このページを見てください」
日記を受け取り、言われるままにジルが指し示した部分を目で追う。
ジル 「ウィスタリアや近隣国にはない地名が記されていますし、」
ジル 「私たちの知る文化や時代からは微妙にずれた内容が書かれています」
ジル 「この日記は、ここが絵の中の世界であるという象徴のように思います」
吉琳 「そう、みたいですね……」
パラパラと日記をめくりながら、内容を読んでみると、
ひとつ気になることがあった。

(……この日記を書いた人、少しジルと似てる)

うまく言えないけれど、物事の考え方の癖が、ジルと重なるような気がしたのだった。
ジル 「どうすれば、元の世界に戻れるのか分かりません」
ジル 「ですが……あの父親は、今日の結婚式をとても楽しみにしているようでした」
ジルは私の手からそっと日記帳を受け取ると、真剣な眼差しで言う。
ジル 「だから私は、彼のためにも式を成功させたいと思っています」
ジル 「……協力して頂けますか?」


=====


ジル 「だから私は、彼のためにも式を成功させたいと思っています」
ジル 「……協力して頂けますか?」
この世界にいることに、まだたくさんの不安はある。
それでも、ジルのあたたかな想いが伝わってきて、私はこくりと頷いた。
吉琳 「はい、もちろんです」
ジル 「ありがとうございます。そう言ってくださると思っていました」
ジル 「……花嫁の為の素敵なドレスが用意されているようですから、」
ジル 「貴女のウェディングドレス姿が見たかった、というのも本音ではあるのですよ」
吉琳 「ジル……」
ジルの言葉に照れくささを感じつつも、
この世界へ来る前に見た、絵の中の花嫁を思い出す。

(私も、あんな風に綺麗な花嫁になれるのかな?)

考えてみるけれど、急なこともあり、まだ想像ができない。
ジル 「式まで時間が無いそうで、すぐに支度に取り掛からなければいけないようです」
そう言うと、ジルはベッドから立ち上がった。
ジル 「部屋を出たら、控えているメイドたちをここに呼びますね」
吉琳 「わかりました」
ジル 「私も着替えがありますので、また後ほど」
ジルはいつもと変わらない微笑みを私に向けると、静かに部屋を出て行った。
ひとり部屋に残った私は、自分が少し緊張していることに気付く。

(ウェディングドレスを着て、結婚式か……)
(なんだか、ジルとの結婚式の予行演習みたい)

窓の外に浮かぶ太陽は、すでにオレンジ色に染まり始めていた。

***

ジルが出て行ったあと、すぐにメイドたちが部屋にやってきて、
ヘアメイクと着替えを施してくれた。

(絵の中で見た、花嫁にそっくりかも……)

鏡に映る自分を見つめていると、部屋に一人の女性が入ってくる。
女性 「素敵なドレス姿ね。娘のこんな姿が見られる日が来るだなんて、本当に幸せよ」

(そっか、この世界で、この人は私のお母さんなんだ)

幸せそうな女性の目には、薄らと涙が滲んでいた。
着替えを終えたジルが部屋に入って来ると、女性はメイドを連れて部屋を出て行き、
部屋には私とジルだけになった。
ジル 「どうやら、気を利かせてくださったようですね」
吉琳 「そ、そうみたいですね」
ジル 「……もっと、貴女をよく見せてください」
そう言って、ジルがゆっくりとこちらへ近づいてきて…―

 

日版王宮 劇情活動-Only one Wedding~変わら

 

第2話:

 

ジル 「……もっと、貴女をよく見せてください」
そう言って、ジルがゆっくりとこちらへ近づいてくる。
ジル 「ドレスを纏った貴女は、きっと素敵だろうと思っていましたが……」
ジル 「こうして目の前にすると、予想を遥かに超えて美しいです」
吉琳 「っ……!」
微笑んだジルが、私を抱き寄せる。
ジル 「こんな花嫁と結婚式を挙げられるとは、これ以上の幸せはありませんね」
吉琳 「か、からかうのはやめてください……」
ジル 「からかってなどいません。全て、本心です」
ジルがじっと私の瞳を覗き込み、指で頬をそっと撫でてくれた。
ジル 「他の人に見せるのが、もったいないと思ってしまうほどですよ」
吉琳 「ジル……」
ジルは名残惜しそうに身体を離すと、私を椅子へ促した。
二人並んで腰を掛けると、ジルが再び日記帳を取り出す。
ジル 「では、今夜の結婚式について。軽く説明いたしますね」


=====


ジル 「では、今夜の結婚式について、軽く説明いたしますね」
メイドたちからあらかじめ式の説明を受けていたジルによると、
今日の式は、邸で見た絵のように海辺でキャンドルを使ったものになるらしい。

(あの絵の光景を実際に見られるなんて……うっとりしちゃうかも)

どうやらこの式に神父はおらず、砂浜に祭壇を置き、
そこで二人が広く大きな海に変わらぬ愛を約束するとのことだった。
ジル 「わかっているのは、ここまでですが、情報としては充分でしょう」
ジル 「ただ、ひとつだけ……」
吉琳 「なんですか?」
言葉を詰まらせたジルに問いかける。
するとジルは日記帳を開き、その中の1ページを私に見せた。
ジル 「ここに、花婿の男性は、式で花嫁のために何かを計画していたようです」
吉琳 「サプライズってことですか……?」
ジル 「はい。ですが、何をするかまでは書かれていませんでした」
日記を読んでみるけれど、確かにサプライズの内容までは記載されていなかった。
吉琳 「彼は何をするつもりだったんでしょうか?」
ジル 「わかりません。ですが、私なりに貴女のことを考えて用意をしました」
ジル 「楽しみにしていてください」


=====


ジル 「楽しみにしていてください」
どこか自信ありげに微笑むジルに、期待で胸が高鳴る。

(ジル、一体何を用意してくれたんだろう?)

そう考えるだけで、なおさら結婚式が待ち遠しくなってしまう。
ジル 「それと、指輪の代わりに、花嫁にはこれを贈るそうです」
ジルはポケットから小箱を取り出し、私の目の前でそれを開く。
中には、海のように深い藍色をした綺麗な石のペンダントが入っていた。
吉琳 「綺麗……!」
ジル 「この石は、海のように深い愛を表しているそうですよ」

(そう言えば、絵の中の花嫁も、同じペンダントをしていたかも……)

その美しい色の石から、目が離せなくなってしまう。
じっと見つめていると、ジルは笑って小箱の蓋を閉じた。
ジル 「ペンダントは、挙式までお預けですよ」
吉琳 「あ……そ、そうですよね」
ジル 「はい。なので……」
ジルが椅子から立ち上がり、私の前にやってくる。
そして少し身を屈めると、耳元で囁いた。
ジル 「今は、これで我慢してください」


=====


ジル 「今は、これで我慢してください」
言葉に返事をする前に、鎖骨の間にジルの柔らかな唇が触れる。
ジル 「ここには、あの美しいペンダントがよく栄えそうですね」
軽く音を立てて吸い上げられれば、私の体は一気に熱くなった。
吉琳 「ジ、ジル……!」
ジル 「構わないでしょう? 今は二人きりですし……」
ジル 「これから私たちは、夫婦になるのですから」
からかうように笑うジルの唇が、私の頬を伝い、唇へと近づいてくる。
吉琳 「だめです、口紅が落ちてしまうので……!」
慌ててそう言うけれど、ジルの耳には入らないようで……
ジル 「落ちてしまったら、私が塗り直して差し上げます」
吉琳 「もう……」

(いつもこうやって押し切られてしまう……ジルには敵わないな)

観念してそっと目を閉じると、私の唇には、何度も何度も優しい温もりが重なった――

***

浜辺に着いた私たちは、挙式を待つ参列者たちを眺めていた。

(絵の中で見たのと同じで、あまり人は多くないみたい)

ジルによると、花婿の父親の体調があまり良くないこともあり、
少人数で式を行うということが以前より決まっていたらしい。

(人が少ない分、全員の表情がよく見える)
(みんなすごく喜んでくれているのが伝わってくるな……)

ジル 「吉琳。そろそろ式が始まりますよ」
吉琳 「はい」
ジルに差し出された腕を取り、所定の位置へと立つ。
そして、私が今まで想像していた貴族の結婚式とは少し違った、ささやかな挙式が始まった。
ジル 「さあ、行きましょう」


=====


ジル 「さあ、行きましょう」
ジルと互いに頷き合うと、私たちは砂浜から、海へ向かって歩み始めた。
花道を作るように並ぶ参列者は、みんな手にキャンドルを持っている。
女性 「おめでとう。本当に素敵よ。私の自慢の娘だわ」
吉琳 「ありがとう、お母様」
男性 「こんなに綺麗な花嫁を迎えて……お前は幸せ者だな」
ジル 「ええ、本当に」
一人ひとりと会話を交わしながら、キャンドルに火をつけた。
振り返れば、私たちの歩いてきた道が少しずつ明るく照らされている。

(なんて綺麗な光景なんだろう……)

思わずうっとり息をつくと、隣を歩くジルが呟いた。
ジル 「……不思議ですね」
ジル 「この砂浜に作られたキャンドルの道が、」
ジル 「どんなに歴史のある教会のバージンロードよりも素敵に思えます」
吉琳 「はい……私もそう感じていました」
ジル 「結婚式は、大切な人と愛を誓い合う大切な場なのですから、」
ジル 「華やかであればある程良いと思っていましたが、決してそうとは限らなかったようです」
その言葉がいつもより重く感じられて、私はジルを見上げた。
ジル 「本当に大切な人たちが見守っていてくれること」
ジル 「そして、彼ら一人ひとりと心を通わせることが、何よりも大切なのだと気付きました」
参列者の笑顔を眺めながら、私はジルの言葉に心から頷いた。

(なんだか、今の言葉で……ジルの心をまたひとつ知れたような気がする)

そして、この状況にジルと同じ想いを感じられたことが、何よりも嬉しかった。
吉琳 「あ……」
すべてのキャンドルに火を灯すと、
その先にはカーテンのかかったウェディングアーチがあった。

(アーチがあるなんて、ジルからは説明をされていなかったけれど……)

不思議に思いつつも、ゆっくりとアーチをくぐり、祭壇の前に立つ。
すると、愛おしさに満ちたようなジルの瞳と視線が絡まって…―
ジル 「……吉琳」

 

日版王宮 劇情活動-Only one Wedding~変わら

日版王宮 劇情活動-Only one Wedding~変わら

日版王宮 劇情活動-Only one Wedding~変わら


第3話-プレミア(Premier)END:

 

ジル 「……吉琳」
名前を呼ばれ、ジルの瞳を見上げる。
するとジルは、私が被っているベールをゆっくりと上げた。
ジル 「潮が満ちるように募り続ける想いは、永遠に変わることはありません」
ジル 「海よりも深い愛を、この石に閉じ込めました」
ジルが、先ほど見せてくれたペンダントを取り出し、私の首につけてくれた。
私の胸元で、深く藍色に輝く石が月明かりに光っている。
ジル 「病めるときも、健やかなるときも、貴女を愛し、守り抜くと誓います」
ジル 「貴女も、永遠に私の側で笑っていてくれると……誓ってくださいますか?」
吉琳 「……はい、誓います」
静かに頷くと、ジルは穏やかな微笑みを浮かべた。
ジル 「では、誓いのキスをしましょう」
そう言って、ジルはアーチにかかっていたカーテンを閉じた。
参列者の顔が見えなくなり、まるで二人きりの世界になる。
吉琳 「このアーチって……」
ジル 「ええ、これが私からのサプライズです」
ジル 「大勢の前でのキスは、貴女が照れてしまうだろうと分かっていましたから」
ジル 「それに……」
ジルは私の頬に手を添えると、苦笑しながら言った。
ジル 「キスをする貴女の可愛らしい表情を、他の誰にも見せたくない……」
ジル 「そんな我がままなことも、考えてしまったんですよ」
吉琳 「ジル……」
普段は見せない、ジルの少し子供のような一面に、思わず笑みがこぼれてしまう。
ジル 「さあ、目を閉じてください」


=====


ジル 「さあ、目を閉じてください」
吉琳 「……はい」
言われるままに、ゆっくりと目蓋を閉じる。
そして、唇が近づいてきたその時…―

(あ……!)

ジル 「……!」
胸元のペンダントが光り、世界が白く染まった。

***

吉琳 「ここって……」
気がつけば、私とジルは元のお邸に戻ってきていた。
ジル 「今のは、一体……?」
辺りを見回してみるけれど、私たちの他には、何も変わった様子はない。
まるで私たちのいる場所だけ、ほんの少し時間が止まっていただけのようだった。
不思議に思っていると、絵画に視線を向けたジルが小さく声を上げる。
ジル 「ここを見てください」
吉琳 「え?」
『深愛に触れてみよ』と記されていたはずのそこには、
絵を描いた画家のサインがあるだけだった。
まだ少しぼんやりした頭で必死に考えるけれど、今の状況がうまく理解できない。
吉琳 「私たち、夢でも見ていたんでしょうか……?」
どこか寂しい気持ちで問いかけると、ジルは優しく笑って首を横に振った。
ジル 「いいえ。夢ではなかったようです」
吉琳 「え?」
ジル 「ここに……私たちが交わした海よりも深い愛の証が、残っています」


=====


ジル 「いいえ。夢ではなかったようです」
吉琳 「え?」
ジル 「ここに……私たちが交わした海よりも深い愛の証が、残っています」
そう言って、ジルが私の首元に手を伸ばす。
そこには、深い藍色の石のペンダントが下がっていた。
吉琳 「……!」
ペンダントに触れれば、あの海辺での幸せな気持ちが一気に蘇ってくる。
こんなにも鮮明に残っている記憶が、夢とはとても思えなかった。
吉琳 「どうやら私たち、とても不思議で幸せな体験をさせてもらったみたいですね」
ジル 「ええ。この絵画が引き起こした奇跡、でしょうか」
ジル 「……ですが、ひとつだけ残念だったことがあります」
吉琳 「え……?」
ジル 「こちらへ来てください」
ジルは首を傾げる私の手を引き、すぐ横にある窓へと手招きした。
そしてかけられていたカーテンで、私たちの身体を包み込む。
ジル 「絵の中では、誓いのキスができませんでしたから」
吉琳 「っ……」
ジルの指先が私の頬を撫で、ゆっくりと唇が重なり合う。
目を閉じれば、まるで海辺にいる参列者たちからの拍手が聞こえてくるかのようだった。

(もしかしたら、あの煤で汚れていて見えなかった部分には……)
(ジルがしてくれたように、花婿がかけたウェディングアーチが描かれていたりして)

カーテンに隠れてキスをしながら、私は頭の片隅で、そんなことを考えていた。

***

――その夜。
ウィスタリアのお城に戻りしばらく休んでいると、ジルからバルコニーへと誘われた。
ジル 「こちらへどうぞ、プリンセス」
吉琳 「わあ……」
バルコニーへ続く扉を開くと、そこにはたくさんのキャンドルが灯されていた。

(あの海辺で見た景色みたい……)

吉琳 「これ……ジルが用意してくれたんですか?」
ジル 「ええ。……貴女と、もう少しあのときの光景を楽しみたいと思ったのです」
ジルの気持ちが嬉しくて、心の奥があたたかくなる。
キャンドルが並べられた先には、テーブルセットが用意されていた。
そこには、赤と白の2種類のワインとグラスが置かれている。
ジル 「挙式の後に予定していたパーティーは、残念ながら参加できませんでしたからね」
ジル 「ここで、二人きりのパーティーをしましょう」


=====


ジル 「ここで、二人きりのパーティーをしましょう」
吉琳 「はい!」
テーブルへ向かうと、ジルが椅子を引いてくれて、私はそこに腰をかけた。
ジル 「今夜は特別に、赤と白のワインをブレンドして楽しもうかと」
隣の椅子に腰掛けたジルが、同じグラスに二種類のワインを注いでいく。
ワインの甘く大人な香りが鼻腔をくすぐった。
ジル 「こうして、ひとつのグラスで混ざり合ったワインは……もう二度と、元に戻ることはありません」
ジル 「こうしてみると、まるでこのワインが私と貴女のようにも思えてきませんか?」
吉琳 「ジル……」
2つのグラスにワインをブレンドすると、ジルは片方のグラスを私へと差し出す。
透明感のあるワインは、月明かりに照らされキラキラと輝いていた。
ジル 「私たちのこれまでの人生が混じり合い、そして、」
ジル 「これから先も決して離れることのないように……」
ジル 「さあ、乾杯をしましょう」
ジルがグラスを私の前で掲げる。
ジル 「この先何があろうとも、私は貴女を愛し抜くと誓います」
ジル 「二人の未来が、輝かしく明るいものであるように――」
私もグラスを掲げ、静かにジルのグラスへと傾けた。
吉琳 「……乾杯」
ジル 「乾杯」
二人同時に、ワインをひと口飲み込む。
胸に広がる温かさの理由は、決してアルコールだけではないと感じていた。
幸せな気持ちに包まれながら、私はジルをじっと見つめる。
月明かりとキャンドルの明かりが、美しい輪郭を淡く浮かび上がらせていて、
そんなジルを目の前にすれば、意図せず鼓動は高鳴った。
ジル 「……そんなに見つめられると、困ってしまいますね」


=====


ジル 「……そんなに見つめられると、困ってしまいますね」
吉琳 「えっ……」
恥ずかしさに顔を伏せると、ジルのクスクスと笑う声が聞こえてくる。
なんとか気持ちを落ち着けようとして、ワインを口にする。
ジル 「おかわりを、お注ぎしますね」
ジルは空になった私のグラスに白ワインだけを注ぎ、ブレンドせずに私へと手渡した。
訳が分からないまま受け取り、ゆっくりと口元でグラスを傾ける。
すると椅子から立ち上がったジルは、赤ワインだけを注いだグラスを持ち、
その真っ赤なワインを口に含むと…―
吉琳 「っ……!」
ジルは私にキスをして、赤ワインを流し込んだ。
口の中で、赤と白のワインが混ざり合っていく。
吉琳 「んっ……」
飲み込みきれず口の端を伝ってこぼれるワインを、ジルの唇が舐めとる。
ジル 「……こうして飲むのもいいでしょう?」
アルコールとジルのキスで、頭がぽうっとしていく。
吉琳 「ジル、急にこんな……」
ジル 「すみません。貴女に何度もキスをされるグラスが、羨ましくなったものですから」
意地悪に笑うジルが、もう一度私へと顔を寄せる。
深くキスをされれば、あっと言う間に息が上がり、全身でジルを感じたくなってしまう。
涙に潤んだ目でジルを見上げると、全てを察したように、ジルが耳元で囁いた。
ジル 「……今夜は、もっと一緒に過ごしましょうか」
抵抗する余裕もなく頷けば、ジルは私の体を軽々と抱き上げる。
私はジルの首元に縋りつくと、そのまま部屋へと運ばれていった。
ジル 「私が貴女をどれほど愛しているか、教えて差し上げますよ」


fin.

 

日版王宮 劇情活動-Only one Wedding~変わら


第3話-スウィート(Sweet)END:

 

ジル 「……吉琳」
吉琳 「はい」
穏やかに私を呼ぶ声が、波の音と混ざり合う。
返事をすると、ジルが先ほどのペンダントを首につけてくれた。
ジル 「病めるときも、健やかなるときも、貴女を愛し、守り抜くと誓います」
ジル 「貴女も、永遠に私の側で笑っていてくれると……誓ってくださいますか?」
吉琳 「……はい、誓います」
私が微笑んで頷くと、参列者からは歓声が上がった。
ここにいる全員が私たちの未来を祝福してくれているのだと、幸せな気持ちに包まれる。
やがて、ジルが私に小声で呟いた。
ジル 「では……誓いのキスをしましょう」
吉琳 「あ……」
分かってはいたけれど、この時が来ると緊張で体が固くなってしまう。

(どうしよう、心の準備が……)

恥ずかしさに戸惑っていると、ジルは私の様子を見て小さく笑った。
ジル 「大丈夫ですよ」
吉琳 「え……?」
ジル 「この時のために、ウェディングアーチを用意したのですから」
そう言って、ジルはアーチにかかっていたカーテンを閉じた。
カーテンが目隠しとなり、参列者の顔が見えなくなる。
ジル 「これが私からのサプライズです」
ジル 「大勢の前でのキスは、貴女が照れてしまうと分かっていましたから」
ジルの気遣いと優しさに、心がじわりと温かくなる。

(確かに、これなら恥ずかしくないかも……)

ジルの言う通り、カーテンを閉じてしまえば、緊張は少しだけ和らいだ。
ジル 「……目を閉じてください」


=====


ジル 「……目を閉じてください」
吉琳 「は、はい」
決心をして、目蓋を閉じる。
すると、唇にジルの温もりが重なったのが分かった。

(良かった、カーテンのおかげで恥ずかしくない)

そう思ったのも束の間、参列者から拍手が上がる。
吉琳 「え……?」

(どうしてキスしたって分かったの?)

驚いていると、ジルは私に意地悪く笑ってみせた。
ジル 「月明かりに照らされて、私たちのシルエットはカーテンに映っていたのですよ」
吉琳 「そ、そんな……!」
ジル 「花嫁の気持ちも大事ですが、」
ジル 「ゲストもきちんと楽しませて差し上げなければなりませんからね」
にやりと笑ったジルに、脱力してしまう。

(やっぱり、ジルには敵わないよ……)

***

挙式を終えると、その場でパーティーが行われた。
料理と飲み物がふるまわれ、参列者たちは一層楽しげに歓談を始める。
挨拶回りを終えた私たちの元へ、花婿の父親がやって来た。
男性 「今日は本当におめでとう、二人とも」
吉琳 「ありがとうございます」
男性 「それにしても……」
男性はジルのほうを見つめると、優しい声で言う。
男性 「いつも自分のことは後回しにしてばかりのお前が、」
男性 「やっと自分のためにも生きようと思ってくれたんだな。私は、それが何よりも嬉しいよ」
薄らと涙を滲ませる男性に、ジルは真剣な表情で伝える。
ジル 「……私は一族のため、主であるあなたを支えることが何よりも大切だと思っていました」
ジル 「ですが、私が自分の幸せを見つけることも、この家のためになるのだと……」
ジル 「彼女に出会って気付いたのです」
二人の会話を聞きながら、ふと気付く。

(……あの日記を書いた花婿と、ジルが似ているって思ったのは、)
(もしかしたら、自分の幸せよりも家の主であるお父様を大切に思っていた男性と、)
(何よりも国を守ることを優先してきたジルの姿が、重なったからなのかもしれない……)

やがて嬉しそうに微笑む男性が、ジルの肩を叩いた。
そして、私へと視線を向ける。
男性 「挨拶ばかりで疲れただろう。少し二人で話をしてきなさい」
ジル 「ええ。それでは、そうさせてもらいます」
ジル 「行きましょう、吉琳」


=====


ジル 「行きましょう、吉琳」
吉琳 「はい」
男性にお辞儀をしてから参列者たちの元を少し離れ、
私たちは、そのまま浜辺を散歩することにした。
吉琳 「今日は、素敵な式になりましたね」
ジル 「そうですね」
挙式を終えてからも、胸の奥にずっとあたたかいものが広がっている。

(こんな結婚式を、いつか本当にジルと挙げることができたらいいな)
(そして、ジルと家族になれたら……)

そんな想いを噛みしめていると、ジルは優しい声で言った。
ジル 「これで……あの絵の中の人々がどうしてあんなにも幸せそうだったのか、分かりました」
ジルが歩きながら、そっと私の手を取る。
温かな手をぎゅっと握り返せば、幸せな気持ちに全身が包まれていった。
ジル 「私は自分が理想とする未来を、彼らに見たような気がします」
ジル 「……この家族に出会ったことで、」
ジル 「貴女と家族になりたいと思う気持ちが、また強くなりました」
吉琳 「ジル……」

(ジルも同じ気持ちでいてくれたんだ……)

言葉にすると涙が出てしまいそうで、私はジルに微笑みかけた。
それをジルも察してくれたようで、私たちはそのまましばらく無言で浜辺を歩いた。
吉琳 「……あ」
歩いているうちに違和感を覚え、私はゆっくりと立ち止まる。
ジル 「どうしたのですか?」
吉琳 「靴に砂が入ってしまったみたいで……」
ジル 「仕方の無い方ですね。……さ、こちらへ」
ジルは私を近くの桟橋まで誘導すると、正面に立ち、橋に腰をかけるよう言った。
意外な言葉に驚きつつも、言われた通りにする。
ジル 「本来ならば、プリンセスにこのようなことをさせるべきではありませんが……」
ジル 「この世界で、貴女はひとりの女性に過ぎませんから。今日だけは特別です」


=====


ジル 「この世界で、貴女はひとりの女性に過ぎませんから。今日だけは特別です」
そう言って、ジルが私の足下に跪いて靴を脱がし、
優しい手つきで私の足に海水をかけ、砂を流していく。
吉琳 「ジルにこんなことをさせてしまって……なんだか申し訳ないです」
ジル 「構いませんよ。貴女に対しては、私はなんだってして差し上げたいと思うのですから」
丁寧に足の砂を洗い流すと、ジルは月明かりに輝く瞳で私を見上げる。
ジル 「それに、この先の人生を私と共に歩んでいただくための足でもあります」
ジル 「大切にしたいと思うのは、当然でしょう?」
吉琳 「そんな……」
ジル 「……貴女とならば、どこまでも歩いていけると確信しています」
そして、私の足の甲に、そっとキスをした。
海から吹き込んでくる風で、ジルの髪が柔らかく揺れる。
桟橋の先には、海に映る月光が遠く続く道のように輝いていた。
吉琳 「……私も、同じ気持ちです」
吉琳 「ジルと、この先の未来も、ずっと一緒に歩いていきたい」
ジル 「吉琳……」
二人、静かな夜風を浴びながら見つめ合う。
そして、どちらからともなく黄金色に光る満月を見上げた、次の瞬間…―
吉琳 「あ……」
私の視界は、その光に吸い込まれるように白く染まった。

(……あれ?)

ふと気が付くと、私はお邸にある絵画の前に立っていた。
ジル 「ここは……」
横を見ると、ジルもどこかぼんやりした様子で辺りを見回している。
吉琳 「夢でも見ていたのかな……」
先ほどまでの記憶が夢だったとしたなら、少し寂しい。
呆然と立ち尽くしていると、再び絵画に目を向けたジルが、はっと息を呑んだ。
ジル 「吉琳、見てください」
吉琳 「え?」


=====


絵画に目を向けたジルが、はっと息を呑んだ。
ジル 「吉琳、見てください」
吉琳 「え?」
ジルが指差した場所には、私たちがくぐったウェディングアーチが描かれていた。

(ここは確か、煤で黒く汚れていたような……)

ジル 「私が用意したアーチと、よく似ています。こんな偶然があるものでしょうか?」
ジル 「それに、そのペンダント……」
吉琳 「……あっ」
首元に視線を落とすと、そこには深い藍色の石のペンダントが下がっている。
吉琳 「じゃあ、やっぱり夢じゃなかったんでしょうか……?」
ジル 「そうかもしれませんね」
私たちは、もう一度絵画へと視線を向ける。
夜の海辺に輝くキャンドルの明かりと、参列者たちの笑顔を思い出した。
吉琳 「あんな風に、大切な人たちと気持ちを通わせる式を、」
吉琳 「ジルと現実でも挙げることができたらいいのに……」
そこまで言って、私はハッと口をつぐむ。

(今、私、なんてことを……!)

ジル 「まさか、プリンセスのほうからプロポーズされるとは思っていませんでした」
吉琳 「ち、違うんです、今のは……」
ジル 「そんなに慌てて否定しなくてもいいじゃありませんか」
ジルは苦笑しつつ言うと、私へと向き直る。
そして、あの夜の海辺で見たのと同じ、真剣な眼差しで見つめてくれた。
ジル 「……近い将来に、必ず叶えましょう」
吉琳 「ジル……」
ジル 「愛しています、吉琳」
ジルのあたたかな想いが、私の心に海のように流れ込んでくる。
私は幸せな気持ちで、ジルに微笑んだ。
吉琳 「はい。私も……愛しています」
見つめ合う私たちのことを、絵の中の全員が祝福してくれているようだった…―


fin.

 

日版王宮 劇情活動-Only one Wedding~変わら

 

エピローグEpilogue:

日版王宮 劇情活動-Only one Wedding~変わら
夢のような体験を経て、現実に戻ってきた彼とあなた。
愛を誓い合った後に待つのは、溺れてしまいそうなほど幸せなひとときで……
ジル 「貴女はいつだって、期待以上の言葉をくれる」
互いへの想いを口にしながら、確かめ合うように触れ合って…―
ジル 「……私は貴女の体のことならば、きっと貴女以上に知り尽くしていますね」
永遠の誓いを紡ぎながら、甘い時間は過ぎていく…―

 

日版王宮 劇情活動-Only one Wedding~変わら

 

arrow
arrow
    全站熱搜
    創作者介紹
    創作者 小澤亞緣(吉琳) 的頭像
    小澤亞緣(吉琳)

    ♔亞緣腐宅窩♔

    小澤亞緣(吉琳) 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()